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映像クリエイター AOIの“再び訪れたくなるデスティネーション”。Vol.3 インド編

旅の素晴らしさを、繊細で優しい雰囲気の映像と写真で表現する、映像クリエイター/コンテンツクリエイターのAOI。今回は、彼女の“旅のスタイル”を形作った4つのディスティネーション「モルディブ」、「インド」、トランジットで立ち寄った「ドバイ」、「オーストラリア」再訪の様子を、全5回の短期連載でシェアしてくれました。
Vol.3は西洋の文化が入り混じる港町、インド南部と、ケララ州の都市「コーチ」をお楽しみください。

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目次

プロフィール

AOI

映像クリエイター/コンテンツクリエイター 東京、高知、オーストラリアをはじめとする海外。多拠点生活を送りながら、日常に潜む美しさを独自の視点で切り取り、写真、映像、デザインを通して表現するコンテンツクリエイター。近年は国内外でのワークショップなどを通じて、写真やアートの楽しさを共有しながら活動の幅を広げている。

ただいまインド

私が5月に訪れたのは、インド南部、ケララ州の都市コーチ。アラビア海沿いに位置する、西洋の文化が入り混じる港町です。
1年ぶりの訪問、この場所での今回の目的は、インド人の知人たちに会うこと、インドのデザイン会社とのワークショップ開催。

初めて訪れたきっかけも、私の祖父母が住んでいる高知(コウチ)と名前が似ていて気になって行ってみたかったという単純な理由だった。気づけば現地の人とのお楽しみ会を開催するという旅のネクストステージが始まっていた。

南インドへは、モルディブから入国。モルディブではしばらく海の上を漂っていたからか、久しぶりの陸のような想いにとらわれる。
インドとモルディブはお隣同士ということもあり、飛行機で1時間ちょっとの距離で行き来することができる。
近いけど飛行機を降りると全く違う国の様子にワクワクする。

南インドは北インドと全く雰囲気が異なっていて、ナンはライスになり、カレーはベジタブル中心に。あいさつもナマステからナマスカールへ。混沌とか喧騒とかもこの町にはあまり存在しない。とても穏やかで静かな場所。広大なインドのそれぞれの土地ごとに言語もカルチャーも違う。これだからインドは飽きない。

モンスーンシーズンにより時たまスコールが

フォートコーチを散策

コーチン空港からUberでコーチの中心地にある港町の旧市街フォートコーチへ。
旧市街は空港から少し離れているので、移動時間は余裕を持って行くのがおすすめ。

ポルトガル植民地だったこともあり、街中では西洋とインドのミックスカルチャーをいたるところに感じられる
おしゃれなカフェやアートが溢れており、個人的にそのデザインセンスがとてもタイプ。

Kashi Art Cafeにて

インドらしい色使いはインスピレーションに

日本から来た友人と合流して、まずはカフェで乾杯

お土産屋さんでの購入品、南インド料理のドーサがモチーフになっている

Lila Art Cafe

インド人の知人たちとも待ち合わせをして、みんなで街歩き。
道沿いに並ぶどのお店も景観に馴染んでいて、街を歩くのがとても心地いい。
ほどよく観光地化されていて、人も少なくてゆっくりできるというのもおすすめしたい理由のひとつ。

私の知人たちは、少し離れた場所のプネーというところから飛行機を乗り継いで来たのだけれど、彼らも南インドは初めて。みんなで旅行を楽しんだ。

ウエスタンとインドのフュージョン料理をいくつかオーダー

観光地であるフォートコーチを離れて、Uberで南下してみることに。

生活をしている人たちもその土地の良さとして、風景に溶け込むのだと、インドに来るとつくづく感じる。私の目に入る景色は、どれも贅沢なインドの景色。

田舎町の民家にあったガンジーのカレンダー

お気に入りのカメラを持って朝さんぽ

こうやって記事を書きながら写真を見返していると、写真からも南インドを感じられて、ああ、いますぐこの場所に行きたい、と思う。

庭にさっと掛けられている洗濯物がすでに絵になっている

ローカルレストランへ

南インドに来たら、ミールスを食べないことには始まらない。

ミールスとは、ベジ(菜食)料理を中心とした南インドの代表的な定食。
バナナリーフの上に並べられたアチャールやサンバルやダルを、手で混ぜ合わせて食べるシグネチャーフード。

街を歩いていて、可愛いらしいデザインを見つけては、シャッターを切り、お気に入りコレクションのフォルダに入れて見返すのが幸せだ。素敵なデザインに溢れる街中はとても美しい。

南インドの風景に溶け込む宿

「これこれ、南インドの景色」っていう場所に辿り着けた

今回、私たちが数日間滞在した宿は、
Backwater Facing Home。

無数の河川が湖や海に流れ込んだ、水郷地帯のバックウォーターが目の前に広がるゲストハウス。バックウォーターは、南インドのケララ州の代表的な風景。ヤシの木が生い茂る水路の中を、ボートに乗ってクルージングするのもこの場所の醍醐味。

水辺に住む人々は大きな網で漁をする

この周囲の水辺に住む野鳥たち

本当に南インドはのどかな場所。騒音とか人で溢れかえる街とか、そんなイメージはこの場所にはない。平和な空気が穏やかに流れている場所。

知人たちとのんびり過ごす昼下がり

満ち始めていく月が水面に反射して綺麗。
鳥や虫の鳴き声がやさしく響く、静かな水辺では南インドの移り変わる景色を
映し出してくれていた。

抹茶のおもてなしワークショップ

さて、この旅のもうひとつのお楽しみが、南インドのデザイン会社「CODEICORN」と一緒に行ったワークショップ。

日本で活動するジャーナリングブランド「CAREN」との共同開催で、日本の抹茶でおもてなししながら、ジャーナリング体験をするといった内容。

インドに来る前に、手作りした和紙ポストカードはみんなへのプレゼント

抹茶のことは知っているけど、実際に見たり飲んだりするのはほとんどの人が初めて。抹茶を点てる体験をし、日本の和菓子と一緒に楽しんでもらった。

同じテーマを持って時間を共有できることで、より深い関係性を
築いて行くことができて、とても嬉しかった。

これからも、世界とつながっていく楽しいことを
思いつく旅に、私は日本から飛び出していくことになりそうだ。

また訪れる日を夢見て

インドへの旅は、いつも私を違う世界へと導いてくれます。インドという国が持つエネルギーや神秘的な魅力は、訪れるたびに新たなインスピレーションを与えてくれるきっかけに。旅を重ねるごとに深まるこの感覚は、私をまたインドへと誘い、次の冒険を心待ちにさせてくれるのです。

映像クリエイター AOIの“再び訪れたくなるデスティネーション”

プロローグ
Vol.1 モルディブ編
Vol.2 モルディブ 南アリ環礁編
Vol.3 インド編
Vol.4 ドバイ/トランジット編
Vol.5 オーストラリア編

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