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JTBトラベルギフト券5万円プレゼント「フォトグラファーが行く、西伊豆。東海バス途中下車の旅──ENA.」

フォトグラファーのENA.が、東海バスを使って親子ふたり旅へ。今回の舞台は西伊豆。子どもと一緒に楽しめる施設を中心に、土肥や堂ヶ島を巡ります。
かつてはバスの待合室だった建物を活用した宿「ばすてい」での特別な宿泊体験や、娘が初めて目にする荒波に削られた岸壁、フェリーも往来する砂浜などに出会いながら、静かでのんびりとした時間を感じる一泊二日。西伊豆をたっぷりと堪能してきました。
親子で「たのしいね」「きれいだね」と話しながら過ごしたバス旅を、写真とともにお届けします。記事の最後には、東海バスが発信する伊豆の観光情報サイト Izu Letters[イズレターズ]より、JTBトラベルギフト5万円プレゼントキャンペーンのお知らせも。ぜひチェックしてください。
(写真・本文テキストENA.)

  • 作成日:
目次

プロフィール

ENA.

写真家/フォトグラファー 一児の母。我が子の成長の記録を残すため、約4年前より写真を始める。現在は娘のポートレートを中心に、日々の生活の中で見つけた、心が動く瞬間を撮り続けている。
愛用カメラ:Nikon Zf、RICOH GR III、PENTAX SPF、PENTAX ESPIO P

西伊豆の海へ。東海バスで巡る親子の写真旅

海と山に囲まれた西伊豆へ、娘とふたりで一泊二日の旅に出ました。今回の旅は、東海バスに揺られて巡るバス旅。伊豆半島の西側に位置する西伊豆は、どこまでも続く海沿いの景色と、温泉地が点在する自然豊かなエリアです。
バスの車窓から移り変わる景色を眺めたり、気になった場所でふと降りてみたり。その場の空気に身をゆだねながら過ごす時間は、どこか日常とも重なり、心地よく流れていきました。
親子で旅した西伊豆の魅力を、たっぷりとお届けします。

三島駅から、旅のはじまり

朝の三島駅。新幹線を降りると、観光客の姿も多く、行き交うバスや人の流れに、これから始まる旅の気配を感じます。娘の表情もどこか誇らしげで、とっても嬉しそう。その笑顔につられるように、はじめてのふたり旅に、私の気持ちも少しずつ高まっていきます。
今回の旅で利用する東海バスのフリーきっぷは、東海バス三島駅案内所や三島観光案内所で購入可能です。大人は紙のチケットを利用しましたが、こどもはEmotオンラインで電子チケットを購入すると、通常2,450円のところ500円に。親子で旅する際、こうしたお得なサービスを活用できるのは嬉しいポイントです。
手にしたフリーきっぷを握りしめて、バス旅がいよいよ始まります。

三島駅から東海バスに乗って最初の目的地、土肥温泉へ

三島駅南口の4番乗り場から、西伊豆特急バスに乗って最初の目的地へ向かいます。このバスは、三島駅から西伊豆方面を結ぶ直通路線で、乗り換えなしで西伊豆の海沿いのエリアまでアクセスできるのが魅力。1日に数本のみの運行のため、事前に時間を合わせて乗車します。少し特別な便に乗るような感覚もあり、旅のはじまりにぴったりです。
「土肥温泉」バス停までは、約1時間15分の道のり。街並みから少しずつ自然の景色へと移り変わっていく車窓を眺めながら、ゆったりとした時間が流れていきます。

窓の外に広がる山や空をぼんやりと眺めているうちに、心地よいバスの揺れに身をゆだねて、娘はいつの間にか眠ってしまいました。安心しきったその表情を見ていると、慌ただしい日常では気づけなかった、時間がゆっくりと流れているのを感じます。
目的地へ向かうただの移動時間さえも、親子で過ごすかけがえのないひとときとして、静かに心に残っていきました。

海辺の拠点「みなとオアシス土肥」へ

「土肥温泉」のバス停で降り、海の方へ少し歩いていくと、目の前に広がるのが「みなとオアシス土肥」。テラッセオレンジトイや松原公園、屋形海岸など5施設から構成されるエリアです。バス停からは徒歩ですぐの距離。
観光案内やお土産が揃うスポットをはじめ、周辺の見どころがひとつにつながる、土肥温泉エリアの拠点のような場所です。

「テラッセオレンジトイ」は、観光と防災の機能をあわせ持つ施設で、お土産や食事を楽しみながら、ゆったりと過ごすことができます。目の前には穏やかな海が広がり、思わず足を止めたくなるような景色。そんな中でふと目に入った「12m」という表示に、この場所が海とともにありながら、人々の命を守る役割も担っていることに気づかされます。普段は観光地として賑わう場所でありながら、いざというときには避難施設としての機能を持つ。その両面を感じられることも、この場所ならではの魅力のひとつかもしれません。

1階には地元の特産品が並ぶショップやカフェ、足湯があり、旅の途中にふらりと立ち寄れる開放的な雰囲気が魅力です。足湯では、地元の方がゆっくりと浸かっている姿も見られ、この場所に流れる日常の穏やかな時間を感じました。3階にはレストラン「ありがとう」があり、海を眺めながら食事を楽しめます。最上階の4階は展望デッキになっており、海と街を一望できる絶景スポット。2階はテラスや通路として整備されており、商業フロアではないものの、海風を感じながら静かに過ごせる穴場の休憩スペースになっています。

1階の売店にはお土産や地元の特産品が並んでいました。農家さんから届いたばかりのみかんや、地元のクラフトビールなど、この土地ならではのラインナップに思わず目を奪われます。中でも、この土地でしか味わえない地ビールにはとても惹かれましたが、今回は娘とのふたり旅。
この先の行程も考えて、ぐっと気持ちを抑えることに。
館内には、ゆったりとした時間が流れています。

テラッセオレンジトイ 基本データ

<住所> 静岡県伊豆市土肥2657-6
<TEL> 0558-98-0523
<定休日> なし ※店舗により異なる場合あり
<駐車場> あり(有料)/154台、2時間まで無料、当日1日最大1,200円

行き方・アクセス

<電車>三島駅から東海バス「松崎」行き(特急)で約1時間15分、「土肥温泉」バス停下車すぐ
<車>東名高速「沼津IC」または新東名「長泉沼津IC」から約90分前後

「屋形海岸」にて、親子で過ごす海辺の時間

テラッセオレンジトイの目の前に広がる、「屋形海岸」。施設を出るとすぐ目の前にあり、そのまま海へと出られます。開放的な景色が広がります。

海が見えた瞬間、「海だー!」と娘のテンションも一気に上がっていました。そのまま砂浜を駆け出していく姿に、こちらまで思わず笑顔になります。

砂浜でありながら、どこか港のような雰囲気も漂う屋形海岸。船や防波堤の景色に加えて、砂浜に並ぶカラフルなボートが印象的で、思わず足を止めてしまいます。娘はそのボートの上を楽しそうに歩きながら、海辺の景色を全身で楽しんでいる様子でした。
海のすぐそばには民宿が並び、どこか懐かしい温泉街らしい空気も感じられます。夏には海水浴場としてにぎわう場所なのだそうです。

しばらく砂浜を歩いたり、思い思いにのんびり過ごしていると、ちょうどフェリーが港へ戻ってきました。大きな船に気づいた娘は、嬉しそうに手を振っていました。そんな姿に微笑ましさを感じつつ、私たちもそのフェリーを追いかけるように、駿河湾フェリー土肥港乗り場へ向かうことにしました。

フェリーを追いかけて、「駿河湾フェリー土肥港乗り場」へ

先ほど、海の向こうに見えていたフェリー。私たちが到着したときには、タッチの差で、もう海へと出ていってしまったあとでした。
「駿河湾フェリー土肥港乗り場」は、西伊豆と清水港を結ぶフェリーの発着地。タイミングが合えば、海を渡る船旅も楽しめる場所です。大きな船を目の前で見せてあげたかったな、と少し残念な気持ちもありつつ、目の前に広がる海をふたりで眺めていると、不思議とそれだけで満たされていくような時間でした。行き交う波の音や、ゆったりとした港の空気に包まれながらの何気ないひとときさえも、旅の中では特別に感じられます。

土肥港と清水港を約90分で結ぶ駿河湾フェリーは、日本で最も深い湾として知られる駿河湾を横断するように移動できるのが特徴です。
海を見つめる娘は、遠くを行く船の行方を追うように、しばらくじっとその景色を眺めていました。フェリー乗り場では、両手を大きく広げて風を感じる姿もあり、その無邪気な様子に思わず笑みがこぼれます。またいつかここを訪れて、遮るもののない海の上からの雄大な景色を私も見てみたいなと思いました。

駿河湾フェリー土肥港乗り場 基本データ

<住所> 静岡県伊豆市土肥2920
<TEL> 054-353-2229
<定休日> なし(フェリーの運航状況に準ずる)
<駐車場> あり(約35台)

行き方・アクセス

<電車>JR三島駅から東海バス「松崎」行き(特急)で約1時間15分「土肥港」バス停下車すぐ
<車>東名高速「沼津IC」または新東名「長泉沼津IC」から約70分前後

「マジックアワーカフェPorto101」で、海を眺めながらひと休み

本来はレストランで昼食の予定でしたが、娘が海遊びに夢中になり、気づけばそのまま楽しい時間が続いていました。無理に切り上げることはせず、今回はカフェでアイスを楽しみながら、ゆったりと過ごすことに。テラッセオレンジトイ1階にある「マジックアワーカフェPorto101」で、少し休憩をとることにしました。

娘はミルクソフトクリームを、私は土肥びわのコンポートを。ひんやりとした甘さにほっとしながら、ゆったりとした時間を過ごします。
甘く煮たびわと濃厚なミルクがとても美味しく、心まで満たされていきます。店員さんの穏やかな雰囲気も心地よく、子どもにもやさしく声をかけてくださって、ふっと肩の力が抜けるような時間に。

次は、名物のプリンも食べてみたいな、なんて思いながら。アイスでひと息ついて、気分もすっかりリフレッシュ。まだまだ遊び足りない様子の娘と一緒に、次は松原公園へと向かいます。

マジックアワーカフェ Porto101(ポートイチマルイチ) 基本データ

<住所> 静岡県伊豆市土肥2644-1テラッセオレンジトイ 1F
<TEL> 070-8497-7161
<営業時間> 8:00-17:00※季節により変動あり
<定休日> なし(不定休)
<駐車場> あり(154台 テラッセオレンジトイ駐車場)

子どもたちでにぎわう「松原公園」

宿泊先へ移動する前に、「松原公園」へ、ちょっとだけ寄り道。
テラッセオレンジトイからは徒歩ですぐの距離にあり、海沿いの道を歩きながら気軽に立ち寄ることができます。少し足をのばすだけで、また違った景色に出会えるのも、このエリアならではの楽しみのひとつです。

みなとオアシス土肥の一部でもあるこの公園は、ギネスにも認定されたという世界一の花時計があり、広々とした空間の中でひときわ目を引いていました。以前は針のあるアナログ時計だったようですが、現在はデジタル表示に変わり、外観も少し違った印象に。
花で彩られた時計の上を、娘は楽しそうに歩き回りながら、その大きさを全身で感じている様子でした。
そのまわりは足つぼの道に囲まれていて、大人も思わず挑戦してみたくなるようなユニークな空間が広がっています。

園内にはすべり台やロープ遊具などもあり、子どもたちが思い思いに遊んでいる姿が印象的でした。娘も普段とは違う遊具に目を輝かせながら、夢中になって遊んでいます。体をたくさん動かしながら楽しめる空間に、自然と笑顔がこぼれるひとときに。

観光地でありながら、どこか日常の中にある公園のような雰囲気も心地よく、つい足を止めたくなるような場所でした。

東海バスで、宇久須へ

土肥温泉のバス停から、東海バスW39系統「松崎行き」に乗って、次の目的地・宇久須へ。
乗車時間は約23分です。

車窓からは、キラキラと光る海。ゆるやかにカーブする道に沿って、景色が少しずつ移り変わっていきます。ふと後ろを振り返ると、遠くには富士山の姿も。海と山、どちらも一度に感じられるこの景色に、思わず見入ってしまいました。富士山って、何度見てもやっぱり惹かれてしまうもの。気づけば夢中でシャッターを切りながら、その瞬間を切り取っていました。

すると、少し先の「富士見台」のバス停で、景色がよく見えるようにと、運転士さんが少しだけバスを停めてくださいました。窓の外に広がる景色を眺める時間。そのさりげないやさしさに、なんだか心があたたかくなるようなひとときでした。
こういう小さな出来事も、この旅の中では大切な思い出に。
やっぱり、富士山が好き。

子どもも大人もわくわくする宿「ばすてい」へ

今宵の宿泊先は「ばすてい」。「宇久須」バス停のすぐそばにあり、かつては鉄道との直通乗車券も販売していた、宇久須駅の建物を活用した宿泊施設です。
長年、バスの案内所や待合室として使われてきましたが、2022年3月31日にその役目を終え、新たなかたちで生まれ変わりました。
その名の通り、「バス」と「ステイ」を掛け合わせたユニークな宿で、実際に使われていた路線バスに泊まることができます。さらに、1日1組限定という特別なスタイルも魅力のひとつです。
このバスは、かつて沼津や三島エリアを走っていたもので、24年間活躍してきた「ジャーニー」と呼ばれる車両。現在では全国的にも残存数が少なく、どこか懐かしさを感じる旧塗装のデザインも印象的です。
普段は移動手段として利用するバスの中で一晩過ごす時間は、ここでしか味わえない特別な体験。
宇久須の穏やかな空気に包まれながら、少し不思議で心躍るひとときを楽しめます。

建物の外には、かつて路線バスとして活躍していた車両が置かれていて、その存在感に思わず目を引かれます。建物も、もともとはバスの待合所だった場所。娘もその光景にわくわくした様子で、にこにことした表情を見せてくれました。

中に入るとベンチや本棚が並び、どこか懐かしい空気が広がっていました。娘は並んでいた絵本を手に取り、夢中になってページをめくりながら、その空間を楽しんでいる様子。外のにぎやかさとは少し違う、ゆったりとした時間が流れていきます。
ただ泊まる場所というよりも、その場所で過ごす時間そのものをまるっと楽しめるような、そんな特別感のある宿です。

食事の時間までの間、バスの中で過ごすことに。車内には、たくさんのスイッチやレバー、電気系統などがそのまま残されていて、自由に触れることができます。運転席に座った娘は、ハンドルを握りながらすっかり運転士気分。スイッチをひとつひとつ確かめるように触りながら、夢中になって遊んでいました。
運転席の後ろには帽子も用意されていて、それをかぶるとさらに気分も高まるようで、「はじめて運転席に座ったし、帽子もかぶれたし、運転士さんになった気分でめっちゃたのしかったし、うれしかった!」と、とても嬉しそうに話してくれました。普段は絶対にできない体験に、終始嬉しそうな表情で、その時間をたっぷりと楽しんでいる様子がとても印象的でした。

夕食までまだ少し時間があったので、近くの海へ足を運びました。徒歩3分ほどの場所にある「宇久須海岸」は、宿から気軽に立ち寄れる距離にあります。この日は空が雲に覆われていて夕陽を見ることはできなかったものの、静かに広がる海を眺めていると、それだけで気持ちがすっと落ち着いていくような、穏やかな時間が流れていました。
また、宿の近くにはコンビニもあり、滞在中とても便利でした。夕食の際の飲み物や、翌朝用に娘のパンを購入。私は普段朝食をとらないので、軽くつまめるものが近くで手に入るのはありがたかったです。
静かな夜道を歩きながら、ふたりで会話をするのも、旅の中のささやかで楽しい時間でした。

そして待ちに待った夕食タイム。夕食は、予約をすると近くの民宿「四季の里 まきば」から運んでいただけるスタイルで、お部屋でゆっくり楽しめます。この日は、「四季の里 まきば」特製の【BBQ&西伊豆名物 海賊焼セット】をお願いしました。

自分たちで焼きながら食べる時間も含めて、非日常を味わえるひととき。
お肉がとても美味しくて、「これおいしいね」とふたりで言い合いながら食べていました。普段はあまり食べない娘も、この日は「おかわり!」とパクパク。めずらしい姿に、なんだか嬉しくなりました。
夜はそのまま、ふたりでゆっくりおしゃべりをして過ごしました。

お風呂や洗面所などの水まわりもとても綺麗で、全体的に清潔感があり、居心地よく過ごせます。

実は行く前は、道沿いで目の前がバス停という立地もあって、「外から見えたりしないかな?」と少しだけ不安もあったのですが、実際に泊まってみるとプライベート空間はしっかり守られていて、そんな心配はすぐに気にならなくなりました。母娘ふたりでも、安心してゆっくり過ごせたのがとてもよかったです。

いつもより少しだけ夜更かしをして、ふたりでゆっくり過ごした時間も、なんだかとても嬉しくて、心に残っています。帰った翌日、娘が牛乳パックやペットボトルのフタ、折り紙を使って東海バスを作って遊んでいるのを見て、「ああ、ちゃんと心に残ってるんだな」と感じたのも印象的でした。連れていってよかったなと、あらためて思えた瞬間です。

ばすてい 基本データ

<住所> 静岡県賀茂郡西伊豆町宇久須249-2
<TEL> 0557-36-1119 (受付時間 平日9:00〜17:40 ※土日祝日・年末年始はお休み)
<利用料金> 宿泊プランによる(公式サイト等で確認)
<定休日> なし(年中無休)
<駐車場> あり(1台・無料)

行き方・アクセス

<電車>JR三島駅 南口4番のりばから、東海バス「松崎」行き(特急)で約1時間35分、「バイパス宇久須」バス停下車徒歩4分
<車>東名高速「沼津IC」または新東名高速「長泉沼津IC」より約80分

バスで過ごす、少し特別な朝

せっかくなので、朝はバスの中で過ごすことに。普段はゆっくりな娘も、この日はめずらしく早起き。バスの中で過ごす朝が楽しみだったようで、朝からとても嬉しそうでした。

前日に買っておいた朝ごはんをいただきます。外はあいにくの雨でしたが、バスの中で食べる朝ごはんはやっぱり特別で、ちょっとした非日常を感じられる時間に。

出発時間ぎりぎりまで運転席で遊ぶ姿を見て、この宿に泊まってよかったなと、しみじみ思いました。

宇久須をあとに、堂ヶ島へ

夜から降り続いていた雨も上がり、空は曇り空。太陽は出ていなくても、どんな一日になるのか、心はとてもわくわくしていました。
この日は、宇久須から東海バスW34系統松崎行き(堂ヶ島経由)に乗って、次の目的地・堂ヶ島へ向かいます。

このときの運転士さんは、前日にも乗ったバスの方でした。旅の途中でふと日常とつながったような、不思議で嬉しい瞬間。私たちの旅の外では、いつも通りの時間が流れていて、その中にほんの少しだけ入り込めたような気がして、なんだか心があたたかくなりました。

降車ボタンを押すと、小さなバスの絵が現れます。娘とふたりで「かわいいね!」と言いながら、思わず写真に残したくなる瞬間でした。
窓の外は雨こそ上がっていたものの、空はまだ曇り空。でも、これからの時間を思うとなんだか楽しみで、気持ちはすっかり晴れていました。

「堂ヶ島」をゆっくり散策

宇久須からバスで約20分で、「堂ヶ島」バス停に到着。バスを降りると、すぐ目の前に海が広がっていました。
本当は遊覧船に乗って洞くつを巡る予定だったのですが、この日は海が荒れていて欠航に。ちょっと残念!そこで、「堂ヶ島遊歩道」を歩きながら少しだけ堂ヶ島を散策してみることにしました。

堂ヶ島の海岸には、火山活動でできた岩が複雑に重なり合い、縞模様や層がはっきりと見える独特の景観が広がっています。長い時間をかけて波に削られた断崖や奇岩が並び、場所ごとに異なる表情を見せてくれるのも魅力です。
この日は曇り空で、海風もあり少しひんやりとした空気。思っていたよりも急な道に少し驚きながらも、波に削られてできた岸壁の美しさに、何度も足を止めてしまいました。ただ、岩場のルートは足場も不安定で、子どもと一緒に歩くには少し難しいと感じる場面も。実際に途中で、他の観光客の方から「この先は急だから気をつけて」と声をかけていただき、無理はせず引き返すことにしました。その後は、近くにある階段ルートを利用して上へ。安全に歩ける道も整備されているので、状況に合わせてルートを選ぶのがおすすめです。娘は少し手前の安全な場所で待ってもらい、私はその先で景色を撮影。無理のない範囲で楽しむことも大切だと感じました。
娘はあとから、このときの景色について「歩くところは柵がなくてちょっと怖かったけど、海の波が岩にぶつかって、青と白が混ざるのがきれいだった」とぽつり。そんなふうに感じた景色を言葉にしてくれるのが嬉しくて、ふたりで同じ景色を見ていた時間が、より特別に感じられました。
ただ歩いているだけなのに、その壮大さに圧倒され、心が満たされていくような時間でした。

堂ヶ島は天気によって表情が大きく変わる撮影スポット。曇り空だったこの日は、岩肌の質感がいっそう際立ち、波の動きや岩のシルエットを重ねることで、堂ヶ島らしいドラマのある一枚が撮れました。
後日、雑貨店で娘が海をモチーフにしたものを選んでいて、理由を聞いてみると「旅行で見た荒れた波がきれいだったから」とのこと。あのときの景色が、しっかり心に残っていたのだと感じた出来事でした。

堂ヶ島遊歩道(どうがしま ゆうほどう) 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡西伊豆町仁科堂ヶ島
<TEL>0558-52-1268(西伊豆町観光協会)
<利用料金>無料
<定休日>なし
<駐車場>あり(無料)

行き方・アクセス

<電車>JR三島駅 南口4番のりばから、東海バス「松崎(特急)」行きに約1時間50分乗車、「堂ヶ島」バス停下車すぐ
<車>東名高速「沼津IC」または新東名高速「長泉沼津IC」から約2時間

娘と楽しむ「伊豆トリックアート迷宮館」

散策のあとは、すぐ近くにあるサンセットプラザ堂ヶ島内の「伊豆トリックアート迷宮館」へ。堂ヶ島の遊歩道からは徒歩5分ほどでアクセスでき、気軽に立ち寄れる距離にあります。

館内は6つのゾーンに分かれており、名画の世界に入り込めるものや、動物と一緒に写真が撮れる作品、見る角度によって印象が変わる不思議なトリックアートなど、さまざまな体験が楽しめます。

館内にはいくつも仕掛けがあり、娘はひとつひとつに夢中になりながら、楽しんでいました。

動く雲のトリックアートに惹き込まれる娘。

トリックアートの傘が飛ばされないように必死に踏ん張る娘。傘が飛ぶのか娘が飛ぶのか、一瞬どっちかわからなくなる面白い一枚です。

見て、触れて、体験しながら楽しめるので、子連れでの観光にもおすすめのスポットです。
仕掛け絵本を一冊とブックマークをひとつ、自分たちのお土産に。楽しかった時間をそのまま持ち帰りたい気持ちになり、つい手に取ってしまいました。帰ってからも、娘は毎日のようにその絵本を読んでいて、今回の体験が今も続いているように感じています。

伊豆トリックアート迷宮館 基本データ

<住所> 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2048-1
<TEL> 0558-52-1122
<入館料> 大人(中学生以上)1,100円、 小人(4歳〜小学生)600円、3歳以下 無料
<営業時間> 10:00〜16:30(最終入館16:00)
<定休日> 年中無休
<駐車場> あり(350台・無料)

行き方・アクセス

<電車> JR 三島駅 南口4番のりばから、東海バス「松崎(特急)」行きに約1時間50分乗車、「堂ヶ島」バス停下車すぐ
<車> 新東名高速「長泉沼津IC」から約120分

「サンセットプラザ堂ヶ島」でアイス休憩

「サンセットプラザ堂ヶ島」は、伊豆随一の規模を誇るショッピングゾーンや、海を一望できるレストラン、親子で楽しめるスポットなどが揃う、立ち寄りやすい複合施設です。
館内には、先ほど訪れた伊豆トリックアート迷宮館もあり、天候に左右されずに楽しめるのも嬉しいポイント。1階にはお土産ショップや軽食を楽しめるスペースが並び、観光の合間の休憩にもぴったりです。

次の場所に移動する前に、外のテイクアウトのお店でソフトクリームを買ってひと休み。曇り空で少し肌寒かったので、ひとつをふたりで分けて食べました。
旅先で食べるアイスって、なんでこんなに美味しいんでしょう。ちょっとした時間なのに、なんだかすごくいい思い出になります。

サンセットプラザ堂ヶ島 基本データ

<住所> 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2048-1
<TEL> 0558-52-1122
<営業時間> 年中無休 10:00〜16:30
<駐車場> あり(350台・無料)

行き方・アクセス

<電車> JR 三島駅 南口4番のりばから、東海バス「松崎(特急)」行きに約1時間50分乗車、「堂ヶ島」バス停下車すぐ
<車> 新東名高速「長泉沼津IC」から約120分

堂ヶ島バス停から東海バスに乗って、修善寺へ

堂ヶ島の観光案内所前にある「堂ヶ島」のバス停から、東海バスW39系統修善寺駅行き(快速経由)に乗って、修善寺へ向かいます。外の景色を眺めていると、また富士山が見えてきました。少し雲に隠れてはいたものの、ここに暮らす人たちにとってはこんな景色が日常の中にあるのだと思うと、ふと不思議な気持ちになります。
娘はバスに乗るとすぐに眠ってしまい、静かな車内でゆったりとした時間が流れていきます。のんびりと移動できるのも、バス旅ならではの魅力だと感じました。

修善寺で見つけた、静かな「古民家Cafe あまね」

堂ヶ島から東海バスに乗って、1時間27分。「修善寺温泉」のバス停で下車します。そこから歩いて5分ほど。観光地のにぎわいから少し離れた場所に、ひっそりと佇む「古民家Cafe あまね」があります。

一歩足を踏み入れると、外の空気とは少し違う、ゆるやかな時間が流れています。どこか懐かしさを感じるような空間に、心がゆるむような感覚がありました。木のぬくもりを感じる店内と、やわらかい光が差し込む落ち着いた雰囲気もあって、ついゆっくり過ごしたくなるような場所です。

私は鮎飯のお茶漬けを、娘はキッズプレートをいただきました。修善寺のお米を使ったごはんはやさしい味で、お茶漬けにすると、お出汁の旨みがじんわりと広がって、身体にすっと染みていくようなおいしさ。ほっとひと息つける、やさしい一杯でした。キッズプレートにはジュースがついており、娘はカルピスを選びました。私も一緒に「おいしいね」と声をかけながら、ゆっくりと食事の時間を楽しみます。

店内にはキッズスペースもあり、娘は楽しそうに遊びながら過ごしていました。店員さんのあたたかい接客も心地よく、はじめて訪れたとは思えないほど安心できる空間。ゆったりと流れる時間の中で、心までほぐれていくようなひとときでした。

古民家Cafe あまね 基本データ

<住所> 静岡県伊豆市修善寺3461-10
<定休日> 月・火(不定休)
<営業時間> 12:00〜16:00
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>修善寺駅より東海バス「修善寺温泉」行で約7分、「修善寺温泉」バス停より徒歩5分

親子で歩く「竹林の小径」

お昼ごはんを食べた「古民家カフェ あまね」からは、歩いて2〜3分ほど。すぐそこに、修善寺の温泉街の中心を流れる桂川沿いの散歩道、「竹林の小径」があります。
約300mにわたって続く竹林には、まっすぐに伸びた竹が並び、思わず見上げてしまうような光景が広がっていました。
観光客でにぎわう中、道の中央にあるベンチに座って、みんなが上を見上げながらひと休みしている姿も見られました。

娘が竹を見上げる一枚。竹林の高さやきれいに並んだ竹の美しさ、葉の隙間から落ちるやわらかな光に心を奪われました。少し屈んで低い位置から見上げるように撮ると、竹の縦のラインが際立ち、自然の美しさとその場の空気感も感じられる一枚に仕上がります。

竹林を抜けると、赤い欄干が印象的な楓橋に出ました。橋の上から見える桂川はゆったりと流れ、周囲の緑や竹林の景色が水面に映ってとても美しい光景です。しばらく足を止めて、川のせせらぎや風の音を感じながら眺めていました。

楓橋の上から撮影した桂川と桂橋。赤い欄干と水面に映る緑の景色が印象的で撮った一枚です。しばらく足を止めて眺めながら、竹林や川沿いの散策の余韻を楽しみました。

竹林の小径 基本データ

<住所> 静岡県伊豆市修善寺(修善寺温泉街内)
<営業時間> 散策自由(終日開放)
<定休日> なし

行き方・アクセス

<電車> 修善寺駅から東海バス「修善寺温泉」行に乗車、「修善寺温泉」バス停下車、徒歩5分
<車> 東名高速「沼津IC」または新東名「長泉沼津IC」から約30分

独鈷の湯を眺めながら「河原湯」で足湯

竹林の小径を抜け、修善寺駅へ向かう道すがら、ふと目に入ったのが足湯の看板。思わず娘と「足湯!」と声をあげてしまいました。独鈷の湯のすぐそばにある「河原湯」の足湯です。修善寺温泉のシンボルでもある独鈷の湯は現在入ることができませんが、その隣で川の流れを感じながら、ゆったりと足湯に浸かることができます。

娘も「あつっ!!でもきもちいい〜」と言いながら足湯を楽しんでいました。

修善寺温泉の象徴、独鈷の湯の外観

目の前には独鈷の湯。その景色を眺めながら、ゆっくりと足を浸していると、日常の疲れがじんわりとほどけていくような感覚に。娘は、帰ってからも「あつかったけどきもちよくてたのしかった!」と話していて、旅の思い出としてしっかり心に残ったようです。
旅の最後にこうして身体をあたためられたことで、今回の旅がやさしく締めくくれたように思います。
存分に楽しんだ1泊2日の旅を終え、修善寺駅から電車に乗って帰路へ。

ふたりで過ごした、特別な1泊2日

気がつけば、あっという間の1泊2日の旅でした。はじめてのバス旅は、想像していた以上に心地よくて。このきっぷがあることで、たくさんの場所を自由に行き来できる安心感があり、そのおかげで景色や娘との時間を、ゆったりと楽しむことができました。
土肥でのんびりと過ごした時間や、堂ヶ島のダイナミックな景色、修善寺の穏やかなひととき、そしてバスの中で過ごした特別な時間。どの瞬間も、娘にとっても私にとっても、心に残る思い出になりました。
西伊豆は、子どもと一緒でも過ごしやすい場所が多く、今回のような親子旅にもとてもおすすめできるエリアです。やさしくてゆったりとした空気が流れていて、観光地でありながら、どこか日常に近い穏やかさがあるのも印象的でした。
また季節を変えて、バスに乗って旅に出たいと思います。みなさんも、親子でのバス旅を楽しんでみてください。

伊豆を旅するなら「東海バス伊豆周遊きっぷ」がおすすめ

東海バスには、指定エリア内や全線でバスが乗り放題になる「フリーきっぷ(周遊きっぷ)」の制度があります。このきっぷを使えば、バスを何度でも乗り降りできるので、海岸や観光地、温泉地などを自由に巡る旅がぐっとラクに。今回のように、土肥や堂ヶ島、修善寺といったエリアを巡る旅でも、運賃を気にせず行きたい場所へ立ち寄れるのが魅力です。

さらに、券種によっては観光施設の割引特典が付くものもあり、バス代だけでなく「旅全体のコスパ」を高めてくれるのも嬉しいポイント。

今回は思い出として残せる紙のチケットを選び、大人は通常のチケットを利用しましたが、こどもは通常2,450円のところ、Emotオンラインで電子チケットを購入すると500円に。こうしたサービスを上手に活用し、お得にバス旅を楽しんでみてください。

カメラ片手に、気ままに、気兼ねなく。フリーきっぷは、伊豆の旅をより自由で豊かなものにしてくれます。

今回のように、フリーきっぷを使って自由に巡るバス旅は、自分たちのペースで楽しめるのが魅力です。行きたい場所に合わせて、“バスで巡る旅”をぜひ楽しんでみてください。

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その1)Instagramアカウントで応募

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GENIC Instagram @GENIC_mag
Izu Letters Instagram @izuletters

その2)Threads アカウントで応募

GENIC Threads @GENIC_mag と Izu Letters @izulettersをフォローし、プレゼント投稿をリポストしてください。

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GENIC Threads @GENIC_mag
Izu Letters Threads @izuletters

その3)Xアカウントで応募

GENIC X @GENIC_web と、Izu Letters @izu_letters をフォローし、プレゼント投稿をリポストしてください。

GENIC X.com @GENIC_web
Izu Letters X.com @Izu_Letters

応募締切とご注意

・締切:2026年5月3日(日・祝)23時59分
・当選した方にはInstagram @GENIC_mag またはX @GENIC_webからDMで連絡を差し上げます。Instagram @GENIC_mag、X @GENIC_web 以外のアカウントから連絡を差し上げることはございません。偽アカウント、フィッシング詐欺のアカウントにご注意ください。
・当選は公開アカウントに限ります。
・賞品の発送は日本国内に限ります。
・応募された方はキャンペーン規約へ同意いただいたとみなします。
・賞品引換、発送時点まで該当のアカウントをフォローされている状態が保持されていない場合、応募が無効となります。

プレゼントキャンペーンのお問い合わせ先

ミツバチワークス株式会社

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