menu

フォトグラファーが行く、修善寺・河津。東海バス途中下車の旅 Maki

フォトグラファーのMakiが、『東海バスフリーきっぷ』を使って静岡県の修善寺・河津エリアを巡ってきました。
「これまで桜だけを目的に訪れていたことを悔やむほど素晴らしい旅だった」と言う彼女が見つけた、修善寺・河津の魅力をたっぷりとご紹介。1泊2日のバス旅をお届けします。
(写真・本文テキスト・モデル Maki)

  • 作成日:
目次

プロフィール

𝙼𝚊𝚔𝚒

フォトグラファー/ときに被写体として活動。
1997年生まれ、沖縄・神奈川県横須賀育ち。
企業に勤めながらも月に一度は旅することをモットーとし、旅スナップやポートレートを中心に撮影している。
愛用カメラ:Canon EOS RP、FUJIFILM X-T3、OLYMPUS μ-II

桜以外の魅力も秘めた、修善寺・河津

私は国内外を旅しながら、心が揺れ動く瞬間を写真で残すことが好きです。
河津は、毎年「河津桜まつり」が開催される時期に必ず写真を撮りに訪れる場所です。果てしなく続く鮮やかな桜並木に包み込まれる感覚は、河津に訪れた人だけが知ることができる特権だと思います。ただこれまで、河津桜まつりの開催地である河津川の周辺以外には、一度も訪れたことがありませんでした。
今回は、「東海バスフリーきっぷ」を使っての旅を通じて、これまで知ることのなかった河津の新しい表情にたくさん出会いました。桜だけを目的に訪れていたことが悔やまれるほど、四季折々の魅力を秘めた修善寺・河津エリア。その奥深さに触れた、1泊2日のバス旅の様子をお届けします。

修善寺駅から東海バスに乗って、「河津七滝(かわづななだる)」へ

レトロなフォントが可愛い東海バスターミナル

まずは修善寺駅を出てすぐにある東海バス修善寺駅前案内所で、「東海バスフリーきっぷ全線2日券」を購入します。
修善寺駅には、次のバスの発車時刻を案内する電光掲示板や乗り場の案内図もあり、一人旅の不安をまるっとやわらげてくれました。

河津駅行きのバスが発車する5番乗り場から「河津七滝」へ向かいます。乗車時間は約1時間。地元の暮らしに寄り添う路線バスは、観光地を直線的に目指す特急電車や観光バスとは違い、その土地の日常が詰まっています。「いま私、知らないまちを旅してる!」という感覚がふつふつと湧いてきました。

“伊豆の踊り子”ゆかりの地「河津七滝(かわづななだる)」で滝めぐり

大迫力の「釜滝」とツーショット

「河津七滝遊歩道上入口」で下車し、遊歩道を1時間弱、歩きながら7つの滝を巡ります。
このルートは上流から下流へと下るため上り坂が少なく、常にカメラを複数台持っている私のような大荷物の人にオススメのコースです。最初に現れるのは22mの落差がある大迫力の「釜滝(かまだる)」。滝壺が釜の底を思わせることから名付けられたそう。自然の奏でる音を聴きながら滝壺に吸い込まれる水を一人ぽつんと眺める時間は、日々都会の喧騒に揉まれていた私にとって最も必要な時間でした。

道中には珍しい片塔式(かたとうしき)ウェーブの橋「河津踊子滝見橋」もあります

それぞれの滝に付けられた名前と、名前の所以である滝の形状や特徴を照らし合わせながら、自分なら一体何と名付けるか、考えを巡らせるのも楽しいです。

透き通った碧が煌めく「蛇滝(へびだる)」が私のイチオシでした

河津七滝は、小説『伊豆の踊子』ゆかりの地。作中で一人旅をしていた主人公と今の自分の状況が重なります。作中のような素敵な人との出会いはありませんでしたが。笑

「初景滝(しょけいだる)」の前で、作中の二人とスリーショット

道中の「大岩成就」では、岩に手を合わせて願い事を唱えながら3つの石を投げ、1つでも岩に乗せることができれば、願い事が叶うとされています。

儚くも散ってしまった3つの石たち

一番小ぶりで平たく投げやすそうな石を入念に選んだものの、見事に全敗…。「まぁ願い事は自分で叶えなきゃね」と、そそくさと歩き出しましたが、すぐ先の方に私が投げた距離の1/5程度の超初心者向けの大岩があり、膝から崩れ落ちそうになりました。笑 

河津七滝 基本データ

<住所>〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本
<TEL>0558-32-0290(河津町観光協会)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<バス>
伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から河津駅方面のバスにて約1時間、「河津七滝遊歩道上入口」バス停下車、徒歩で約1時間
または、「河津七滝温泉」バス停下車、徒歩で4分

「わさび園かどや」で河津名物の「わさび丼」をいただく

6つの滝を巡りお腹も空いたところで、最後の滝「出合滝(であいだる)」から徒歩2分の「わさび園かどや」さんへ向かいます。

お刺身やステーキなど、食材の味を引き立ててくれるわさび。わさびが主役の料理は初めてなので、舌も心も躍ります。
丼にのせるわさびは、自分で。丹精込めて生わさびを擦ります。最後のひと仕上げをこちらに委ねてくれるお料理は、よりおいしさを増幅させてくれますね。

店員さんに教えていただいた通り、ご飯の中央にわさびをのせ、周りの鰹節にお醤油を回しかけます。ご飯に少しずつ生わさびをのせながらいただきます。鼻に抜ける爽やかな生わさびの香りと、旨みが凝縮された鰹節、ほんのり甘みのあるご飯。素材はシンプルですが、甘味と辛味が口の上でほわっと交わる感覚が癖になります。生わさびは先端の白い部分が一番辛いことや、擦り方によっても味が変わることを店員さんから教えていただき、それらの答え合わせをしながら最後のひとくちまで味わい尽くしました。

わさび園かどや 基本データ

<住所>〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本371-1
<TEL>0558-35-7290
<営業時間>
食堂 9:30~14:00 ※売り切れ次第終了
店舗 9:00~17:00
<休業日>水・木曜日

行き方・アクセス

<バス>伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から河津駅方面のバスにて約1時間、「河津七滝温泉」バス停下車、徒歩で1分

二重のループが特徴的な「河津七滝ループ橋」へ

次のバスまで約20分。川沿いの茶屋にも惹かれつつ、最寄りのバス停までの道中にあるループ橋に向かいます。

持っていたレンズでは収まらない壮大さで、スマートフォンの広角(×0.5)で何とか撮りました。笑

橋の下の駐車場から見上げると、まあるい青空がこちらを覗いていました。桜のシーズンには、この橋の下にある桜の木々が満開になるそう。この橋も桜との一年越しの再会を楽しみにしているのでしょうね。橋の構造美に魅せられた後は、ループ橋から徒歩2分のバス停「上条」から、終点の「河津駅」へ向かいます。

河津七滝ループ橋 基本データ

<住所>〒413-0501 静岡県賀茂郡河津町梨本
<TEL>0558-32-0290(河津町観光協会)

行き方・アクセス

<バス>伊豆箱根鉄道「修善寺駅」から河津駅方面のバスにて約1時間、「河津七滝ループ橋」バス停下車すぐ

ログハウスのカフェ「ホドホドBase」で休息

終点の河津駅へ到着。宿のチェックインまで少し時間があったので、河津川沿いの「ホドホドBase」さんへ伺いました。都心ではこの規模のログハウスはなかなかお目にかかれません。

木の戸をくぐると、森の中に迷い込んだかのような温かみのある内装に心を奪われます。鼻先をくすぐる木の香りを味わいながら、冒険心を掻き立てられる螺旋階段を上り2階へ。

2階の大きな窓からは、桜並木が一望できます。桜の時期は窓一面が桜色になるそう。伊豆の河津桜の特等席は、ここにありました。オーナーさんに話を伺うと、20年以上前にお父様が建てられたログハウスを、昨年カフェとしてオープンしたとのこと。「観光で河津に訪れた方や、近所の学生や社会人、お子様連れやペットと暮らす人など、様々な人にとって一息つける場でありたい」その言葉の通り、店内にはコンセントやWi-Fiが完備され、子供向けの玩具や、おむつ替えスペース、ペットのリードを掛けられるフックなどもあり、隅々までやさしさに満ちていました。

ふわふわのフォームがのったホットチャイで一息

「ホドホドBase」さんは、人や環境にやさしいものを提供することを大切にしており、様々な調味料、お米、お野菜など、命を紡ぐ食べ物がたくさん並べられています。誰もが休息できる大きな木陰のようなカフェであり、命が繋がる場所だと感じました。

ホドホドBase 基本データ

<住所>〒413-0513 静岡県賀茂郡河津町浜75-2
<TEL>0558-72-0053
<営業時間>10:00〜16:30
<定休日>Instagramで確認ください
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車・バス>伊豆急行「河津駅」から徒歩で約5分

「今井浜温泉 かね吉一燈庵」で、地の物にこだわったお料理と温泉に癒される

本日のお宿は、「今井浜温泉 かね吉一燈庵」さん。風情ある和風モダンな宿です。

ロビーでは、サービスドリンクやアイス、様々な書籍も楽しめます。奥には美しくライトアップされている雰囲気抜群のバーまで。

館内着は色とりどりの浴衣の中から選べました。せっかくなので気分だけでも桜モチーフの浴衣をチョイス。今回は私の大好きな「木漏れ日」という名前のお部屋に宿泊。なんと、外の客室露天には桜の木があり、桜のシーズンには桜の木の下でお湯に浸かれるという、人類の夢のようなお部屋です。絶対春にも訪れたい...っ!

昼に予習した生わさびを剃って食べる地魚の盛り合わせ、一段と美味しかったです

楽しみにしていた夕食の時間。「地産地消」を心がけているというお料理の数々は、一つ一つの食材や調理方法、盛り付け全てにこだわりが詰まっていました。その土地の食材が血肉となり、旅の思い出と共に私の一部となっていくことに感謝します。

伊豆といえば、やはり金目鯛。これまでに数々の料理を堪能しましたが、最後に登場したのは、なんとまるごと1匹のお魚。テーブルに運ばれた瞬間、その堂々たる姿に思わず歓声が漏れました。たっぷりの食事を楽しんだ後は、客室露天や大浴場、予約制の貸切露天風呂と、館内の様々な種類のお風呂を存分に満喫。深い眠りへとつきました。

翌朝は日の出と共に目覚めます。海と空の青に溶け込んでゆく太陽の橙が、私の心もじんわり染めていきます。まどろみの中から、目の前の世界に引き込まれていく、旅先の早朝の時間が一番好きです。

宿おすすめの「雲丹しいたけ」が最高のご飯のおともでした

夕食があまりにも贅沢だったので、朝食も期待大でしたが、その期待をしっかりと超えてくるのが「一燈庵」さん。普段、私は朝ごはんを食べないことが多いのですが、旅のときだけは別。どれから口にしようかと朝から迷う悩める時間は本当に贅沢です。
朝ごはんをいただいた後はロビーで休憩。「ここに住みたい!」と思わされる空間でした。

今井浜温泉 かね吉一燈庵 基本データ

<住所>〒413-0503 静岡県賀茂郡河津町見高123-5
<TEL>0558-32-0345
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>伊豆急行「今井浜海岸駅」から徒歩で3分
<バス>東海バス「今井浜」バス停下車すぐ

桜の季節を想いながら、河津川沿いの「さくらの足湯処」で足湯

宿に名残惜しさを感じながらもチェックアウトし、河津駅付近を散策します。すると、河津川沿いの笹原公園の中に「足湯」の文字が。気軽に温泉気分を味わえる足湯は私にとってのオアシス。颯爽と向かいます。ここの足湯は底が足ツボになっており、この旅でたくさん歩いた足を癒してくれました。すぐ横が河津の桜並木なので、桜が開花した光景を想像しながら、じっくりと温まります。

さくらの足湯処 基本データ

<住所>〒413-0512 静岡県賀茂郡河津町笹原111-3
<TEL>0558-32-0290(河津町観光協会)
<営業時間>9:00~16:00
※河津桜まつり期間中は9:00~17:00
<休業日>年中無休(源泉清掃で休止有)
<駐車場>あり(3台)
※河津桜まつり期間中は駐車場なし

行き方・アクセス

<電車・バス>伊豆急行「河津駅」から徒歩で10分

伊豆の海沿いの「アンティカ トラットリア ダル ピラータ」で絶品イタリアン

2日目のお昼は「アンティカ トラットリア ダル ピラータ」さんへ。海沿いにある蔵造りの建物にときめきます。蔵ならではの重みのある扉から入ると、テーブルが三つ。知り合いのシェフのお料理を食べに訪れたようなアットホーム感が嬉しいです。

まずは前菜、季節野菜のバーニャカウダから。芸術作品のような盛り付けで、手を付けてしまうのが惜しいほど。色とりどりの新鮮なお野菜はもちろん、アンチョビやニンニクの入ったバーニャカウダソースは後を引くおいしさで、パンにも付けて最後までおいしくいただきました。

トマトとサワラ、オリーブの入ったトマトソースパスタは、トマトの甘みと魚介のうまみが凝縮されており、なんといってもパスタのアルデンテがベスト。時折り顔を出す、種有りオリーブのアクセントもパスタを引き立てます。

最後は、シェフの気まぐれドルチェと紅茶をいただき、余韻に浸りました。ご夫婦で営まれている、細部までこだわりの詰まったイタリアン。ランチでこの満足感なら、果たしてディナーはどうなってしまうのか。次は是非ディナーでも訪れたい、お気に入りのお店になりました。

アンティカ トラットリア ダル ピラータ 基本データ

<住所>〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津484
<TEL>0558-34-1788
<営業時間>ランチ 11:30~14:00 L.O. ディナー 18:00~20:30L.O.
<定休日>不定休
<駐車場>あり(5台)

行き方・アクセス

<電車>伊豆急行「河津駅」から徒歩で12分

「川津来宮神社(かわづきのみやじんじゃ)」の御神木と御守にパワーをいただく

河津駅から東海バスで 「峰温泉大噴湯公園」に向かったのですが、最寄りの「峰温泉」バス停に着くと、あいにく休園日だったことが発覚。でも、これも旅の醍醐味であり運命です。宿で頂いたマップを参考に、近くの「川津来宮神社」へ目的地を変更します。

この力強さは是非とも現地で感じてほしい!

川津来宮神社の奥に構えるのは、国の天然記念物であり、全国でも有数の巨木といわれる大楠。周囲14メートル、高さは24メートルもあります。千年以上ものあいだ鎮座する御神木は、静謐ながらも力強く、生命が持つエネルギーを全身で浴びました。この神社には他にも大きな木々が根を張っており、この神社を守っているかのようです。

たくさんの木々に囲まれているため、木漏れ日も美しく煌めいています。そしてこの神社には、「お酒を呑む人の御守」が!
あぁ、ここに導かれる運命だったのだ、と、お酒好きの私は深く頷きました。

一升瓶モチーフの御守が可愛い!

かつて、この神社の御祭神が酒に酔って野原で眠ってしまい野火に囲まれた際、小鳥たちが羽に水を含ませて火を消し、命を救ったという伝承があるとのこと。今でも12月18日から23日まで鳥や卵を食べず、酒も飲まない「鳥精進・酒精進」という風習があるそうです。その伝承もあり、この神社ではお酒を呑む人に向けた酒難除け・帰宅安全を祈念した御守を販売しています。
これから参加する全ての飲み会に、この御守を握りしめて臨みます。

川津来宮神社(杉桙別命神社) 基本データ

<住所>〒413-0504 静岡県賀茂郡河津町田中154
<TEL>0558-32-0800
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<電車>伊豆急行「河津駅」から徒歩で約12分
<バス>伊豆急行「河津駅」から修善寺方面乗車、「来宮口」バス停下車、徒歩で2分

「Cafe&Records Delmonico’s(デルモニコス)」でレコードとCDに溺れる

再びバスに乗り、河津駅方面へ戻ります。河津来宮神社の最寄りのバス停、「来宮口」の待合所が可愛く、思わずパシャリ。

河津行きのバスに乗り、「郵便局前」で下車。「Cafe & Records Delmonico's」さんへ向かいます。
童心をくすぐるような佇まいにワクワクしながら扉を開けると、なんと壁一面にレコードとCDが。音楽好きのオーナーさんが集めたレコードは、その数なんと1万枚。元々は都内でバーを経営しており、河津まで運んで来られたそう。私も音楽が大好きで、好きなアーティストのレコードも数枚持っていますが、圧倒的な熱量に脱帽です。

オーナーさんがレコードをかけてくれるのですが、私の心を見透かしているかのごとく、特に好きな楽曲が立て続けに流れ、驚き。数えきれない楽曲が存在する中で、オーナーさんとの「好き」が融合する瞬間に心も会話も弾みます。

クリームソーダとコーヒーゼリーをいただきました。クリームソーダの種類は20種類近くあったのですが、私は翡翠色が好きなので王道のメロンをセレクト。コーヒーゼリーには、アイスと塩気のある餡子が添えられており、甘み×塩味×苦味のセッションを楽しみました。

毎年訪れている河津川のすぐ近くにこんな素敵な場所があったなんて。ずっとこの空間に浸っていたかったのが本音ですが、今回の河津の旅はタイムアップ。帰路につくべく、河津駅へ向かいます。

Cafe&Records Delmonico’s 基本データ

<住所>〒413-0515 静岡県賀茂郡河津町谷津253-1
<TEL>090-9132-1207
<営業時間>
店内 10:00〜17:00
テイクアウト 10:00〜18:00
<定休日>日曜
※河津桜まつり期間中は無休
<駐車場>あり(2台)

行き方・アクセス

<電車・バス>伊豆急行「河津駅」から徒歩で8分

桜の時期はもちろん、桜以外の時期も魅力あふれる修善寺・河津

今回の修善寺から河津への旅は、これまで何度も訪れていた河津の新しい顔を知る旅になりました。桜の季節以外にもまた来て、この2日間で訪れた素敵なスポットを再訪したり、今回巡りきれなかった場所に足を運んだりしたいです。
そして今回、バスの時刻表や停留所という少しの制約が、逆に私の世界を思いもよらぬ方向へと導いてくれました。これまでの旅では、行きたい場所を効率的に巡っていくことが多かったのですが、このバス旅では、時刻表や停留所を軸に世界が広がっていく感覚がありました。目の前に現れるのは、計画にはなかった驚きや偶然の出会い。制約の中で、「今ここで何を選び取るか」という問いを繰り返し投げかけられる感覚は、人生と似ている気がします。限られた時間や選択肢の中で、何を大切にし、どこに進むかを決める。少しの制約があるからこそ、工夫を凝らし、自分だけの自由と輝きを手にできることを、このバス旅が教えてくれました。私の旅をそっと支え、彩りを与えてくれた東海バスに感謝です。
是非皆さんも、バス旅で見つける自分だけの特別な出会いを楽しんでください。

もっと伊豆について知りたい方は

Izu Letters

伊豆バス旅をするなら

東海バス

おすすめ記事

フォトグラファーが行く、修善寺。東海バス途中下車の旅 甘夏蜜柑

フォトグラファーが行く、熱海。東海バス途中下車の旅 名取五葉

『東海バスフリーきっぷ』で行く静岡1泊2日のバス旅モデルコース6選

次の記事