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AOIのふたたび旅はじめ Vol.3 〜グアテマラ〜観光編

プロトラベラーのAOIが、コロナ禍の長い自粛期間を経て再び海外旅行へ。最初に選んだ旅先は、中央アメリカのコスタリカとグアテマラ。エコツーリズムに力を入れているコスタリカでのジャングルステイやグアテマラでのホームステイなど、AOIが体験して感じた旅のすばらしさを、美しい写真とともにお楽しみください。今回はグアテマラでの観光の様子をお届けします。

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【特集】AOIのふたたび旅はじめ

プロトラベラーのAOIが訪れた、中央アメリカのコスタリカとグアテマラの旅をお届けします。

Just feel…

いろんなものがありすぎる世の中から見る、“ない”ことの豊かさ(“ない”という概念自体、自分が作り出してしまったものか?)。生活に必要なものは自然の材料を使って一から創り出す。完成するまでのプロセスが楽しく、経験にもつながる。

ジャングルの奥地に乗り込んだり、設備や足元が整ってないフィールドを自分たちでキャンプ空間にしたり。創作していく、それが自分の幸福につながっている気がする。自分の幸福度を高めるために、もっともっと自然に帰っていく必要性がある。ないものの中から創り出す幸福感をもっと味わっていきたい。

今回の中米の旅も、必要最低限の荷物。服なんて同じものを何回も着ているし。ボロボロになっていくほうがなんだか嬉しくなる。自然の中に思い切り紛れ込んだコスタリカで胸いっぱいになり、次に向かった先はグアテマラ。


グアテマラは、国土の約70%が火山に囲まれている山岳地帯。しばらくはビーチを推していた私だったけど、最近はよく山に行きたいと思う。その場所なりのカルチャーが深く根付いている印象があって探索が楽しい。それに、何より身体がカラッとした空気と川や湖の淡水な水辺を求めている。

グアテマラの至福な目覚めの朝

グアテマラは標高が高いため、滞在中は1500メートルくらいの場所にずっといました。ちなみに東京の標高は40メートルくらいらしい。体感的にそこまで違和感はないけど思い返せば、街の坂がいつもよりきつく感じた気がしたかな?

グアテマラは各地に美しい山々、そして湖が点在しています。朝は少しひんやりとした空気の中でホットティーを飲みながら、ゲストハウスで暮らす猫ちゃんと朝日を眺めて至福のひと時。

夜は、静まり返った街にたまに犬の遠吠えが聞こえる風景。日が昇りはじめると、鳥たちの三重奏に目覚める。

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昇りはじめる太陽の暖かさに包まれて、身体が目覚めていく。あぁこの気持ちのいい朝が忘れられない。と、蒸し暑い熱帯夜にこの記事を書いています。

グアテマラは農業も盛んで、コーヒー、アボカド、主食のトウモロコシ、そのほかいろんな野菜を育てているのも興味深かった。野菜や果物は年間を通して収穫できるそう。カウボーイハットを被って畑のお世話をするおじさんたちをよく見かけました。

民族衣装で村を彩る女性たち

グアテマラは、マヤ文明発祥の地。今も古代から継承されているマヤの伝統文化の様子を見ることができます。現地の人たちとコミュニケーションをとって、異国文化に触れると旅の思い出に厚みが増しますね。

グアテマラでは、民族衣装の女性が彩る鮮やかな街並みがとても美しい。同じ景色でもそこに民族衣装を身にまとった女性がいることで新しい景色になり、毎日の散歩が楽しかったです。

マヤの民族衣装は手織りで、色や模様は村ごとに異なるため、衣装からどこの出身かわかるほど。

グアテマラ滞在中にホームステイもさせてもらいました。その時のことは、また記事に書くのでお楽しみに。

アティトラン湖へ

グアテマラの有名スポットでもあるアティトラン湖は、首都のグアテマラシティから車で4時間ほどの場所にある中央アメリカで一番深いとされている湖。

コスタリカからずっと移動が多くて、そろそろゆっくり過ごしたいと思っていたので、今回はアティトラン湖のほとりにある村、San Pedro La Laguna(サンペドロ・ラ・ラグーナ)に腰を据えて、しばらく滞在することに。

中心地は少し賑やかだったから、静かな村の端っこの宿に決定。

グアテマラではネットの番号から連絡を取ったり、直接行ったりして「長く滞在するから少しだけディスカウントできる?」と無理のない範囲でお願いして寝床探しをしました。

行きつけになったコーヒー屋さん

お散歩していてたまたま見つけた、こぢんまりとしたコーヒー屋さん「TORNADO‘S COFFEE&GARDEN」。

木漏れ日溢れる空間でお気に入りに。コーヒーも最高においしくて、いい1日を迎えるのにピッタリなカフェ。

このカフェで出会ったコーヒーウッドの小物入れは、数年に一度、新しい芽を出すために伐採が必要なコーヒーの木の廃材を使って作られているもの。お土産屋さんにも売っていたので、ひとつ買いました。

笑顔で出迎えてくれたアニータ。おいしいコーヒーを淹れてもらいました。すっかり仲良くなって帰る頃には、刺繍ポーチのお土産までくれたよ。ありがとう〜。

ローカルマーケットで食材を調達

ローカルマーケットで食材を調達し、宿に用意されているキッチンでクッキングすることが滞在中の楽しみに。民族衣装とお野菜がマッチして可愛いでしょう。

この日は、ズッキーニ、オニオン、じゃがいもなどを購入。
主食のお米と、うどんを作るために小麦粉も調達しました。

すいとんのようになったけど、おいしかったなぁ。

とある日は、フルムーンの下でお野菜包み焼きの会をしてみたり。
地元の食材を使った料理の創作も楽しいイベントのひとつです。

アティトラン湖の周りに住む人々

アティトラン湖では、お洗濯をする女性をよく見かけました。家族全員分のお洗濯をバケツいっぱいに入れて、この湖にやってくるのです。

お風呂がわりにもなっているようです。お店のお昼休みに身体を洗いに来ていた2人。

この場所に住む人たちの生活を支える水辺になっているみたい。

自由に人々が過ごす、サンマルコスへ

アティトラン湖の周辺にはいくつかの村が点在していて、フェリーで行き来できます。この日はSan Marcos(サンマルコス)へ。

瞑想やレイキなどのワークショップやカカオセレモニー、ヨガリトリートが定期的に開催されていて、スピリチュアルに精通している旅人たちが多く集まってくる村です。村のみんなで畑のお野菜を育てたり、自由に暮らす人々の平和な空気が漂っていました。

日本の方も何人か住んでいます。遠く離れた村で日本の味に再会できる嬉しさ。

ストリート沿いにある、コロッケ屋さん。おいもがホクホクでおいしい〜。

オーガニックショップもあって、そういうものに目がない私はしばらく入り浸り。アティトラン湖のカカオやチョコレートもここで買うことができます。

@loveprobioticsは、オーストラリア出身のヨガインストラクターのミシェルさんがはじめた、コンブチャジュースなど発酵商品を扱うブランド。フレーバーも気になるものばかり。

私はグアバを飲んでみました。フルーティーな酸味が飲みやすい発酵ドリンク。カラダが喜んだぞ。見かけた際は試してみてくださいね。

サンペドロ・ラ・ラグーナという街にある可愛いフルーツショップは、コロナ前はスペイン語の学校だったらしい。日本人もよく来ていたとか。今は観光客が減ってしまい、こうしてお野菜やフルーツを販売することにしたそう。

サンペドロ・ラ・ラグーナは、カラフルな民家や商店、華やかなお花に民族衣装を着た女性たちで、色とりどりに溢れています。

世界遺産の古都、アンティグアへ

アティトラン湖での滞在を経て、次はアンティグアへ。古くからある修道院や大聖堂が集まる世界遺産に登録されている街です。

アティトラン湖から早朝発のシャトルバスで向かいました。いくつもの高い山を越えて、バスにグラングラン揺れながら無事に到着。車酔いしやすい人は酔い止め必須。

石畳とカラフルな建物が並ぶおしゃれタウン。古都の街だけど、ここにはいろんなお店が揃っている。スペイン語学校もたくさんあって、語学勉強のために滞在する人も多い場所です。

アンティグアでの宿「Hotel De Cortez Y Larraz」

アンティグアは、グアテマラに到着した日にも来ていたけど、その時はゲストハウスのエントランスのソファーで寝かせてもらったり、宿を何軒も回って空き部屋を探したり。今回はそうなるまいと、歩きながら良い宿がないかと探していたら素敵なところを見つけることができました。

わりと中心地にあるけど、静かでアンティグアで過ごした時ののんびりした気持ちを引き続き楽しめました。

この宿は、テラスのマウンテンビューが最高でした。火山の山々が広がっています。

理想のカカオを探して「D TAZA chocolate 1910」 へ

アンティグアでは、理想のカカオやコーヒー探しも楽しみます。

まずは、アンティグアで有名なカカオファクトリーの「D TAZA chocolate 1910」 へ。

マスターにホットチョコレートを淹れてもらいました。ビターで芳醇なカカオは幸福感に包まれます。とってもリラックス、なんなら酔っ払いそうなくらいの濃厚さ。

自宅で溶かしてホットチョコレートとして飲めるものがいくつか売っています。この口当たりの良いマグカップもよかったな。そうか、おいしくホットチョコレートを飲むために必要だな。と、理想のホットチョコレートへの妄想がはじまります。

気さくなマスターとコーヒーの話をして、カカオで良い気分になったアフタヌーン。食器が並ぶショーケースや店内のいたるところにディスプレイされている牛のコップやお皿。オーナーさんはきっと牛が好きなんだ。モーモーパラダイスが可愛くてほっこり。

他にもカカオファクトリーに行ってみたけど、ドリンク用のチョコレートにはお砂糖が入っているものばかり。気軽に飲めるスペイン語でSIN AZUCAR (砂糖なし)と書かれてあるものを探し求めました。

「Fernando’s Kaffee」でドリンク用のココア100%パウダーを発見

歩いていて見つけた「Fernando’s Kaffee」へ。商品が多く並んでいてどれにしようか迷っていたら、オーナーさんが試飲させてくれました。フォームミルクがふんわりおいしい。

グアテマラの豆は酸味があるのが特徴です。パッケージも可愛くて、コーヒー豆をお土産に買いました。コスタリカでもいくつか豆を買ったので、私が通るとコーヒーの香りが漂うくらい、帰りのバックパックの半分はコーヒーでいっぱいに。

Fernando’s Kaffeeでは、工場でカカオからチョコレートを作る製造過程も見せてくれました。

この日は、良質なピュアカカオをたくさんいただいたので、ほろ酔いでホワホワ楽しい気分に。


お土産にもう一つ購入したのは、チョコレートショップLa TRUFA CHAPINAで売られていたひょうたんで作られているJicaraというトラディショナルなコップ。

軽くてしっかりしている素材。ローカルアーティストのハンドメイドです。

グアテマラのコーヒー屋さんで出会った猫ちゃんたち。

いろんなわんちゃん、猫ちゃんに出会うことができました。動物にやさしい街、大好きです。

旅の締めくくりの腹ごしらえは、アンティグアの街中にあるチャイニーズレストランで。頼んだチャーハンに、自炊した時に少し余っていた残りの野菜も一緒に入れて作ってもらいました。

気さくでやさしいひとたちに出会ったグアテマラ。

コスタリカから北上して数カ国まわったのちにグアテマラへ入ろうかなとも考えましたが、バスのブッキングと乗り継ぎがうまく行かなそうだったので今回は空路を使うことに。その分グアテマラでゆっくりと過ごすことができました。
徐々に土地に身体を馴染ませ、新しい気づきの中でクリエイティビティも生まれ、充実した時間を過ごす。最高な旅になりました。

グアテマラの基本情報

言語

スペイン語(観光地やホテルには英語を話す人もいます)

日本との時差

−15時間

気候

年間を通して暖かく、5月〜10月の雨季と11月〜4月の乾季に分かれています。雨季は午後からスコールが降ることが多いため、乾季に旅するのがおすすめ。

通貨

ケツァル Quetzal (Qと略記)

グアテマラではお土産屋さんなどで、アメリカドルを使用できる場所があります。小さな商店では使えないこともあるので現地通貨も持っておきましょう。

現地では日本円を両替してくれないので、あらかじめ日本からアメリカドルの小額紙幣を用意しておくのがおすすめ。現地ATMでのキャッシングも可能です。

治安

治安の確認が必要なエリアです。最新の情報を外務省の「海外安全ホームページ」などで必ずチェックしてください。
また、夜の1人歩きや人混みは避けて、身の回りの貴重品の対策を。渡航の可否は各自の責任で判断してください。

主な移動手段

UBERが利用できます。各地への移動は観光客用のシャトルバスやローカルバス(チキンバス)があります。

コロナウイルス関連の入国に必要な事項は2022年9月11日現在ありませんが、渡航前に在グアテマラ日本大使館のHPで確認してください。どこで必要になるかわからないので、お持ちの場合はワクチン接種証明書などのQRコードを発行して準備しておくと安心です。

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プロトラベラー/動画クリエイター
東京と高知を拠点に、旅とライフスタイルをカメラで表現するクリエイター。旅先や日常のワンシーンからインスピレーションを受け、独自の目線で切り取ったエモーショナルな作品を発信している。

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