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AOIのふたたび旅はじめ Vol.1 〜コスタリカ〜 周遊編

プロトラベラーのAOIが、コロナ禍の長い自粛期間を経て再び海外旅行へ。最初に選んだ旅先は、中央アメリカのコスタリカとグアテマラ。エコツーリズムに力を入れているコスタリカでのジャングルステイやグアテマラでのホームステイなど、AOIが体験して感じた旅のすばらしさを、美しい写真とともにお楽しみください。今回は「レンタカーで巡るコスタリカ周遊の旅」をお届けします。

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目次

【特集】AOIのふたたび旅はじめ

プロトラベラーのAOIが訪れた、中央アメリカのコスタリカとグアテマラの旅をお届けします。

旅の舞台は中米「コスタリカ」

AOIのふたたび旅はじめ、1回目は、久しぶりにバックパックを背負って、冒険心を胸に出かけたコスタリカ。

日本の外に出る瞬間のワクワクは、いくつになってもフレッシュな感情として溢れてきます。

せっかくだから遠くへ出かけてみようと思い、頭に浮かんだのが中央アメリカ。

生き物や大自然に関心がある私にはピッタリな場所に違いない!ということで、中央アメリカのコスタリカへ行くことにしました。


コスタリカは、国をあげて動植物を守るエコツーリズムに力を入れており、国内電力は、水力・風力・地熱といった再生可能エネルギーによってほぼ供給されています。

与えられた土地を利用しながら、そこに暮らす生物たちと共存している美しい姿は、私たちもお手本にしていきたいところです。

コスタリカ行きのチケットだけ購入して、計画はせずのノープラン旅。もちろんそのせいでハプニングも起こったけど、それさえもなんだか旅の醍醐味のような気がして楽しく思えました。

日本からのコスタリカへの行き方・アクセス

日本からコスタリカへの直行便はなく、基本的にはアメリカやメキシコを経由します。

ロサンゼルスからコスタリカの首都サンホセまでは約5時間45分、メキシコシティからサンホセへは2時間50分ほどで行くことができます。


搭乗する前に、帰りのチケット(空路や陸路など)が必要となるので要注意。私は渡航前にこの情報を見つけることができず、飛行機に乗せてもらえないことがありました。
コスタリカは90日以内の滞在であればビザは不要です。現時点(※)では、コロナ関連の規制も特になし。書類等も不要となっていますが、搭乗手続きの際にワクチン証明書を求められることが例外であったので、事前に準備しておくと安心です。

※2022年7月現在の情報なので、渡航を計画される際はあらかじめコスタリカ大使館などの最新情報をご覧ください。

コスタリカの見どころ

国土の4分の1以上が自然保護地区や国立公園となっており、「生き物の楽園」と言われているジャングルでは、コスタリカの生物たちの暮らしを見ることができます。

保護地区には、多種多様な生物が生息していて、特に多いのが鳥類です。およそ400種が棲んでいて、バードウォッチング愛好家も多く訪れます。

首都サンホセには、大聖堂や博物館などの建物があります。
山岳部には火山や天然の温泉があり、トレッキングやさまざまなアクティビティを楽しめます。

サーフィンのメッカにもなっているビーチエリアも有名です。さまざまなニーズに合わせて楽しめるスポットがある、魅力満載のコスタリカ。恵まれた立地の中で育つコーヒーやカカオも有名なので、訪れた際はぜひ本場の味を堪能してください。

レンタカーでまわるコスタリカ周遊の旅

レンタカーを借りる

私たちは今回の移動手段にレンタカーを選びました。

コスタリカでは、車をレンタルする際は、保険に入ることが必須とされています。

インターネットで安く提示されているものは、後から保険料が上乗せされることもあるので、事前に確認が必要です。

4日間のレンタルで保険フル込み340USDほどでした(別途デポジットあり)。

コスタリカは舗装されていない道もあるので、色々なルートを回る際は少しコストはかかりますが、4DWを借りるのが安全でベストだと思います。

空港周辺や首都周辺は渋滞するので、レンタカーを返す時間やフライト時間には余裕を持ってくださいね。

さっそくジャングルまでドライブ

さて、空港でレンタカーを借り、首都サンホセからジャングル地帯が広がるサラピキという場所を目指して出発。

雨が降っている時は、道がぬかるんでいたり、スピードを出してくる対向車や、舗装されていても平らではないワイルドな道もあるので気をつけてください。

泥沼にハマってしまった時、現地の方が車を水で綺麗に洗ってくれたり、車とタイヤの間に石が挟まって上手く走れなかった時、近くの車屋さんに助けてもらったりしました。ハプニングはありながらも、コスタリカの人たちのやさしさに触れることができた、旅のハイライトの一部です。

Pierella Garden でジャングルステイ

首都サンホセから2時間ほどで辿り着いたのは、サラピキにある「Pierella Garden(ピエレジャガーデン)」という森。

サラピキではさまざまな野鳥やピューマ、ナマケモノ、シロヘラコウモリ、アカメアマガエルなど、多くの生物を観察することができます。

たくさんのツアーがありますが、今回はゆっくりと野生の生物たちを自由に観察できる、ピエレジャガーデンに宿泊するプランを選びました。数日間のジャングルステイの詳細は、別の記事でたっぷりお伝えしますので、ここでは少しだけ紹介します。

ピエレジャガーデンは、オーナー夫妻が何もない土地から植物を育て、25年かけて作り上げたジャングル。雨量が多い立地のおかげで、あっという間に立派なジャングルに育っていったそう。今ではさまざまな野生生物が、この場所を気に入って棲みつくように。

オーナー夫妻の愛情をたっぷり受け成長したジャングルでは、採れたてのカカオが食べられます。地元の女性が調理したローカルご飯、フルーツに、美味しいコーヒーもいただきました。
夜は、活動を始める生き物を探しにジャングルへ。

ピエレジャガーデンのオーナー夫妻も私たちをファミリーのように迎え入れてくれて、すっかり仲良しに。ピエレジャガーデンを出る頃には、植物や生き物の生態についても詳しくなれる、最高の体験でした。

ジャングル滞在のち、タバコン温泉へ

数日間のジャングル滞在を経て次に向かった場所は「タバコン温泉」。

火山の多いコスタリカは、温泉も楽しめるんです。

今でも活動を続けるアレナル火山は、どこか富士山に似ているシルエットで、なんだか親近感があります。

アレナル火山の噴火によって湧き出したのが、タバコン温泉です。この地域に繁殖するタバコの一種であるタバコンという植物から名前がついたそう。

車を止めて道を下っていくと、すぐにホカホカの湯気が漂う川を発見。
アレナル火山から湧き出る源泉が川と交わって、丸ごと温泉に。

場所によって温度が違うので、川を歩きながら湯巡り。自分のお気に入りの湯加減を見つけます。

日本ではなかなかない温泉のスタイルです。旅の疲れも取れて、至福の時間となりました。

イグアナさんも、木陰の端っこでひと休み。何を考えてるのかな?カメラ越しにファインダーを覗けば被写体と私だけの世界に。

さらにコスタリカをドライブ

今回は、自炊しながら車中泊をし、コスタリカを周遊しました。

自分たちで移動していると、立ち止まりたい景色を見つけて自由にUターンすることもできます。いつどこへ行くのか決めず、気が向くままに移動していきたい私にとって、車はベストな移動手段です。

移動している中で気候や天候が変わっていき、コスタリカのさまざまな姿や空気感を楽しむことができました。

自分で道を開拓する楽しさがあり、その場所をより深く知ることができるので、機会があれば、ぜひドライブを楽しんでくださいね。

ルーフトップテント付きのレンタカーを借りて、ロードトリップする方も多いようです。

アレナル湖でひとやすみ

ちょうど水辺が恋しくなっていたとき、道中に湖を発見。

アレナル火山が湖畔にそびえるコスタリカ最大の湖「アレナル湖」です。

車を降りてお散歩。赤土と草原、そして青い湖のコントラストは絵に描いたような景色です。湖の先に見える山から心地の良い風が吹いて、気がつけばウトウト。

地元の人たちにお邪魔して、私もひと泳ぎ。

私にとって水と戯れることは何よりものリフレッシュになります。

泳げる場所がなくても、お皿洗いで水に触れたり、お花に水をあげるついでに自分の手足にも水をかけたりなどして、普段の生活でも水の要素を取り入れることを大切にしています。

たまたま立ち寄った湖があまりにも気持ちの良い場所で、つい長居してしまいました。

コーヒーショップでコスタリカのコーヒーを味わう

今回のコスタリカ旅の中で訪れた唯一のカフェ「CAFE &MACADAMIA」。

コスタリカと聞いてコーヒーを思い浮かべる方も多いのでは?
私も母にコスタリカへ行くと伝えたら、まずコーヒーの話をされました。

広い景色を眺めながら、アイスコーヒーをオーダー。ドリンクが来る前にスターフルーツ入りのお水もいただきました。トロピカルなフルーツが豊富に採れるコスタリカならではですね。

面積が大きくないコスタリカでは、農地と、もともとある森林を調和させてコーヒーを栽培しているそうです。
大規模農園のように森林を伐採してコーヒー農園にするということもないので、地球にやさしい栽培方法になっています。

標高が高いこと、昼と夜の気温差が激しいことで生豆が引き締まり、美味しいコーヒーになっていくとのこと。

また、火山帯が広がるコスタリカには、コーヒーの木の栽培に適した、豊富なミネラルを含んだ火山灰の土壌が広がっているのも、美味しいコーヒーが育つ秘密。

柑橘のようなフルーティーな酸味と、濃厚な甘みを感じる、苦さ控えめでコク深い、バランスの取れた風味が特徴です。

お土産にコーヒー豆を買った後は、荷物の中から良い香りが漂っていました。地域によって異なる気候のコスタリカは、場所によってコーヒーの風味が少しずつ違うようなのでお気に入りを見つけてみてくださいね。

コスタリカのビーチエリアへも、立ち寄りました

コスタリカは、ビーチを楽しめる場所としてもポピュラー。

サーフボードを持って、サーフトリップで訪れる人も多くいます。

今回ビーチエリアは、あまりゆっくり滞在できなかったのですが、ゆるりとした時間の流れを感じる海沿いは、時間が短くても無条件でくつろぐことができます。

海外へ行く際は、いつも旅先からポストカードを祖母に送っていました。コスタリカから3年ぶりにまた送ることができました。

コスタリカでポピュラーな鳥、オオハシの写真にCOSTARICAと書かれている定番のポストカードをチョイス。まだ届いていないそうなので、きっとどこかで船の旅に出ているのかなと気長に待っているところです。

コスタリカは、野生生物の保護ボランティア、ファームステイやパーマカルチャーについて学ぶことができる場所があったり、ヨガリトリートなどをはじめとするヒーリングプログラムなど、さまざまな体験ができたりする場所としても有名で、世界中から多くの人が訪れます。私もいつかそんな目的を持ってまた訪れたい、魅力に溢れた場所でした。

恵まれた自然。そして、そこで生息する生物と人が調和を取りながらのびのびと暮らしているコスタリカ。モリモリと生い茂る緑や青い空と海、力強い火山とそこから湧き出る温泉で癒される人々。

どこか古き良き?地球らしさを見ることができたような気がします。

陽気で親切なコスタリカの国民性を知ることもできて嬉しかったです。

次の記事では、ジャングルステイについて書いていくので、また暇つぶしに、ふらっと読みに来てくださいね。

〜つづく〜

【参考】コスタリカの基本情報

まずは旅前に必要な下調べ。

言語

スペイン語(観光地やホテルには英語を話す人もいます)

日本との時差

−15時間

気候

12月〜4月の乾季と5月〜11月の雨季に分かれていて、雨季には毎日雨が降ります(雨量は地域によって差あり)。
太平洋、カリブ海沿岸地域の低地は、農村地帯で熱帯性気候で降水量も多く平均気温30℃と蒸し暑い熱帯気候が特徴。
標高が高い地域はカラッとしていて過ごしやすく、雨季は雨量が多くなるが、地域によって差がある。
首都サンホセがある内陸の高原地域は高地になるため、年間平均気温20℃前後と過ごしやすい気候です。

通貨

コスタリカ・コロン(¢と表記)

コスタリカではアメリカドルを使用できます。おつりは現地通貨で返ってきたり、小さい商店ではコスタリカ・コロンが必要なところもあるので現地通貨をもっておくと安心。

現地では、日本円を両替してくれない場所があり、レートも悪くなるので、日本からアメリカドルの小額紙幣を用意しておくするのがベターです。手数料はかかりますが、現地ATMでのキャッシングも可能です。

主な移動手段

UBERやレンタカーを使うのが主流です。首都サンホセでの移動手段はバス等もあるそうですが、ジャングルなど自然が多い場所へ行くのにはレンタカーを借りて移動するのがおすすめです。

コスタリカで使えるおすすめアプリ

ナビアプリ:WAZE

コスタリカでは、WAZEというナビアプリがポピュラーです。

普段はGoogleマップユーザーですが、道を曲がるタイミングや複雑な高速道路でわかりずらいことも。WAZEは、そういったところはGoogleマップに比べ表記が見やすく使いやすいと感じました。コスタリカも高速道路がいくつかあるので、2つのアプリを用意して、使いやすい方をメインにするのがいいと思います。
交通規制や事故などの情報を実際に通りがかった人がリアルタイムで共有してマップ上にシェアしてくれるのも便利でした。音声案内の声も好みです(笑)。

ダウンロードはこちら

オフラインマップ:maps.me

念のため「maps.me」というオフラインマップも渡航前にダウンロードしました。
電波がない時はもちろん、空港からそのままネット環境がない状況で移動しなくてはいけないシーンなどでも大活躍でした。地図情報を事前にダウンロードしておかないとオフラインで使えないので気をつけてください。

ダウンロードはこちら

語学アプリ:Duolingo

中南米は英語が通じず、スペイン語のみでコミュニケーションを取ることも頻繁です。私は、あらかじめ「Duolingo」という語学アプリで必要最低限のスペイン語を勉強したり、オンラインや対面のレッスンにも参加しました。少しでも相手言いたいことが理解できたり、自分の言いたいことが伝えられるようになると嬉しいし、地元の方との距離も近づきます。

ダウンロードはこちら

メッセンジャーアプリ:Whatsapp

「Whatsapp」もあらかじめ入手しておくことをおすすめします。
ゲストハウスやお店のサイトに電話番号が載っていれば、事前にコンタクトを取ることができます。電話では言葉が分からなくて話せないよ〜ということも、文字でのやり取りができるので安心です。

あわせて、Google翻訳をダウンロードしておくとやはり便利でした。

ダウンロードはこちら

ネット環境について

コスタリカでのネット環境は、現地SIMが便利でした。空港から車で2キロほどの距離にあるCity Mall Alajuelaというショッピングモールの中にある、ClaroでSIMを調達。プランがいくつかあるので希望を選んでアクティベートしたら、すぐ使えるようになります。通信環境に困ることなく使用できました。

2022年5月に行った時の情報になりますが、少しでも参考になりますように。

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AOI

プロトラベラー/動画クリエイター
東京と高知を拠点に、旅とライフスタイルをカメラで表現するクリエイター。旅先や日常のワンシーンからインスピレーションを受け、独自の目線で切り取ったエモーショナルな作品を発信している。

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