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フォトグラファーが行く、東伊豆。東海バス途中下車の旅──Kimura Hinami

フォトグラファーのKimura Hinamiが、東海バスを使って静岡県の東伊豆(熱川・稲取)エリアを巡ってきました。バスにゆっくり揺られながら、海沿いの街をスケッチするように写真を撮り歩く一人旅。稲取では「港町ならではの静けさと、潮風の匂い」に、熱川では「温泉街の湯けむりと、朝のやわらかい光」に出会ってきました。東伊豆への、1泊2日のバス旅をお届けします。
12月19日金曜日17時開始!記事の最後には、東海バスがお送りする、伊豆の観光情報サイト Izu Letters [イズレターズ]より、JTBトラベルギフト5万円プレゼントキャンペーンのお知らせも。ぜひチェックしてください。
(写真・本文テキスト・モデル Kimura Hinami)

  • 作成日:
目次

プロフィール

Kimura Hinami

写真家。1996年、神戸生まれ。大学時代にカメラと出会い、以来、写真の世界に魅了される。理学療法士として働く傍ら、日常の風景やポートレートを撮り続け、2025年8月よりフリーランスフォトグラファーとして独立。日々の中に潜む光や美しさを見つめ、現在は写真集出版や個展など、作品発表を中心に活動している。2025年10月、写真集「In Light, I Live」(ミツバチワークス)を発表、11月に個展「In Light, I Live」を開催。
愛用カメラ:FUJIFILM X-Pro3、Nikon Zf

潮風の稲取、朝の光の熱川。静けさに出会う東伊豆のバス旅

車窓から差し込む光がやわらかく揺れて、移動そのものが心地いい時間に変わっていく。海沿いのきらめきも、山の緑の深さも、バスだからこそゆっくり味わえる風景です。そして、潮風を感じる稲取、朝の光が気持ちいい熱川、さらにかわいい動物たちとの時間。そんな“のんびり&ワクワク”が混ざり合う1泊2日の東伊豆へのバス旅を、写真とともにお届けします。

稲取駅から東海バスに乗って、最初の目的地へ

お天気にも恵まれ、今回の東伊豆旅がスタートしました。伊豆急行 伊豆稲取駅から伊豆アニマルキングダム行きバス( S02 系統)に乗り込みます。乗車時間は約10分ほど。短い移動時間の中でも、車窓には海や山、町の風景が次々と見えて、伊豆らしい空気が少しずつ漂ってきます。その瞬間、「ああ、旅が始まったんだ」と静かに実感しました。バスが伊豆アニマルキングダム方面へ進むにつれ、住宅街や商店が続く町並みから、森林のある景色に変わっていきます。終点に近づくと、最初の目的地である「伊豆アニマルキングダム」と描かれた看板が!!思わず「動物園だ!」と子どもの頃のワクワクした気持ちがよみがえり、はしゃいでしまいました。大人になっても、動物園という場所は本当に胸が高鳴ります。

「伊豆アニマルキングダム」でかわいい動物たちと触れ合う

「伊豆アニマルキングダム」は、単なる動物園ではなく「動物/自然と触れ合うアニマルゾーン」+「遊園地・アトラクションがあるプレイゾーン」+「ゴルフステージがあるスポーツゾーン」からできている、複合型のレジャー施設です。動物との距離が近く、自然の中で遊べる多彩なアクティビティも豊富。同じ場所でいろいろな体験ができるスポットです。

山に囲まれた自然の中で、キリンやシマウマ、サイが溶け込む姿は、“自然と共存する動物園”のようで、まるでサバンナを冒険しているかのような気分でした。草食動物たちが放し飼いになっているエリアを歩ける「ウォーキングサファリ」では、キリンやシマウマがすぐ近くに!背の高いキリンの首と青空や緑を一緒にフレームに入れると、スケール感と解放感のある1枚が撮れます。キリンが近くに来たときにアップで撮れば、非日常感のある写真が完成。

次は「わくわくふれあい広場」へ。小動物との距離が近く、自然の中でさまざまな動物たちが共存している雰囲気を写真でも表現できます。ミーアキャットやヒツジ、ヤギのすみかもあり、ともに至近距離で触れ合えます。

猛獣館では、ホワイトタイガーやライオンなど、動物園ならではの迫力ある動物たちに出会えます。百獣の王と呼ばれるライオンも、園内ではすやすや眠る姿が愛らしく、本当に印象的でした。

2024年春にオープンした「アニマルパラダイス360」は、自然に近い環境で動物たちの息づかいを間近に感じられるエリアです。マーモセットやフラミンゴも近くで撮影でき、動きや表情を生き生きと捉えられるため、新感覚の体験ができます。

“遊び+非日常” の混在を意識して、遊園地ゾーンの観覧車やメリーゴーランドをフレームに入れ、遠景に海や山を加えると、東伊豆らしい自然とレジャーのミックスが画になります。伊豆みかんソフトを味わえば、動物園の中でも伊豆らしい思い出を楽しめます。

アニマルキングダムをたっぷり楽しんだあとは、東海バスで稲取駅へ戻ります。稲取に戻ったら、ランチタイムの時間です。

伊豆アニマルキングダム 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3344
<TEL>0557-95-3535
<営業時間>
4月1日~9月30日 9:30~17:00、10月1日~3月31日 9:30~16:00
<休業日>不定休
<駐車場>あり

料金

(土日祝)
大人(中学生以上)2,800円/小人(4歳から小学生まで)1,400円
(平日)
大人(中学生以上)2,500円/小人(4歳から小学生まで)1,250円

行き方・アクセス

<電車・バス>
伊豆急行線「伊豆稲取駅」から伊豆アニマルキングダム行きのバスで約10分、終点下車
<車>
東名高速「厚木IC」から小田原厚木道路経由、135号線で稲取へ
東名高速「沼津IC」から414号線、県道14号線経由、稲取へ

「お食事処 絆」でほっこりランチ

伊豆稲取駅近くにある「お食事処 絆」は、若いお母さんが一人で切り盛りする温かみのあるお店です。店内は落ち着いた雰囲気で、まるで実家に帰ってきたような安心感がありました。「ここにまた戻ってきたいと思える店にしたい」とお母さんも明るく語ってくれました。ランチにはお任せ定食を注文。和食のメインである豚肉と厚揚げの煮物や小鉢が並び、懐かしさを感じる味わいでした。お料理もとてもおいしくて、また行きたくなる、そんな居心地の良いお店でした。

お食事処 絆 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町稲取568-2
<TEL>080-3634-8889
<営業時間>11:00〜20:00
<休業日>日曜日
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆稲取駅」から徒歩で約1分
<車>
国道135号などを経由

江戸時代から続く伊豆の文化を「文化公園雛の館」で

ランチが終わったら徒歩で「文化公園雛の館」へ。稲取温泉の雛のつるし飾りで有名な施設で、江戸時代から続く雛飾り文化を紹介しています。季節を問わず、館内には大小さまざまな雛のつるし飾りや人形が展示され、色鮮やかで華やかな空間が広がっていました。

天井から吊るされた雛のつるし飾りの間を歩くと、鮮やかな色彩と細やかな手仕事が光を受けて輝き、まるで空間全体が舞台装置のように感じられました。

野菜に見立てた雛やデコレーションされた雛、いろいろな色の雛、人形と一緒に飾られたものなど、さまざまな種類があり、見ているのも写真を撮るのもとても楽しかったです。展示数が多く、天井から吊るされている位置も高さが異なるため、背景や手前をぼかして立体感が出るように撮ると雰囲気が増します。また、館内のやわらかい灯りを活かして光の方向や影を意識すると、つるし飾りの色や素材感が際立つ1枚が撮影できるので試してみてください。

文化公園雛の館 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町稲取1729
<TEL>0557‑95‑2901
<営業時間>
9:00~16:00
※1~3月は9:00~17:00(最終受付16:30)
<休業日>展示・公開期間以外は休館(季節・イベントに応じて変動あり)
<駐車場>あり

入館料

大人 500円
小学生以下 無料

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆稲取駅」から徒歩で約20分
<車>
「厚木IC」から135号線などを経由

「稲取温泉街」をお散歩しながらスナップ

文化公園雛の館から稲取駅へ徒歩で戻る途中、「稲取温泉街」へ立ち寄り。海沿いに広がる落ち着いた温泉街で、昔ながらの旅館や商店が並ぶ町です。海の青や情緒ある路地、坂道から見える海と空の風景が印象的で、スナップを楽しむのにぴったりの場所。路地や坂道を入れたり、空を広めに入れたり、構図もさまざま楽しめます。

看板をアクセントにするのも、旅の思い出の1枚になります。

稲取駅から東海バスに乗って、「熱川温泉」バス停へ

伊豆稲取駅から東海バス大川公民館行き(S01系統)に乗って、「熱川温泉」バス停へ向かいます。乗車時間はおよそ23分。

バスに揺られながら窓の外を見ると、海沿いの景色や山の緑が広がり、伊豆らしい景色の移ろいを感じられます。住宅街や商店街が次第に自然風景に変わっていく様子を眺めながら、温泉地へ向かう旅の高揚感が高まっていきました。

一人旅にもオススメの「ホテル志なよし」

「熱川温泉」バス停に着く頃には、あたりは薄暗くなり、街に灯りがともりはじめていました。そのまま、ゆっくり歩いて本日のお宿へ。海沿いに建つ温泉宿で、どこか懐かしい昭和レトロ感と、落ち着いた静けさが魅力。スタッフのみなさんの丁寧であたたかい接客も心地よく、一人でも気兼ねなく過ごせる雰囲気があります。
館内は広すぎず、移動しやすいのも一人旅には嬉しいポイントです。

ロビーには落ち着いたソファスペースもあり、部屋以外でもゆっくりと過ごせそうです。チェックインを済ませたら、まずは色とりどりの浴衣から好みのものをチョイス。旅気分が高まります。部屋に荷物を置いてひと息ついたあとは、館内散策へ。 

館内には昔ながらのカラオケルームやゲームコーナーもあり、どこかレトロでかわいい雰囲気。
子どもの頃を思い出すような穏やかな時間が流れます。思いがけずエモいスナップが撮れる撮影スポットとしても魅力的です。ぐるりと回ったあとに、楽しみな夕食の会場へ向かいます。

海の近くならではの新鮮な魚料理が中心。豆乳鍋のような馴染みのある一品や、金目鯛の煮付け、カニ、鮑といった“海の旅館”の贅沢な料理がずらり。どれも出来立てで美味しくて、伊豆の恵みに感謝しながらゆっくりといただきました。

館内には男女別の大浴場があり、時間帯によって入れ替わるスタイルです。好きな時間に好きなだけ温泉に浸かる。一人旅ならではの贅沢をじっくり味わいました。ジャングル風呂と石楠花(しゃくなげ)風呂の2種類を、1泊でどちらも楽しめるのも魅力的です。ゆったりと湯気に包まれて、日常の疲れがふっとほどけていくような心地よさがありました。
(写真は石楠花風呂)

お部屋からは海を見渡すことができ、特に朝の光がやさしく差し込む時間がとても心地よかったです。朝日もゆっくり眺められ、旅先ならではの静かな目覚めを味わえました。“旅の余白”を感じる落ち着いた雰囲気で、窓辺に差し込む光が美しく、写真も綺麗に撮れます。

ホテル志なよし 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本983-1
<TEL>0557-23-2260
<駐車場>あり(無料)

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で約5分
<車>
東名高速道路から小田原厚木道路経由で、国道135号線を通り熱川温泉へ

「熱川に九份が灯る」夜の熱川温泉の風景

「熱川に九份が灯る」として知られる熱川台湾提灯プロジェクトでは、800個もの台湾提灯がともります。とても幻想的で、温泉街の雰囲気と、提灯の温かみのある景色がマッチして印象的でした。

提灯や街灯をアクセントにして奥行きを出す構図や、ガラスや水面、路面に映る灯りを反射としてフレームに入れると、温泉街の夜の旅情をよりドラマチックに切り取ることができます。チャレンジしてみてください!

2日目は「熱川YOU湯ビーチ」での日の出観賞からスタート

2日目の朝は少し早起きして、日の出を見に海へ向かいます。部屋からも朝日は見えるけれど、せっかくなので砂浜まで足を延ばしてみることにしました。まだ薄暗い海辺で、波の音だけが静かにリズムを刻む。空がゆっくり色を変えていくのを眺めながら、日の出を待つ時間そのものがとても心地よかったです。

散策中、波が砂にシュワシュワと寄せる様子や、朝日が海面に反射してキラキラ光る瞬間がとても印象的でした。広角で海と砂浜の広がりを入れた奥行きのある構図や、波や足跡を前景にして海と空をフレームに収める構図など、何枚も写真を撮りました。砂浜の光と影を意識して撮ると、波の質感や反射のキラキラ感を際立たせることができます。

「熱川YOU湯ビーチ」は、砂浜が広がる気持ちの良いスポットです。
海の青と空の色が鮮やかで、歩くと波音や潮の香りが心地よく、リラックスできる場所でした。砂浜に寄せる波がサイダーの泡みたいにシュワシュワと広がり、その上に朝日が差し込んで、金色にキラキラと輝きはじめる。その瞬間の光景が、とても美しかったです。

熱川YOU湯ビーチ 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本(熱川温泉エリア)
<TEL>0557-95-0700(東伊豆町観光協会)
<駐車場>あり(無料/約 30~40台)

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で約5分
<車>
東名高速道路から小田原厚木道路経由で、国道135号線を通り熱川温泉へ

「ホテル志なよし」で美味しい朝食タイム

朝日をゆっくり眺めたあとは、待ちに待った朝食の時間です。和食のお膳は、海の近くならではの魚料理が中心。特にアジのたたき漬けをのせたお茶漬けは、湯気とともにふわっと香りが広がり、温かさが体にじんわりと染み渡っていきました。
ホテルをチェックアウトしたあとは、熱川温泉街を散策して街の雰囲気を楽しみます。

熱川温泉街 散策「熱川ほっとぱぁ〜く」で足湯体験

「熱川ほっとぱぁ〜く」は、熱川温泉街にある、海沿いの小さな足湯つき公園です。足湯「ながれる温泉」のほか、足裏を刺激する凸凹歩道などが整備されていました。利用は無料。アクセスも良く、最寄りの伊豆熱川駅 から徒歩5分ほどと、気軽に立ち寄れる場所です。

足湯に足を浸して、海を眺めながら潮風を感じることができます。裸足で温泉のお湯に浸るその感覚は、街歩きや観光の喧騒から離れて、ふと自分だけの時間を取り戻せるような、そんな穏やかで贅沢なものでした。

熱川ほっとぱぁ〜く 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本 986‑1
<TEL>0557‑23‑0174(熱川温泉旅館組合)
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で約5分
<車>
東京方面からは東名高速から小田原厚木道路を経て国道135号線で約120分

熱川温泉街 散策「熱川湯の華ぱぁ~く」で源泉ゆで玉子体験

「熱川湯の華ぱぁ~く」は、熱川温泉街の玄関に近い、伊豆熱川駅や熱川温泉バス停のすぐ前にある“足湯と温泉体験”のためのスポットです。公園のような小さな敷地に、源泉のやぐら、足湯、温泉資料館、そして名物の「源泉ゆで玉子」を作れる池があります。足湯は無料で利用でき、源泉ゆで玉子は有料(ゆで時間約15分)で体験可能です。温泉街の空気を気軽に楽しめる、暮らしに近い温泉体験スポットでした。

卵がゆで上がるのを待つ間、足湯に足をつけ、湯気や温泉の香りと風を感じながら、街へ向かう人々の足音や駅前の空気を楽しみました。出来上がった源泉ゆで玉子に少し塩をつけて口に運ぶと、源泉の湯気に包まれた空間の体験も加わり、味わいが一層引き立ちました。

源泉やぐらを見上げるように撮ると、湯けむりが空に向かう流れが生まれ、温泉地らしいドラマチックさを表現できます。

熱川湯の華ぱぁ~く 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本 966‑13
<TEL>0557‑23‑0174(熱川温泉旅館組合)
<利用料金>足湯・公園エリアは無料(源泉ゆで玉子体験は有料)
<定休日>基本無休
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で約1分
<車>
東京方面からは、東名高速〜小田原厚木道路を経て国道135号線で約120分

熱川温泉街 散策「お湯かけ弁財天」

お次は「お湯かけ弁財天」へ。熱川温泉の源泉がある神社でパワースポットです。源泉の湯を弁財天の像にかけて願掛けをすることで、願いが叶うと伝えられています。

弁財天の周囲には源泉の湯が勢いよく吹き上がるやぐらがあり、透明な湯気がゆっくり立ち昇っていました。曇り空の柔らかい光に包まれ、湯気が白く淡くぼやけ、温泉地ならではの静かで落ち着いた風景を感じさせてくれました。温泉街らしい景観と神秘性が同居するユニークなスポットでした。

お湯かけ弁財天 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本(熱川温泉街)
<TEL>0557‑23‑0174(熱川温泉旅館組合)
<駐車場>なし

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で約3分
<車>
東名高速から小田原厚木道路を経て国道135号線で約120分

温泉熱を利用したユニークな動植物園「熱川バナナワニ園」

伊豆熱川駅、熱川温泉バス停より徒歩1分のスポット「熱川バナナワニ園」。ワニと熱帯植物、果物、珍しい動物たちがいる場所です。世界中から集めたワニは15種類で約100頭。熱帯植物や果樹園、トロピカルフルーツの栽培エリアもあります。バナナやパパイヤなどが育てられていて、果物を使ったパーラーも併設。「植物 × 動物 × ちょっとした南国気分」が味わえる施設です。

熱川バナナワニ園は、本園(ワニ園)、本園(植物園)、分園・果樹園の3エリアに分かれています。
受付でチケットを購入したら、まずは本園・ワニ園へ入ります。人生で初めて間近に見るワニを想像して、少しビクビクしながらもワクワクしつつ足を踏み入れる瞬間です。

初めてのワニは、恐ろしくて迫力があり、非日常感が強烈でした。ところどころにワニの豆知識パネルがあり、学びながら間近で観察できるのが魅力です。

本園・植物園エリアでは、8つの温室で熱帯植物や食虫植物を展示しています。アマゾンマナティーや子ワニも観察でき、色や形が珍しい植物や食虫植物とともに間近で楽しめます。マナティーは「天使のよう」と言われており、お腹の白い模様とかわいらしい顔が印象的。

分園・果樹園へは、5分に1回ほど運行するシャトルバスで移動でき、車内では公式キャラクター【熱川ばにお】が「もうすぐ着くよ」とかわいくアナウンスしてくれます。果樹園ではバナナやドラゴンフルーツ、パパイヤ、マンゴーなど色とりどりのトロピカルフルーツが間近で見られ、植物の力強さを感じることができます。
レッサーパンダやゾウガメなどの動物もたくさんいて、思わぬ出会いが楽しめます。かわいさとワイルドさが共存した、子どもも大人も夢中になれそうな雰囲気でした。

併設のフルーツパーラーでは、ジビエ肉を使ったカレーやバナナを使ったスイーツ、バナナジュースなどが味わえます。美味しくてペロリ。

この、熱川ばにおのマスコット、かわいくて思わず買っちゃいました。旅のいい思い出です。

熱川バナナワニ園 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1253-10
<TEL>0557-23-1105
<駐車場>あり(150台)無料

入場料

大人(中学生以上)2,000円
小人(4歳以上小学生)1,000円
4歳未満無料

行き方・アクセス

<電車>
伊豆急行線「伊豆熱川駅」から徒歩で1分
<車>
東京から約3時間、「沼津IC」から約1時間45分

旅の最後に。太平洋に面した海辺の温泉地「北川温泉」へ

熱川温泉バス停から、東海バス大川公民館行(S01系統)に乗り、「北川温泉(ほっかわおんせん)」へ向かいます。バスに揺られていると、山の景色が少しずつ開けて、視界の先に海の青が広がりはじめました。目的地へ近づいていくワクワクと、旅の終わりが近づく少しの寂しさが混ざり合います。

およそ5分、北川温泉バス停で下車。北川温泉は、海沿いに広がる静かな温泉地で、目の前に海がある開放的なロケーションが魅力です。賑わう観光スポットから少し離れていて、どこか落ち着いた空気が流れています。

海岸沿いを澄んだ空気の中でゆっくり歩ける北川温泉は、旅の終わりにふさわしい静けさが漂う場所でした。波の音は心地よいはずなのに、旅の終わりを知らせる音のようで、そんなセンチメンタルな時間を過ごしました。

船着場や岩場、堤防が点在し、海の空気と船仕事の人々の気配が静かに混ざり合う景色が広がっていました。

あちこちに地元の猫がいて、路地を歩くとまるで案内するかのように先を歩いてくれる姿がかわいらしい。海風にふわっと毛を揺らしながら気ままに過ごすその様子は、北川温泉の穏やかな海辺の空気によく馴染んでいました。猫ちゃんたちにさよならを告げ、伊豆急伊豆北川駅から伊豆急行に乗って帰ります。

北川温泉 基本データ

<住所>静岡県賀茂郡東伊豆町北川温泉
<TEL>0557-23-3997(北川温泉旅館組合)
<駐車場>温泉街にコインパーキングあり

行き方・アクセス

<電車・バス>
伊豆急行線「北川駅」または東海バス「北川温泉バス停」から徒歩圏内
<車>
国道135号線沿い

ゆったりとした時間が流れた稲取・熱川旅

潮風と湯けむりに包まれながら、稲取と熱川をめいっぱい楽しんだ今回の旅。のんびりバスに揺られているだけで、景色も気分もどんどん変わっていくのが今回の伊豆旅の魅力でした。そして思わず心がほどけるような瞬間が、伊豆にはいくつもあります。その中で、ぜひあなた自身の旅を見つけてください。

伊豆を旅するなら「東海バス伊豆周遊きっぷ」もおすすめ

東海バスには、指定エリア内や全線でバスが乗り放題になる「フリーきっぷ(周遊きっぷ)」の制度があります。このきっぷを使えば、バスを何度でも乗り降り自由で、温泉地、海岸、動物園、観光地など、複数スポットを組み合わせた「巡る旅」がとてもラクになります。たとえば、初めての伊豆旅行で多くのスポットを巡りたいときや、移動中もリラックスして楽しみたいときに、大きな味方になります。さらに、券種によっては観光施設の割引特典が付くものもあり、バス代だけでなく「旅全体のコスパ」を高めてくれるのも嬉しいポイントです。カメラ片手に、気ままに、気兼ねなく。フリーきっぷは、あなたの伊豆旅をより自由で豊かなものにしてくれます。

今回のように1回ごとの運賃でゆっくり寄り道を楽しむ旅も、フリーきっぷで行動範囲を一気に広げる旅も。あなたの旅スタイルや行きたい場所に合わせて、 “バスで巡る伊豆” を自由に楽しんでください。

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応募方法

Instagram、Threads、Xのいずれか、もしくは全てから応募してください。

その1)Instagramアカウントで応募

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その2)Threads アカウントで応募

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その3)Xアカウントで応募

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応募締切とご注意

・締切:2025年12月28日(日)23時59分
・当選した方にはInstagram @GENIC_mag またはX @GENIC_webからDMで連絡を差し上げます。Instagram @GENIC_mag、X @GENIC_web 以外のアカウントから連絡を差し上げることはございません。偽アカウント、フィッシング詐欺のアカウントにご注意ください。
・当選は公開アカウントに限ります。
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