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プロフィール
YU-TA
映像クリエイター/フォトグラファー 1988年生まれ、東京都出身・在住。2020年から写真と映像を独学で始める。「日常を映画のように」をテーマに掲げ、何気ない日々の暮らしを映画のワンシーンようにシネマティックな作品に仕上げることを得意とする。企業HPの映像制作からSNSプロモーション、商品のスチール撮影、Vlogの講師まで活動は多岐にわたる。
撮ることの楽しさを享受でき、次から次へと撮影したくなる
自分にとって写真とは、「今、この瞬間を残すもの」です。誰かと過ごす時間など、日常の中には誰しも心が躍るような瞬間があります。ともすれば見逃してしまうような一瞬の煌めきを残すためのツールがカメラであり、写真なのだと思います。
その上で、レンズを向けることが多いのは、光と影。スナップの撮影時も、光や影を見つけるとついシャッターを切っています。また、コーヒーを入れるシーンなど、暮らしを撮ることも多いです。いずれにしても、少しノスタルジックな表現が好みで、暖色寄りのコントラストを強めたり、シアン側に振ってシャドウにほんのりブルーを入れたり、シャドウを完全に真っ黒にせず少しだけふわっと表現させたりしています。
実はこれまで、富士フイルムのカメラを使ってきませんでした。とはいえ、フィルム写真のような少しノスタルジックな淡い色味がとても好きなポイントで、「色味がいいな」という印象を抱いていました。さっと持ち出して一日中撮りたくなってしまうような洗練されたデザインも、とても魅力的です。
今回X-M5を使ってみて、フィルムの色味を直感的に選んで撮れるのは、やはり富士フイルムの強みであり最大の魅力だと実感しました。思っていた通り、ボディのデザインも素晴らしく、そして軽い。機動性があり手軽にフィルムルックが楽しめることに、とても好感を持ちました。「気づくと手に持っていて撮影している」ということが何度もあり、富士フイルムのカメラは「撮りたくなるカメラ」だと思いました。
X-M5は、軍艦天面にあるダイヤルで直感的にフィルムシミュレーションを選べる点が魅力的でした。特に、レタッチだとなかなか表現するのが難しいクラシックな描写や、ブリーチバイパス(フィルム現像時に銀成分をあえて残す技法)などを、フィルムシミュレーションで表現できるのは大きな魅力です。私は光と影を使って作品撮りをすることが多いので、コントラストを強調しつつ、同時にネガのような淡い表現も残せるのが最大のポイントだと感じました。
また、コンパクトなサイズと機動力はX-M5の大きなアドバンテージだと感じました。普段私が使うフルサイズのカメラだと、「よし、今から撮りに行くぞ」と重い腰を上げなければならないことが多々あります。その点、X-M5はとにかく軽くてコンパクト。スマホを持ち歩くような感覚でカメラを持ち歩けるような手軽さがありました。実際に、撮りたい瞬間にはすでにX-M5に手が伸びていて、「ここまで生活に馴染むのか」と驚いたくらいです。
富士フイルムのカメラ全般に言えることですが、X-M5もデザインが本当に素晴らしいと感じました。所有欲も満たせるし、ビンテージカメラのような雰囲気は唯一無二だと思います。このデザインによって、とくに感じるのが「カメラを向けられている」という威圧感が少ないことです。ポートレートから日々の友人との旅行、スナップまで、人を被写体とする場合により自然に撮影できるのではないかと思いました。
そして、同じ被写体を撮っても、まったく違う世界観を表現できるフィルムシミュレーションが楽しいです。カラーで見えている世界も、モノクロやセピアなどで撮影すると違った視点が見えてきて、それがまるで連鎖するかのように「ほかのフィルムシミュレーションで撮影したらどうなる?」と、次から次へと撮影したくなる。撮ることの楽しさにつながると感じました。
My favorite フィルムシミュレーション
モノクロ表現だと「MONOCHROME+ G FILTER」が好みでした。また、我が家は築古の物件なので、クラシックなルックとの相性のよさから、部屋の写真は「Velvia」や「SEPIA」をよく使用して撮影しました。
1:MONOCHROME+ G FILTER
モノクロのフィルターの中で、MONOCHROME+ G FILTERが1番お気に入りです。シャドウのコントラストをはっきりと表現できるフィルムシミュレーションで、光と影を生かした撮影スタイルが多い自分の作品と、とても相性が良いと感じています。
2:Velvia
Velviaは彩度がしっかりと表現されつつ、シャドウは滑らかで、ビビッドな色合いだけれどどこか柔らかな印象を感じます。観葉植物のグリーンははっきりと表現されながらも、シャドウが柔らかいので、全体がシャープになりすぎない点が面白いと感じました。
3:SEPIA
カメラを始めてから今回初めて、セピアの表現にチャレンジしました。もともとノスタルジックな雰囲気が好きなことに加え、自宅のインテリアとも自然に馴染み、とても相性が良いと気づきました。
YU-TAさんが恋したフィルムシミュレーションの特徴
1:MONOCHROME+ G FILTERとは?
通常のモノクロに、緑色を明るく、赤色を濃く表現する「グリーン(G)フィルター」を使ったような仕上がりになります。ほかに、表現意図に合わせた画質調整として、コントラストを高める「レッド(R)フィルター」や「イエロー(Ye)フィルター」もあります。
2:Velviaとは?
特定の色が強調されるようなことがないよう色のバランスを保ちつつ、華やかな彩りでシャドウ部を引き締め、強い印象を与えます。色と光の強いコントラストを表現するため、風景やネイチャーとの相性は抜群です。
3:SEPIAとは?
時間が経ち、色あせた写真を再現したモードです。レトロ感やノスタルジックな雰囲気を演出したい場合に適しています。
YU-TAさんが使用したカメラ
X-M5
コンパクトボディに、静止画・動画・Vlog機能を余すことなく詰め込んだX-M5は、ポケットサイズのオールラウンダー。現行のXシリーズで最軽量となる355gで、サイズは上着のポケットに入るほどコンパクト。Xシリーズらしい品位の高さも有しており、軍艦天面にシンメトリーに配置されたダイヤルが、カメラとしての美しさを際立たせている。軍艦天面には「フィルムシミュレーションダイヤル」が採用され、フィルムシミュレーションの選択を直感的に行うことができる。1934年の創業以来培ってきた富士フイルムならではの色作りを、ダイヤルの操作感とともに楽しめるのが大きな魅力。また、忠実な色再現を得意とする「X-Trans CMOS 4」と、最新エンジン「X –Processor5」による、そこにある“空気感”までをも写し出す描写力も秀逸。卓越した被写体検出AFや高速・高精度AFもあいまって、撮りたい瞬間を至宝の一枚として残してくれる。