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色で変わる、いつもの景色「Nikon イメージングレシピ」 vol.1 藤澤一

写真や動画の“色味や質感”を「レシピ」として作成、カメラ内に保存でき、適用することで撮って出しから理想の色味が叶う、Nikon Zシリーズのイメージングレシピ。その魅力をさまざまなクリエイターが紹介する連載企画です。
第1回は、写真家の藤澤一さん。藤澤さんが作成したオリジナルのイメージングレシピへの想いやおすすめの使い方に加え、藤澤さんが注目する、他のクリエイターのレシピを使用して撮った作品もご紹介します。
記事の最後には、藤澤一さんと撮影を楽しむ、Zfシルバーお貸し出し付きイベントの詳細も。ぜひ最後までご覧ください。

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目次

プロフィール

藤澤一

写真家 1994年神戸市生まれ。東京を拠点に活動する写真家。コロナ禍をきっかけに写真を始め、ルーツがある音楽・映画・古着などから着想を得た人物撮影を得意とする。現在はファッション・音楽関係の撮影を中心に、国内外の写真展、講師業など幅広く活動。2025年の初個展には3日間で約400人が来場。オフラインの影響力も大事にしており、100名以上が出展する廃校での写真×音楽×フリマイベントを3年連続企画・開催するなど、多岐にわたって活動している。

自分の表現を支える、イメージングレシピ

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Vintage Flash by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「夜の下北沢で赤をカラーハント。髪も服も赤でかっこいい雰囲気ながら、自然体で柔らかい空気を纏うモデルに合わせ、あえてマニュアルフォーカスで少しピントをずらしながら撮影。どこか余白やエモさを感じる1枚に」。

僕は、撮って出しの段階で、できるだけ自分の理想に近い写真に仕上げることにこだわっています。だからこそ、撮影中のファインダーや画像モニター、撮って出し写真に自分の色を反映できるイメージングレシピは、僕ととても相性のいい機能だと感じています。
撮影中にクライアントやモデルがその場で仕上がりを見て喜んでくれると、現場の熱量が高まり、お互いの集中力や表現力も向上していきます。いわばゾーンに入るような感覚で、想像を超える1枚が生まれやすくなるんです。実際、今回の撮影でも「これ、本当に撮って出しなの!?」と驚きや喜びの声が上がりました。

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II、ピクチャーコントロール:Cinematic Night-Red by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「夜の香港にて。ネオンサインや車のライト、九龍の文字、絡まる電線……。憧れていた香港らしさが詰まった場所で、映画を意識したカラーライティングで撮影しました」。

また、ほとんどの撮影でフィルムグレインも合わせて使用しています。イメージングレシピでフィルムライクやシネマチックな色表現を作り、そこにグレイン(粒子)を重ねることで、自分の理想に近づけています。お気に入りの設定は、フィルムグレインの強度3、サイズMです。フィルムグレインによって生まれる質感は、自分の“好き”やセンスを形にしてくれて、撮影の楽しさをより引き出してくれます。

イメージングレシピは、想像以上に細かく調整できる項目がそろっていて、その自由度の高さも魅力のひとつ。つい夢中になっているうちに、オリジナルのレシピを3つも作ってしまいました。それぞれの特徴とおすすめポイントを紹介します。

藤澤一オリジナルイメージングレシピ3つ

1.Vintage Portrait by Kazu Fujisawa

僕が最も愛用している、ヴィンテージライクで深みのある色が特徴のレシピ。自分の写真表現の色味をできる限り再現しつつ、どんなシーンでも使える汎用性を持たせました。とりあえずこれを使えば間違いない、そんなレシピに仕上げました。

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Vintage Portrait by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「ブラウン管テレビとY2Kテイストなスタイリングがマッチした、まるでミュージックビデオのワンシーンのような雰囲気に。男性モデルのTシャツと女性モデルのタイツが、まるで合わせたように相性ぴったりで、偶然から生まれた特にお気に入りの1枚」。

Vintage Portraitのレシピは、シャドーのグリーン、中間層のオレンジ、ハイライトのブルーを絶妙なバランスで組み合わせており、まるで映画のワンシーンのような、ストーリー性のある1枚になります。ポートレートや人物のスナップに、シーンを問わず幅広くマッチします。特に海外のような場所や、映画のような夜の街の光と相性がいいので、そんなときに使用してほしいです。

Vintage Portrait by Kazu Fujisawaの保存はこちら

2.Vintage Flash by Kazu Fujisawa

ヴィンテージライクで、落ち着いた色味と低コントラストが特徴のレシピ。被写体が暗くなりがちな強い逆光や、強いフラッシュを使った撮影でも、綺麗にまとめてくれます。

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S II、ピクチャーコントロール:Vintage Flash by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「香港を代表する、古くて雰囲気のある密集したビル群。そのときに感じた雰囲気や空気感まで伝えたいと思い、あえて暗めに設定して撮影。Vintage Flashを適用することでコントラストを抑え、暗くても細部まで伝わる写真に仕上がりました」。

夜のフラッシュ撮影はもちろん、試しやすい身近なシーンとして、強い逆光での撮影でも使ってほしいです。コントラストが強いシーンを自然に整えながら、フィルムカメラのような風合いに仕上がります。僕自身、Vintage Portraitで少しコントラストが強いと感じたときに、このレシピを使うことが多いです。Vintage PortraitとVintage Flashの2つがあれば、ほとんどのシーンをカバーできる、そんな頼りになるレシピです。

Vintage Flash by Kazu Fujisawaの保存はこちら

3.Cinematic Night-Red by Kazu Fujisawa

赤色のライトを使った夜のポートレート撮影に特化したレシピ。赤をオレンジ寄りに調整しているため、赤色のライトを使っても肌色が違和感のない色味になります。シャドーにグリーンを加えて、赤が一層引き立つようにしています。

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Cinematic Night-Red by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「ストリート撮影での最大の楽しみは、宝探しのような偶然の出会い。街角で見つけた灯りの消えた電球に街のネオンが反射していたので、その映り込みを前ボケにして撮影しました。多重露光のような印象の1枚です」。

ホワイトバランスを寒色寄りに調整すると、よりシネマチックな表現がしやすくなります。赤色のRGBライトを使った撮影や、夜の街の赤色の光を拾った撮影などで使ってみてほしいです。そうしたシーンに特化して作ったレシピです。

Cinematic Night-Red by Kazu Fujisawaの保存はこちら

思いがけない表現に出会えることも

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Vintage Portrait by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「地元神戸に帰省した際、川沿いで満開の桜に出会い、思わずカメラを構えました。今年はお花見の予定がなかったため、偶然の光景に幸せを感じながらシャッターを切りました」。

今回は、これまであまり使ってこなかったシーンでのイメージングレシピの活用にも挑戦。ポートレート用に作ったVintage Portraitで、桜のスナップ撮影をしました。太陽が傾きかけた時間帯に、桜に光が当たり、川に影が差す場所を選びました。背景を暗くすることで花を際立たせています。スローシャッターでぶらすことで、桜でありながら抽象的で美しい表現に仕上げました。スナップでもVintage Portraitを使うことで、自分好みの色表現ができ、新たな発見がありました。

Zfシルバーは“感性を形にしてくれるカメラ”

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Vintage Portrait by Kazu Fujisawa、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「アイコニックな雰囲気とZfが合うと思い、撮影しました。背景はシンプルかつ、モデルのスタイリングとの色の相性を考慮して、自然の緑をセレクト」。

僕は古着や古い映画など、古いカルチャーが好きで、フィルムカメラの見た目も大好きなんです。ただ、撮影スタイルにはどうしても合わなくて。だからこそZf シルバーを初めて手にしたとき、この見た目でデジタル、しかもフルサイズなのは革命的だ...!と思いました。
僕がカメラに求める条件は4つ。①見た目が可愛い ②フルサイズ ③小さくて軽い ④撮って出しから写真の色が良い。その全てを満たしてくれたのが、Zfシルバーでした。
Zfシルバーの良さを一言で表すと、“感性を形にしてくれるカメラ”。自分のスタイルの一部になり、写真の楽しさを教えてくれて、自然とゾーンに入れる。一言で表せないほど魅力があります。見た目も中身も妥協したくない僕にとって、欠かせない相棒です。

藤澤一が注目するクリエイターたちのイメージングレシピ3つ

1.Heartwarming by Yohei Sawamura

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Heartwarming by Yohei Sawamura、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「ニットの水色と、交差する歩道橋の柱の水色の相性に惹かれて撮影。カメラを斜めに構え、構図にもこだわりました。発色の良いニットと背景をレシピが際立たせてくれ、肌色の美しさもお気に入りです」。

Zfを購入して一番に使いたいと思っていたのが、澤村洋兵さんのイメージングレシピです。澤村さんの作品は私が写真を始めた当初からずっと大好きで、レシピを使って撮影するのは念願でした。澤村さんのHeartwarmingは、ナチュラルでありながら、発色の鮮やかさに驚きました。色をはっきりと写しつつ、全体を温かみのある色味で包んでくれました。

Heartwarming by Yohei Sawamuraの保存はこちら

2.Yuragi by Kimura Hinami

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、ピクチャーコントロール:Yuragi by Kimura Hinami、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「展示会の帰り、その影響で花を撮りたくなり、そのまま撮ったスナップ。そのときの感情とレシピが重なり、嬉しい1枚になりました」。

Kimura Hinamiさんは僕と作風が違うからこそ、一度レシピを使ってスナップを撮ってみたいと思っていました。実際に街でKimuraさんのYuragiを使用して草花を撮影してみると、草花の発色の美しさと、それでいて自然体な写りに感動。少し青み寄りのトーンも涼しげです。Yuragiがあれば日常の街歩きが何倍も楽しくなる、そう思えるイメージングレシピです。

Yuragi by Kimura Hinamiの保存はこちら

3.Filmic by Fabio Oliveira

撮影機材:Zf × NIKKOR Z 35mm f/1.8 S、ピクチャーコントロール:Filmic by Fabio Oliveira、フィルムグレイン:強度3 サイズM
「夜の東京にて。柱を前ボケに使い、背景もぼかすことで、シンプルながら奥行きを出しています」。

Filmicは、イメージングレシピ公式サイトでレシピと作例を見て、まるで映画のワンシーンのようだと一目惚れしたレシピです。フィルムライクという点では自身のレシピと通じる部分もありますが、使ってみるとまったく異なる雰囲気と色味に仕上がりました。別の監督の映画を観ているような感覚です。
日中はもちろん夜にもなじみ、どこか懐かしいアナログ写真のような質感に。フィルムグレインとの相性もよく、これからも愛用していきたいイメージングレシピです。

Filmic by Fabio Oliveiraの保存はこちら

【参加者募集】藤澤一さんとZfシルバーで撮影を楽しむイベントを開催

藤澤一さんをゲストに迎え、Zfシルバーでフォトウォークを楽しむイベントを開催します。イベント後には、藤澤一さんのオリジナルイメージングレシピを登録したZfシルバーと、ボケが美しい単焦点レンズNIKKOR Z 40mm f/2(SE)、さらにご希望のレンズ1本を無料で15日間お貸し出しします。また、貸出期間中に撮影された写真は、GENIC WEBにて記事掲載いたします。
このスペシャルな企画に参加してみませんか。ご応募お待ちしております。

<Commented by 藤澤一>
Zfシルバーは可愛い見た目が印象的ですが、イメージングレシピやフィルムグレインをはじめとした機能も魅力のカメラです。ぜひ実際に手に取り、その表現力を体感してみてほしいです。思わず持ち歩きたくなり、撮る楽しさをあらためて感じさせてくれます。
イベント当日はスナップからポートレートまで幅広く試せるほか、15日間の機材レンタルも付いた貴重な機会です。ぜひ、僕の相棒であるZfシルバーを通じて、写真を撮る楽しさを感じ、また撮って出し写真の感動体験をしてもらえたら嬉しいです。

応募はこちらから

藤澤一さんがイメージングレシピを楽しんだZfシルバー

フィルム時代を代表する「FM2」からインスパイアされたクラシカルなデザインで、表現への探求心を掻き立てるフルサイズミラーレス「Zf」の新色シルバー。イメージングレシピだけでなく、現時点※ではNikon Zシリーズで唯一フィルムグレインにも対応。組み合わせることで、撮って出しから理想の表現をより自在に楽しめます。

※2026年5月時点

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Zfシルバー スペシャルコンテンツ

クリエイターがZfシルバーを通して表現するフィルムライクな世界を、作品やインタビューで楽しめる、Zf シルバー スペシャルコンテンツ。

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