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プロフィール

澤村洋兵
フォトグラファー 1985年生まれ、京都府出身。カメラ歴は10年。美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士などさまざまな職業を経験してきた異色の経歴を持つ。企業案件や広告写真、SNSブランディングアドバイザーなど幅広く活動。YouTube「キョウトボーイズ | 写真と京都と男旅」も人気。
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Zfが新たに「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」に対応
クラシカルな見た目で小型・軽量ながら、高性能さが人気のフルサイズミラーレスカメラ、Zf。2023年10月に発売されて以来、カメラ初心者からプロのフォトグラファーまで幅広い層から支持を得ている人気モデルです。澤村洋兵は、Zfに出会ってすぐに購入を決め、たくさんの機材を持つ中でもZfをメインカメラとして使用し、日々の相棒と呼ぶほどZfへの愛が深いフォトグラファー。今回は、Zfがファームアップで好みの色味や質感の色レシピ(イメージングレシピ)をカメラに登録できる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」に対応したということで、さっそく楽しんでもらいました。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールに対する率直な感想と、自身が作ったオリジナルのイメージングレシピ『heartwarming』の魅力を語ってもらいます。
Zfがさらに面白くなった

「Zfがフレキシブルカラーピクチャーコントロールに対応すると聞いて、まず単純に思ったのは、“何それ面白そう!”です。シャッターを切る前から、画像モニターやファインダーの中が自分の作った色表現の世界になるなんて、ワクワクしません?今までは、撮った後のレタッチ時に自分の色にする、という流れだったのに、ファインダーを覗いた世界が既に自分の色になっているっていうのは新しい経験でした」。

「今回オリジナルのイメージングレシピ『heartwarming』を作ったのですが、今後もっと色々触ってみて、また新たな色の世界も表現してみたいなって思いました。
あと、今後Zf仲間同士で色の交換とかもして楽しんでみたいし、オリジナルのイメージングレシピのフォトコンとかしてみたいな。みなさんが作った色を見てみたい!」。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールは“なんか楽しい”

「フレキシブルカラーピクチャーコントロールは、ファインダー越しに自分の作った色の世界が見られるという点がいい。撮る前からどうなるか確認できるし、撮った後すぐに人に見せる際も、自分の色表現で確認してもらえます。でも何よりも色を試して、よし、今日はこの色を使ってみよう!という準備から撮影までの流れが楽しいですよね。なんか楽しいです、この機能。そこが一番の魅力です」。
“派手さはないけどなんかいい”を目指して作った『heartwarming』

「『heartwarming』は、“派手さはないけどなんかいい”を目指して作りました。自分が好きな写真の表現のひとつがそれなんです。なんとなくZfと一緒にいて、当たり前の日常の中で出会う“なんかいい”瞬間を撮ったもの。その、“なんかいい”瞬間っていうのは、特に派手さはなくあたたかくて。そんな空気感を意識しながら、どんなシーンでもハマる色をイメージして作りました」。

「『heartwarming』は、どんなシーンでも使いやすくするために、柔らかさと温かみを意識して調整しました。ハイライトとシャドーのバランスを、ある程度フラットにして、各色を温かみのある色合いにしています。
写真によって少し黒を締めたいなって思うときは、後からシャドーを調整することも。また、RAWで撮影しておいた過去の写真をこのレシピを使って現像できるのもいいですよね」。
気軽に、あまり考えずに使ってほしい

「『heartwarming』はここぞ!ってときよりも、日常から気軽に使ってほしいです。作品撮りの場合でも、日常がテーマのときなどは合うと思います。あまり構えず、みなさんの表現で好きなように使ってほしいです。みなさんの撮ったものを見て、こんな雰囲気にも合うんだ!って僕が発見したいです」。

「僕は『heartwarming』を日常使いしていて、友達と遊んでるときや、愛犬の写真を撮るときなどに使っています。人に見せる写真というより、自分が思い出を残したくて撮るときに使うことが多いです。後で見返すと、“なんかいいな”ってなります。あと、そういう写真って適当にいっぱい撮ったりするんですが、全部の写真をレタッチするのも大変で。フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使ってイメージングレシピで撮った写真は、撮った時点で好きな色味になっているので、レタッチの手間が省けるのもいいところです。
1枚1枚レタッチして丁寧に仕上げた綺麗な写真もいいですが、仕上がり過ぎていない写真もリアルで違ったよさがあるんだな、という発見もありました」。
Zfは気楽でいたいときに一緒にいてくれる相棒

「他の機材も持っている中でも、なぜZfを選ぶことが多いのか?という質問をよくもらいます。友達に聞かれたときは、『なんかいいんだよなー、丁度よくて。しかも見た目もいいやん?』と答えています。
かっこいい見た目と日常持ちできるサイズ感、それなのに高機能で使いやすいからかなと思います」。

「でもやっぱ自分の答えとしては、“なんかZfにしちゃう”です。気楽でいたいときに一緒にいてくれるヤツ。それがZfなんです。だから愛用、愛機、相棒って言ってるんだろうなと思います」。
「Flexible Color Picture Controlスペシャルコンテンツ」

Nikonの無料編集ソフト「NX Studio」で自分の好きな色味レシピを作ってカメラに登録できる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」機能にフィーチャーした「Flexible Color Picture Control スペシャルコンテンツ」。

澤村洋兵のレシピ「heartwarming」は、以下のリンクより入手が可能です。
表現の幅をさらに拡げてくれる「Zf」

フィルム時代を代表する「FM2」からインスパイアされたクラシカルなデザインで、表現への探求心を掻き立てるフルサイズミラーレス「Zf」。レバーひとつでモノクロームの世界へ切り換えられるなど、表現の可能性を拡げてくれる1台です。
2025年4月に公開されたファームウェアのアップデートで、「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」機能に対応。公開されているイメージングレシピや、自分好みに作った色レシピをカメラに登録して、撮影を楽しめるようになりました。