目次
カッコイイが溢れ出す。センスを磨く「霧島エリア」の旅へ
観光列車「36 ぷらす 3」は、九州の美味しい食、豊かな自然、文化や歴史が詰まった「走る九州!」
九州7県をめぐり、まるっと一周する観光列車「36 ぷらす 3(さんじゅうろくぷらすさん)」。木曜日~月曜日まで、曜日毎に5つのルートがあり、それぞれにその地域の“ストーリー”が詰まっています。今回は鹿児島中央駅を出発し宮崎駅に到着する「金曜日ルート」を紹介。錦江湾と桜島を眺めながら絶品の食事をいただき、途中の大隅大川原駅や青井岳駅では、沿線の逸品の販売やおもてなしを楽しむことができる、約3時間30分の観光列車の旅です。
ところで「36 ぷらす 3」は少し不思議な名前だと思いませんか?列車名の「36」は、九州が世界で36番目に大きい島であることに由来します。運行ルートには「九州を楽しむ35のエピソード」を詰め込み、「36番目のエピソードは乗客ご自身に語っていただきたい」という想いも込められています。そして「36にプラス3」で「39(サンキュー!)=感謝」の輪を広げていきたいという気持ちが。不思議な名前には、実はこんなにたくさんの想いが込められていたのでした。
観光列車の旅は乗車前から始まっています。駅のホームでは期待に胸をふくらませた乗客たちが記念撮影をしたり、ベンチに座って観光案内を広げたり、出発の準備に余念がありません。笑顔がいっぱいの駅のホームは、普段使いの駅のホームとはまったく違った雰囲気に包まれています。
さて出発です!最初の見どころは錦江湾(きんこうわん)に浮かぶ桜島の眺め。線路は出発からしばらく、錦江湾に沿って走るため、雄大な桜島の表情をさまざまな角度から楽しむことができます。眺めても眺めても眺め飽きることのない景色ですが、見とれてばかりもいられません。観光列車の醍醐味の一つ、車内探索に出かけます。
観光列車の楽しみの一つは列車そのものを観賞することです。36 ぷらす 3は、数多くの鉄道車両や駅舎などのデザインを手掛けた、鉄道デザインの第一人者である工業デザイナー、水戸岡鋭治氏の作品。クラシックな和の雰囲気をベースに、車両毎に様々な意匠が施されています。
1号車には、床材に熊本県八代産のイ草を使った畳が敷かれた、3〜4名で利用できる個室が4部屋。電車の中とは思えない最高の寛ぎ空間です。この車両は土足厳禁!靴を脱いで入ります。
2号車は、3~6名で利用できる個室で車椅子対応座席も。美しい寄せ木細工の床になっています。
大人気、3号車のボックスシート。ひとりから利用できます。
3号車のビュッフェ。九州の魅力的な飲み物、食べ物を満載して走ります。天井の丸みは、おしゃべりが適度に反響することで、賑わいを演出するためだそう。
4号車はマルチカー。体験イベントや大型モニターで沿線の様子を紹介するプログラムも。
今回の旅で利用した5号車のグリーン席。2+1列のゆったり広々とした座席です。革製の座席ポケットがなんとも言えないかっこよさ。
九州の様々な素材を味わえる36 ぷらす 3の食事は、ルートや座席によってメニューが異なります。こちらは昭和8年創業の老舗割烹料理店「茶寮山映」の「若女将特製 鯛そぼろと薩摩のおばんざい弁当」。鹿児島の豊かな食材をふんだんに使用したおばんざいと「山映と言えば鯛」と言われる技で作る鯛そぼろの詰め合わせが絶品です。風呂敷はオリジナルのもので、さりげない36 ぷらす 3の意匠が憎い。うれしいお土産になります。
出発から約1時間、大隅大川原駅(おおすみおおかわらえき)に到着。山間にある静かな駅に、50分間停車します。
「ゆくさ おじゃったもした!」は、「ようこそおいでくださいました!」という意味の鹿児島弁。大隅大川原駅は普段は無人駅で、1日に通る電車の本数は上りも下りも9本ほど。観光列車の停車に、地元の方もどきどきわくわくしているそうです。
駅前の広場では地元、曽於市の方々による沿線の逸品販売やおもてなしが提供されます。
鹿児島県は荒茶の生産量が日本第二位、茶の産出額は日本一。曽於市末吉町で代々続くお茶農家、末吉製茶工房さんのキッチンカーでは、100%自園自製のお茶がいただけます。急須で丁寧に淹れる本格的なお茶は香り高く、澄んだ味わいです。
50分の停車時間はあっという間。名残り惜しいですが地元の皆さんにさようならをして、36 ぷらす 3に再び乗り込みます。
鹿児島県と宮崎県の県境を越え、青井岳駅でも10分の特別停車があり、地元の名産品やソウルフードがホームで販売されています。「マキシマム」は肉などにかけて焼くだけで、プロの味になると評判の調味料。ご飯、煮物、炒め物、揚げ物、漬物、なんにでも合うとのこと。お土産にも最適です。
あっという間に宮崎に到着。楽しいことがたくさんありすぎて、3時間半は短すぎると感じるほどです。
乗務員の皆さんの対応もすばらしく、素敵な人ばかりで、旅の楽しさと気持ちよさが倍増。もう一度乗りたい、別のルートもぜひ体験したい、と思う観光列車です。
36 ぷらす 3 基本データ
<TEL>
2022年3月31日まで:092-482-1489(JR九州トラベルデスク)
2022年4月1日から:092-474-2217(或る列車・36 ぷらす 3お問い合わせ窓口)
予約はHPから
<営業時間>9:30~17:00
<休業日>火曜日
<運行区間・運行日>
曜日によって運行区間が異なります
金曜日ルート:鹿児島中央→宮崎
木曜日ルート:博多→熊本→鹿児島中央
土曜日ルート:宮崎空港・宮崎→大分・別府
日曜日ルート:大分・別府→小倉・博多
月曜日ルート:博多→長崎 長崎→博多
※運行時刻はHPで確認ください
<運休日>火・水曜日
料金
※運行区間、プランによって異なります。詳しくはHPで確認ください
美味しい水を汲みにいきたい「丸池湧水」
水を汲みにくる人が途絶えることのない「丸池湧水(まるいけゆうすい)」。霧島山に連なる県境近くの山、栗野岳の標高600m付近に降った雨が地中を流れ、約35年の歳月をかけてこんこんと湧き出しています。
「日本名水百選」にも選ばれている丸池湧水の水は、柔らかく優しい喉越し。飲むと思わず「おいしい!」と声に出てしまいます。訪問する際にはペットボトルや水筒などの準備を忘れずに。旅行中の飲料水にするのはもちろんのこと、持ち帰って料理に使ったりコーヒーを淹れてみたりするのも良いかもしれません。
丸池湧水は、春は桜、夏は蛍の名所としても知られています。訪れた11月の朝は池面から蒸気霧が出ていて、幻想的な雰囲気に。水に触れるととても冷たいので不思議な気持ちになります。
池と水路沿いには石畳の小道が整備されており、東屋や小さな丘の上の見晴らしの良い展望台につながっています。
丸池湧水の最寄りの栗野駅へは、隼人駅から肥薩線で約50分。深い森の中の単線を二両編成でゴトゴト走る肥薩線は、趣深い無人駅も多くあり、車窓からの眺めに旅情をかきたてられます。乗車の価値あり、おすすめです。
丸池湧水 基本データ
<住所>鹿児島県姶良郡湧水町木場589
<TEL>0995-74-3111(湧水町商工観光課)
<駐車場>あり
行き方・アクセス
<電車>JR肥薩線「栗野駅」から徒歩で約3分
<車>鹿児島空港から約25分
九州自動車道「栗野IC」から約5分
鹿児島中央駅から約50分
自然と芸術が共存する「鹿児島県霧島アートの森」
鹿児島県霧島アートの森は、豊かな自然の中で優れた芸術作品に触れ親しむことのできる、野外美術館。アートを探しに自然の中を探検するという行為が、少年心をくすぐります。駐車場の入り口には、来場者を一気にアートの世界へ引き込む、草間彌生の作品「シャングリラの華」が。圧巻の迫力です。
美術館の入り口、屋内展示施設のアートホールでは、草間彌生の「赤い靴」がお出迎えしてくれます。作者が「未知の幸せをつかむために、死ぬまではき続けたい」と語る巨大な赤い靴には、作者自身の夢が込められています。
野外の広大な敷地に展示された作品は、芸術家たちが実際にこの土地を訪問し制作したもの。この美術館が土地に根差し、その場の空気と一体となっているのは、展示作品に自然や歴史、文化が反映されているからに違いありません。
鹿児島県霧島アートの森では、野外へのお弁当の持ち込みが許可されているので、レジャーシートを広げて、非日常が生み出すリラックス空間でアートに囲まれたピクニックをするのも、一つの楽しみ方です。
鹿児島県霧島アートの森 基本データ
<住所>鹿児島県姶良郡湧水町木場6340-220
<TEL>0995-74-5945
<営業時間>
<休業日>
毎週月曜日、月曜休日の場合は翌日
年末年始(12/29~1/2)
メンテナンス日(2月中)
<駐車場>あり(普通車197台他)
入園料
大人 320円
高・大学生 210円
小・中学生 150円
未就学児 無料
行き方・アクセス
<電車>JR肥薩線「栗野駅」から湧水町営ふるさとバスまたはタクシーで約20分
<車>九州自動車道「栗野IC」から約20分
温泉が流れ落ちる珍しい滝「丸尾滝」
霧島アートの森から、霧島神宮に向かう途中にある、高さ23メートル、幅16メートルのきらびやかに輝く「丸尾滝(まるおのたき)」。なんと、近くの温泉から流れ出た湯が滝になっています。温泉に硫黄が入っているため、滝壺は青みがかった乳白色。青、緑、橙と、さまざまな色に輝いて見える岩肌は柱状節理といい、熱い溶岩が冷める時にできたものです。冬には湯けむりがあがり風情が増します。
丸尾滝 基本データ
<住所>霧島市牧園町高千穂丸尾
<TEL>0995-45-5111(霧島市観光PR課)
<駐車場>なし
行き方・アクセス
<電車>鹿児島空港またはJR日豊本線「霧島神宮駅」から鹿児島交通バスで約30分「丸尾」下車、徒歩で約10分
<車>九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約40分
鹿児島の絶景が見渡せる「道の駅霧島」
錦江湾に浮かぶ桜島と、天孫降臨伝説の残る高千穂峰。この両方の勇姿を何一つ遮るものなく観賞できる、霧島で随一のシーニングポイントが「道の駅霧島」です。標高670mに位置し、桜島を眼前にすれば、背後には高千穂峰、と向く方向によってまったく違う絶景を味わうことができます。
この場所を推薦してくれたタクシーの運転手さんは、生まれも育ちも霧島。おすすめに、やはり間違いありません。水墨画のようにも見え、アニメーションのようにも見える、現実と非現実の間にある景色がそこにあります。
道の駅霧島 基本データ
<住所>霧島市霧島田口2583-22(「キリシマ神話の里公園」隣接)
<TEL>0995-57-1711
<営業時間>
4月~10月 9:00~17:15
11月~3月 9:00~17:00
<休業日>なし
<駐車場>あり(24時間)
行き方・アクセス
<電車>JR日豊本線「霧島神宮駅」からいわさきバスで約20分「キリシマ神話の里公園入口」下車、またはタクシーで約15分
<車>九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」または宮崎自動車道「高原IC」から約40分
6世紀創建!日本有数の歴史を誇る「霧島神宮」
「霧島神宮」は、6世紀に高千穂峰に創建された、古い歴史と伝統、高い格式のある神社です。霧島連山の度重なる噴火で、消失と再建をくりかえし、500年以上前に現在の場所に移設されたと言われています。御社殿が重建されたのは1715年(諸説あり)。300年の時を経て、その荘厳で格調高い朱塗りの本殿・幣殿・拝殿は2021年、国宝に指定するよう答申されました。
参拝は大鳥居から。空を背に立つ巨大な鳥居は、ここが他にない神聖さを湛えた場所であることを示しています。
二の鳥居へは80段ほどの急勾配の石段を上がって向かいます。少し息が切れますが、どきどきすることで、期待感がより高まります。
三の鳥居。階段が苦手な方は三の鳥居の近くまで車で行くことができます。
御社殿へ続く表参道。老杉の濃い緑と朱塗りの社殿の格調高いコントラストが、参拝者を敬虔な気持ちにさせます。
樹齢約800年と推定されている御神木。背を反るほどに見上げなければ樹頭が見えません。
国家「君が代」で詠われる「さざれ石」が、三の鳥居のすぐ側に鎮座しています。
年間100万人以上の参拝客が訪れる霧島神宮では、年間100を超えるさまざまな行事が行われています。中でも、元旦と2月11日に本殿で奉納される「霧島九面太鼓」は、一度は見てみたい郷土芸能です。
霧島神宮 基本データ
<住所>霧島市霧島田口2608-5
<TEL>0995-57-0001
<営業時間>
境内の参拝自由
祈願・授与所の受付 8:00~17:00
<休業日>なし
<駐車場>あり(無料 500台)
料金
入場料、参拝 無料
行き方・アクセス
<電車>JR日豊本線「霧島神宮駅」からバスまたはタクシーで約15分
<車>九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から35分
宮崎自動車道「高原IC」から約30分
薩摩切子のカット体験「ガラス工房弟子丸」
薩摩切子は島津家第二十八代島津斉彬によって、海外交易品として誕生しました。しかし幕末の動乱の最中、わずか20年ほどでその技の伝承が途絶えてしまいます。1985年に薩摩切子の復興事業が開始された際、共に伝習に従事し復元に携わったのが「ガラス工房弟子丸(ガラスこうぼうでしまる)」の代表で切子師の弟子丸努さんです。
ガラス工房弟子丸にはショップが併設されていて、様々なデザインにカットされた美しい色の薩摩切子が並びます。
工房では薩摩切子のカット体験をさせてもらえるコースがあり、切子師さんが手取り足取り、とても優しく教えてくれるので初めてでも安心です。今回は「薩摩切子 冷酒・フリーグラス(色被)」のカット体験を。
切子師さんのアドバイスを受けながら、専用のカット工具(ダイヤモンドホイール)を使用し、削りたい部分を押し当て前後に動かしながらカットしていきます。「どうやって、薩摩切子のデザインが作られていくのか?」を知ることができるだけでも面白い上に、実際にガラスをカットすることも得難い体験で、仕上がった時は感動必至。また、この体験をすると、ショップに並べられている作品は、驚くべき技術力によって繊細なデザインがされていることを、より深く理解できるようになります。
全てのカットが終了したら、切子師さんが最終の磨き加工を施してくれます。綺麗に仕上がった完成品は、後日自宅に届けてくれます。帰ってからも旅の楽しみが残っているというのは良いものです。
ご案内をいただいた専務(写真向かって右)と、カット体験の指導をしていただいた工場長。霧島の人の温かさと、深い技術に触れられる、得難い体験です。
ガラス工房 弟子丸 基本データ
<住所>霧島市国分清水1丁目19-27
<TEL>0995-73-6522
<営業時間>9:30~18:00
<休業日>日曜日
料金
薩摩切子カット体験
ecoKIRI(アクセサリー)6,000円(税別)
薩摩切子 猪口(透明)12,000円(税別)
薩摩切子 猪口(色被)15,000円(税別)
薩摩切子 冷酒・フリーグラス(色被) 16,000円(税別)
行き方・アクセス
<電車>JR日豊本線「国分駅」からタクシーで約10分
鹿児島空港からリムジンバスで「新町」下車、タクシーで約6分
<車>鹿児島空港から約30分
九州自動車道「溝辺鹿児島空港IC」から約25分
九州自動車道「国分IC」から約20分
西郷隆盛も訪れた鹿児島最古の焼酎蔵「白金酒造」
創業明治二年、鹿児島最古の焼酎蔵「白金酒造」。創業以来この蔵で、昔と変わらぬ焼酎造りが行われています。西南戦争の際には、かの西郷隆盛も蔵を訪れ、栄養源として、ケガをした時の消毒液として、蔵の焼酎をすべて買い上げたという逸話も。
2001年に国の登録有形文化財に指定された白金酒造「石蔵」の1階では、焼酎の製造工程を見学し、学ぶことができます。明治時代に作られた石蔵の中で、白金酒造が大切に守り続けた昔ながらの製法を、まさに「見て、香って、感じる」ことができる場所です。
ミュージアムになっている「石蔵」の2階では、蒸留の仕組みが学べるほか、さつま芋の伝来から焼酎文化の流れ、製造工程が直観的にわかる、錦絵を使用したパネルの展示などが行われています。
併設のショップでは、白金酒造厳選の焼酎販売も。白金酒造の焼酎には、芋の種類や製造方法の違いによって、さまざまなブランドがあります。代表酒でもある白金乃露シリーズ、石蔵で作られている石蔵シリーズ、他にもにごり酒や、創業者である川田和助が作った「和助焼酎」を現代に甦らせた「五代目 和助」などなど。もちろん、試飲もできるので、自分にぴったりの一本を見つけ出すことができます。
旅の思い出話を持ち帰って、仲間と飲むのを想像しながらお土産をチョイス。「手造り焼酎 石蔵 白麹仕込み」は、すっきりとしていながら、石蔵での製造ならではの風味があり、おすすめです。
※ 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、店内での試飲は休止されることがあります
白金酒造 石蔵ミュージアム 基本データ
<住所>鹿児島県姶良市脇元1933
<TEL>0995-65-2103
<営業時間>10:00~17:00
<休業日>毎週水曜日、年末年始、お盆
<駐車場>あり(23台)
料金
入場無料
行き方・アクセス
<電車>JR日豊本線「重富駅」から徒歩で約5分
<車>九州自動車道「姶良IC」から約12分
夕陽が美しい隠れスポット「惣陣が丘展望所」
霧島で「桜島に落ちる夕陽をもっとも美しく見られる」隠れスポット「惣陣が丘展望所(そうじんがおかてんぼうしょ)」。
地元のタクシー運転手さんでさえ知らないことがある、知る人ぞ知る、牧之原近隣公園の近くにある展望所です。
アクセスは車かバスで。道路には公園の存在を示す標識がないので、わからない場合は近くにあるガソリンスタンドなどで尋ねてみて。
入り口から展望所までの遊歩道は急勾配。スタート地点には無料の杖の貸し出しがあるのでそれを使って、心臓破りの階段や坂道を15分ほど登ります。到着までにかなりの体力を使いますが、たどり着けば、そこにはまさに絶景中の絶景が。
写真は夕焼け空を泳いでいるかのように飛んでいる飛行機が、桜島の上を通過していく瞬間です。
展望所への遊歩道には照明がないので、日が暮れる前に戻るなど注意を。
2015年に完成した惣陣が丘展望所、「桜島に落ちる夕陽をもっとも美しく見られる」名所になること、間違いなしです。
惣陣が丘展望所 基本データ
<住所>霧島市福山町福山4568付近(牧之原交差点付近)
<TEL>0995-45-5111(霧島市観光PR課)
<駐車場>あり
行き方・アクセス
<電車>JR日豊本線「国分駅」から車で約30分
<車>九州自動車道「国分IC」から約20分
鹿児島Colors:4組のフォトグラファーが出かけた4つの鹿児島の旅
フォトグラファーの澤村洋兵さんが出かけた、2泊3日の旅。九州を代表する観光列車「36 ぷらす 3」では鉄道ロマンを味わい、霧島の各所で、芸術、歴史、文化、大自然の全てが調和したアートな「霧島」に出会ってきました。
鹿児島らしい人の優しさを感じたり、地元の人とのコミュニケーションを楽しんだり、鹿児島のひとり旅には温かい触れ合いがたっぷり詰まっています。
澤村洋兵 プロフィール
フォトグラファー 1985年生まれ、京都府出身。バンドマンとして青春時代を過ごし、その後は美容師、和食料理人、バリスタ、珈琲焙煎士などさまざまな職業を経験してきた異色のフォトグラファー。それぞれで培った感性を活かした写真は人物、風景、スナップなどバリエーション豊か。本人のライフスタイルの中にある瞬間を自分の色にして表現している。オンラインサロン「写真喫茶エス」主宰。