Focal Length
今回のテーマは「ひかりと、まばたき」。
先日、NICO STOP初のオリジナルドラマ「ひかりと、まばたき。」の1話が公開されました。
Nikon Zf に初めて触れる物語。
そのドラマの中で主人公の堤理仁(つつみ りひと)役を演じさせていただきました。
シャッターという“まばたき”。
センサーに届く“ひかり”。
写真は、光と瞬きのあいだに生まれる。
ドラマの中で慣れ親しんだZfに触れることは、本当に嬉しい瞬間でした。
その流れから、僕が「ひかりと、まばたき。」のタイトルを聞いたときに感じたイメージを写真で表現したく、撮影をした。
瞬きは、一瞬、世界を遮断する行為だ。
ほんの0.1秒。
視界は闇に閉ざされる。
でもその闇があるからこそ、次に差し込む光は、より強く、より鮮明に感じられる。
僕は「まばたき」という言葉を聞いたとき、なぜか暗闇を思い浮かべた。
完全な闇の中で、ふっと浮かび上がる被写体。
それは夜空に咲く花火のように、光った瞬間に、もう消えていくことを知っている光。
儚いからこそ、美しい。
消える運命を持つからこそ、胸を打つ。
瞬きは、“消失”でもある。
目を閉じたその一瞬、世界は確かに存在していない。
けれどカメラは違う。
シャッターが落ちるその瞬間、世界は消えずに、留まる。
流れ続ける光を、写真は静止させる。
“見えていること”そのものの儚さ。
光は、永遠ではない。
けれど、瞬きを繰り返すたびに、僕たちは何度も世界を見直し、更新している。
消えていくはずだった一瞬を、もう一度、見つめ直すために。
瞬きのように短い人生の中で、どれだけの光を受け取り、どれだけの光を残せるだろうか。
それが、僕にとっての、「ひかりと、まばたき」。
ドラマぜひ何度も見てください。
第一話
ドラマ『ひかりと、まばたき。』 | 第一話「四角い空」
第二話
ドラマ『ひかりと、まばたき。』 | 第二話「不器用なポートレート」
第三話
ドラマ『ひかりと、まばたき。』 | 第三話「まばたきの向こう」
BTS対談
Special Interview | 『ひかりと、まばたき。』撮影の舞台裏 | 古屋 呂敏さん・橋本 侑次朗さん・軍司 拓実さん
プロフィール
古屋呂敏
俳優・フォトグラファー 1990年、京都生まれ滋賀/ハワイ育ち。2016年より独学でカメラを始める。Nikon Zfを愛用。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。MBS/TBS「恋をするなら二度目が上等」(2024年)などに出演。俳優のみならず、フォトグラファー、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年9月には第2回写真展「LoveWind」、2025年6月、ニコンプラザ東京 THE GALLERY、2025年7月、ニコンプラザ大阪 THE GALLERYにて、写真展「MY FOCAL LENGTH」を開催。写真集に『MY FOCAL LENGTH』(ミツバチワークス)がある。