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Zfにも新搭載!「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」で切り取る、古屋呂敏の新たな世界

Nikonの歴史的カメラNikon FM2をベースとしたアイコニックなデザインと、フルサイズ性能の両方を併せ持つ、唯一無二のミラーレスカメラとして人気の「Nikon Zf」に、ファームアップで新しく「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」が搭載されました。好みの色味や質感の色レシピ(イメージングレシピ)をカメラに登録できるこの機能を、今回は「Zfはカメラへの情熱を更に加速させてくれた相棒」と話す古屋呂敏さんが体験。撮り下ろした作品とともに、色についてのこだわりや思い、オリジナルレシピについて伺いました。

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目次

プロフィール

古屋呂敏

俳優・フォトグラファー 1990年、京都生まれ滋賀/ハワイ育ち。2016年より独学でカメラを始める。Nikon Zfを愛用。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。MBS/TBS「恋をするなら二度目が上等」(2024年)などに出演。俳優のみならず、フォトグラファー、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年9月には第2回写真展「LoveWind」を開催。2025年6月、ニコンプラザ東京 THE GALLERY、2025年7月、ニコンプラザ大阪 THE GALLERYにて、写真展「MY FOCAL LENGTH」を開催予定。

大切な相棒がパワーアップして、さらに愛着が湧いた

Zf + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
LUXURY MONOCHROME(古屋呂敏オリジナルレシピ)

「Zfは、オールドレンズとのビジュアル的な相性の良さ、そしてFM2を使っていた時の楽しさを、また違った形で体感させてくれる1台として、僕のカメラへの情熱をさらに加速させてくれた大切な相棒。そのZfに、フレキシブルカラーピクチャーコントロールが対応すると聞いて、とてもワクワクしていました。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールが、すでに他の機種に搭載されていることは知っていたので、Zfにも搭載されたらいいなと思っていた矢先の出来事。自分の大切な相棒がさらにパワーアップして、より個性を出せることで、さらに愛着が湧くだろうと、すごく期待していました」。

自分の好みや世界観を落とし込んで、イメージをカメラと共有できる喜び

Zf + NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
VINTAGE MONOCHROME(古屋呂敏オリジナルレシピ)

「実際にフレキシブルカラーピクチャーコントロールを使ってみると、とにかく便利。撮影の経験を積めば積むほど、自分の好みや世界観がなんとなくわかってくるのですが、その感覚をイメージングレシピに落とし込み、理想のイメージをカメラと共有できるという喜びがありました。
自分の好きな雰囲気を撮影時からどんどん試して、たくさん撮影できるのも気に入ったポイント。撮影する被写体に応じて、イメージングレシピを使い分けるのもいいですね」。

ファインダーを覗くと、目の前に好きな世界が広がっているのが嬉しい

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
VINTAGE MONOCHROME

「彩度やシャープをはじめ、自分好みに細かく写真を編集できる時代。そのこだわりが個性のひとつになっていると思います。僕も常に、自分が惹かれる世界観や色味を探して撮影をしていますが、今までは撮影後にパソコンを使って自分の好きな色味や世界観により近づけるように編集していました。でも、フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使用することで、撮影のタイミングですでに自分の好きな世界が目の前に広がっている。これはとても嬉しいことでした。さらに、ポストプロダクションの時間が短縮されて、撮影後すぐにSNSにも投稿できるので、新しく撮影したものが簡単に素早く出せます」。

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
LUXURY MONOCHROME

ふたつのモノクロの世界で表現する自分らしさ

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
LUXURY MONOCHROME

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
VINTAGE MONOCHROME

「普段からモノクロの世界が好きなのですが、その白と黒の世界に、さらに細かく自分の好みを入れ込んでイメージングレシピを作成しました。

『LUXURY MONOCHROME』は、リッチで少し強いイメージを意識したのがポイント。コントラストや、シャープさを強めてはっきりした雰囲気に。
『VINTAGE MONOCHROME』は、柔らかくコントラストを薄めに、少し儚く淡い世界観に作り込んでいるのが特徴。

ふたつのイメージングレシピを使って撮影したことで、通常であればパソコンで行うポストプロダクションを、撮影中に体感できたことが本当に楽しかった。また、光の強さで写真の印象は変わりますが、自分が好きな明るさや、それぞれのイメージングレシピに合う構図を撮影中に試行錯誤するのも面白かったです」。

ポートレートで一人ひとりと向き合うように、花と向き合って撮影

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
LUXURY MONOCHROME

「桜のシーズンの到来とともに、SNSでたくさん素敵な桜の写真を拝見しました。人と桜、満開の桜と風景、各々の切り取り方をされているのを見て、僕も花と向き合ってみたくなり、普段とは違う形で撮影をしてみました」。

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
LUXURY MONOCHROME

「『桜の木は街。そして花一輪一輪はそこに住む人。』
そう捉えて、ポートレートで一人ひとりと向き合うように、花とも向き合ってみよう。

そんな思いで、一輪一輪を心をこめて撮影しました。シャッターを切っていくと、一輪一輪、同じ花だけれど表情が違う。切り取り方を変えれば、まったく違う花に見える。その花の個性によって妖艶に見えたり、少し恥ずかしそうにも見える。その個性が、自分が作ったイメージングレシピでしっかりと表現できて気に入っています」。

自分だけのレシピをアップデートしていくのも楽しみ方のひとつ

Zf + NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S
VINTAGE MONOCHROME

「Zfを持つようになって、仕事だけでなくプライベートでも写真を撮ることが多くなったと思います。以前は“カメラ=仕事モード”で、カメラを持つ瞬間にスイッチが入り、準備をして撮影に臨むことが多かった。でもZfを持ってからは何気ない風景や瞬間に、力を抜いてシャッターボタンを押すことが増えました。そして、そのおかげで自分が知らなかった写真の楽しさを知ることができました。

今回は、はじめて作ったイメージングレシピで花をメインに撮影しましたが、人物を撮影したらどんな感じになるのか、Zf×フレキシブルカラーピクチャーコントロールでの新しい撮影体験を想像してワクワクしています。
ポートレート用にまた違ったイメージングレシピを作ってみたい。そうやってどんどんアップデートしていくのも楽しみ方のひとつなのかもしれないですね。今後は、ポートレートも自分だけのオリジナルイメージングレシピで撮影してみたいと思っています」。

古屋呂敏「MY FOCAL LENGTH」写真展のお知らせ

ニコンプラザ東京、ニコンプラザ大阪にて「MY FOCAL LENGTH」写真展が開催されます。
古屋呂敏がNikon Zfで撮影した本連載の掲載作品に加え、新たに撮り下ろした作品も展示されます。
写真展の入場は無料です。是非、お誘い合わせのうえご来場ください。

ニコンプラザ東京 THE GALLERY

2025年6月17日(火)~6月30日(月)10:30~18:30 ※最終日は15:00まで
休館日:日曜

ニコンプラザ大阪 THE GALLERY

2025年7月10日(木)~7月23日(水)10:30~18:30 ※最終日は15:00まで
休館日:日曜

「Flexible Color Picture Controlスペシャルコンテンツ」

Nikonの無料編集ソフト「NX Studio」で自分の好きな色味レシピを作ってカメラに登録できる「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」機能にフィーチャーした「Flexible Color Picture Control スペシャルコンテンツ」が公開中です。

Flexible Color Picture Control スペシャルコンテンツ

表現の幅をさらに拡げてくれる「Zf」

フィルム時代を代表する「FM2」からインスパイアされたクラシカルなデザインで、表現への探求心を掻き立てるフルサイズミラーレス「Zf」。レバーひとつでモノクロームの世界へ切り換えられたり、表現の可能性を拡げてくれる1台です。
2025年4月に公開されたファームウェアのアップデートで、「フレキシブルカラーピクチャーコントロール」機能に対応。公開されているイメージングレシピや、自分好みに作った色レシピをカメラに登録して、撮影を楽しめるようになりました。

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