プロフィール

川内倫子
写真家 1972年滋賀県に生まれる。2002年『うたたね』『花火』の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。著作は他に『AILA』(2005年)、『the eyes, the ears,』『Cui Cui』(共に2005年)、『Illuminance』(2011年、改訂版2021年)、『あめつち』(2013年)などがある。2009年にICP(International Center of Photography)主催の第25回インフィニティ賞芸術部門、2013年に芸術選奨文部科学大臣新人賞(2012年度)、2023年にソニーワールドフォトグラフィーアワード特別功労賞を受賞。主な個展に、2005年「AILA + Cui Cui + the eyes, the ears,」カルティエ現代美術財団(パリ)、2012年「照度 あめつち 影を見る」(東京都写真美術館)、2016年「川が私を受け入れてくれた」(熊本市現代美術館)、2022~2023年「川内倫子:M/E 球体の上 無限の連なり」(東京オペラシティ アートギャラリー、滋賀県立美術館)ほか多数。近刊に写真集『やまなみ』『いまここ』(谷川俊太郎との共著)がある。個展「M/E a faraway shining star, twinkling in hand」が各国のFotografiskaで世界巡回中。個展「At the Edge of the Everyday World」がArnolfini(ブリストル)で開催中。
展示作品の一部をご紹介

2019年にアイスランドを訪れた川内氏は、地球の息吹を感じる間欠泉や、人間の持つ時間を遥かに超える氷河、胎内のような休火山の内部を目の当たりにし、いままでに感じたことのない、この星との繋がりを感じました。
アイスランドを出発点とし、コロナ禍を経て自宅周辺にある自然や、北海道の冬の大地へとその体験は続いていきます。
2022~2023年には大規模個展『M/E 球体の上 無限の繋がり』を開催し、「M/E」シリーズの一部を発表しました。
「M/E」は現在も世界の各国で展示され続けています。
タイトルとなる「M/E」は、「母(Mother)」と「地球(Earth)」の頭文字であり、続けて読むと「母なる大地(Mother Earth)」、そして「私(Me)」という意味が込められています。そこからは、悠久の自然の存在と、日々の日常で起こるささやかな出来事は、無関係ではなく、分かち難くつながっていることの必然が呼び起こされます。
本展では、「M/E」から写真や映像作品に加え、布を使ったインスタレーションも展開いたします。ぜひご高覧いただけますと幸いです。
── BOOK AND SONS リリースより




展示 川内倫子「M/E」情報
開催日時
2025年1月9日(木)~2025年1月28日(火)12:00~19:00
休廊日:水曜
※入場制限やアポイントメント制となる場合があります。
レセプション
2025年1月9日(木)17:00〜19:00
※どなたでも参加可能
入場料
無料
会場

BOOK AND SONS
- 〒152-0004 東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東急東横線「学芸大学駅」から徒歩で3分
川内倫子 写真集「M/E」情報
自然と向き合いながらも自身の視座を獲得した「あめつち」「Halo」の先にある、自然と人間のつながりという原点に立ち返り、激動の時代の中でも世界を見つめ直した最新作。
ハンス・グレメンの装丁により、透けるような繊細で薄い紙に写真が印刷され、クロス装には大胆に箔押しが施されている、オブジェのような佇まいをもった一冊です。
巻末には作家、写真家、美術史家であるテジュ・コールによる、手紙のような美しい文体で綴られたエッセイが収録されています。

仕様:A4版変型(280 x 220 mm)、上製本・布貼り、216P
デザイン:ハンス・グレメン執筆:テジュ・コール
言語:日本語/英語
定価:7,150円(税込。本体6,500円)
発行:torch press
ISBN:978-4-907562-53-3 C0072
発行年:2025年