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プロフィール
藤澤一
写真家 1994年 兵庫県生まれ。コロナ禍をきっかけに写真を始める。アパレル・アーティスト写真などを撮影する傍ら、「FUJIFILM WONDER PHOTO SHOP×4 Silent Birds」の写真展、パリの写真展「Image Nation Paris」に招待されるなど国内外で活動。写真集『GALA』は自身のSNS告知のみで300部完売。フォトスクールの講師や、モデルオーディションの審査員も務める。また100名以上が出展する廃校での写真×音楽×フリマイベントを2年連続企画・開催するなど、多岐にわたって活動している。
“新しいスタンダード”という言葉がふさわしい1台
使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Cinematic Green(藤澤一オリジナルレシピ)
model:中 心愛(IG @corocoro0317)
「自由で遊び心のある表現が素敵な、女優の心愛さんの魅力を伝えたいと思い、自由に踊って歌ってもらいながら撮影する中で生まれた一枚。小さくて軽いZ5IIだからこそ、こちらも動き回って撮影でき、躍動感のある生きた写真が撮れました。フルサイズの高感度性能だからこそ、ISO1000でもこの解像度、F4でもこの立体感に」。
Z5IIは、まず手に馴染む。軽さと小ささ、それでいてしっかりとしたグリップが好印象なカメラ。私は肩がけよりも、ストラップを手に巻き付けた手持ちで撮影することがほとんどなのですが、一度も疲れたと感じませんでした。想像以上の軽さとサイズの小ささに驚きました。
使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Cinematic Green
model:涼馬ふみ(IG @suzumenote)
「昭和から時が止まったような喫茶店。“ただ視覚で捉えた世界でなくリアルに感じた空気感まで写したい”、そんな思いをZ5IIのフレキシブルカラーピクチャーコントロールが叶えてくれました。平面になりがちな、室内の限られた場所での写真を、机とカーテンの角度で放射状に、また、ガラス戸の棚の反射の映りこみまで写すことで奥行きと立体感を出したのがポイント」。
そして、今撮りたい画作りがど真ん中で実現できる。フルサイズの描写の美しさと、イメージングレシピによる作り込みで、撮って出しとは思えない感動の撮影体験ができる。自身の個性・色味・世界観を尖らせて撮影していきたい人にぴったりだと感じました。
使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Red Night Cinema(藤澤一オリジナルレシピ)
model:甘夏蜜柑(IG @mickan_3)
「鮮やかなのに派手すぎない深みのあるオレンジがかった赤色と、青みがかったグリーンのシャドーは大好きな色の組み合わせ。僕は1970~90年代の映画に強く影響を受けています。フレキシブルカラーピクチャーコントロールは、撮影時からそんな世界を写してくれる。まるで大好きな映画を目の前で観ているような撮影体験でした。あえて斜めに写すことで、映画のワンシーンを想像させるような動きのある写真に」。
フルサイズ・Nikon Zシリーズの描写力に、作り込めるイメージングレシピ。カメラに欲しい機能のすべてがありながら、このコストパフォーマンスの良さ。Z5IIこそ、個性を大切に撮影していく人たちの、まさに“新しいスタンダード”カメラと言える1台だと思います。
イメージングレシピで叶う個性の爆発
使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Red Night Cinema
model:五味未知子(IG @gomimichiko)
「シンプルながら丸みを帯びた鏡面の壁を背景に選び、定常光と街の光をミックスさせることで光が何層にも重なったように見える面白い写真。色と光のグラデーションがポイントです。難しいと言われるミックス光ですが、フレキシブルカラーピクチャーコントロールだからこそ、撮影時から写真の完成図がより明確にイメージでき、理想的な色や光の重なりのある写真が撮影できました」。
フレキシブルカラーピクチャーコントロールを使えば、撮影時点から世界観まで作り込んだ撮影ができることがとにかく素晴らしい。フォトグラファー自身もモデルも、撮影中に撮った写真が良いということを知れるため、撮影により没入できました。事前に理想のレシピを作れることは、色味を大切にして撮影する私にぴったりです。
使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Cinematic Green
model:涼馬ふみ(IG @suzumenote)
「シャーロックホームズや大正時代の日本を連想させるインバネスコートのような、立体感のある厚手ウールの黒コートに金髪の組み合わせが大好き。そんな質感を引き立てるシンプルな背景を選び、フレキシブルカラーピクチャーコントロールで深みがありながら落ち着いた発色の緑に調整して撮影しました」。
イメージングレシピで叶う個性の爆発と、それをあらゆるシチュエーションで楽しみ尽くしたい。そんな思いから、日中・夜それぞれ、ラフなロケ撮影からヘアメイクにもこだわった作品撮りまで、いろいろなシーンで撮影しました。個性的でありつつ汎用性の高いイメージングレシピである「Cinematic Green」の制作も10回以上撮影と調整を繰り返し、徹底的にこだわりました。
使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール : Red Night CinemaⅡ(藤澤一オリジナルレシピ)
「定番の場所・構図を再解釈。大好きな1990年代の香港映画のワンシーンのような色味を、イメージングレシピで作り、電車と車が通る瞬間をSS1/8秒で切り取り、ストーリー性を感じる写真にしました。中央7.5段の手ブレ補正のおかげで、三脚を使わない手持ち撮影で狙った部分だけブレた理想的な写真が撮れました」。
NX Studioでのイメージングレシピ作成は、普段使用している現像アプリ(Lightroom)と似ているので使いやすく、すぐに理想のイメージングレシピを作ることができました。撮って出しから自分の色になってくれるので、本当に驚いています。しかも、連写も問題なくできることが素晴らしいです。
手ブレに強く、明るく見やすいEVF搭載のZ5IIで暗所撮影を楽しむ
使用レンズ: NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Cinematic Green
model:中 心愛(IG @corocoro0317)
「飲み屋や提灯が細い路地に並ぶレトロな商店街の営業前の朝、美しく落ちる光を見つけて撮影。オリジナルレシピで少し緑がかったシャドーを表現したからこそ、一層際立つ補色効果のある赤色。限界まで店のシャッターに近づき服の反射の赤色を右下に入れることで、左上の赤提灯とのバランスを取りつつ、路地の奥行きとモデルを重ならないようにすることで立体感のある写真にしています」。
Z5IIのAFは、画面内で常に被写体を追いかけてくれます。さらに、ピントが合うスピードも速いので、ちゃんとピントが合っているのかということに気を取られず、撮影に集中できました。
使用レンズ: NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Red Night CinemaⅡ
model:甘夏蜜柑(IG @mickan_3)
「壁いっぱいのコインロッカー、電柱いっぱいのステッカー、思わずニヤッとしてしまう“フジ”の文字。街の光に斜め右から赤い光をプラスして影を作って立体感を生み、大好きな凝縮感のある写真に遊び心をプラスしました。難しいミックス光もオリジナルレシピのおかげで扱いやすく、表現の幅を広げてくれました」。
Z5IIのバリアングル式画像モニターは、綺麗な上に使いやすく、撮影時の視点の幅を広げてくれます。地面すれすれや、上に手を伸ばして撮影する時もこれまでより無理のない姿勢で撮影できました。
使用レンズ: NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール : Red Night CinemaⅡ
「雲がかかった満月の、少し孤独で寂しそうな、でも強く光を放つ美しい姿に惹かれシャッターを切りました。美しさだけでなく、孤独と強さを感じた心まで写したいと思い、あえてビル群と手前を走る電車をスローシャッターで切り取り、大都会の孤独と何かに追われながらも強く駆け抜けるような表現にしています。Z5IIの高感度画質と強力な手ブレ補正があるからこそ、夜の街でもF13でビル群から雲の質感までボケずに写すことができました」。
縦写真を縦位置で確認できるのは、非常に使いやすいです。撮影時に確認しやすいのはもちろん、チェック時にも縦向き写真を画面いっぱいで見ながら、写真をスクロールして見られることが良いポイントでした。
使用レンズ: NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール : Red Night CinemaⅡ
model:翔(IG @syoler4.14)
「深い奥行きのある夜景に、肌が引き立つように赤みがかったオレンジを乗せつつ、インディゴデニムの青色も残るように、手持ちの赤いライトとその場にあった白いライトの光の入り方を細かくコントロール。暗い環境下の中でもSS1/30秒、ISO1600で高感度画質を保てるおかげで、夜景の光の明るさをしっかり活かしながら撮影できました」。
Z5IIのEVFは明るく綺麗なので、暗所でも明るいところでも見やすく快適に撮影できます。また、Z5IIは暗所撮影では、黒がしっかり締まる。それでいて描写が美しく、深みのある表現ができると感じました。感動したのは、手ブレ補正が高性能で、シャッタースピードを遅くしても被写体がブレにくいこと。これまではブレてしまって撮れなかった遅いシャッタースピードでも撮影できるので、暗所撮影の幅が広がります。
次は吉野菜百里さんの登場です
藤澤一さんがZ5IIをバトンタッチするのは、吉野菜百里さん。藤澤一さんに吉野菜百里さんの印象をお聞きすると……、「猫への愛おしさが、写真からときめくほどに伝わってきます。スタイリッシュなのに温かい、そんな写真を撮る人だと感じました。僕とはまったく違う魅力に溢れた写真を撮る吉野菜百里さんが、Z5IIでどんな写真を撮るのかとても楽しみです」。とのこと。次回は、その吉野菜百里さんの、Z5IIによる「さぁ、どう撮ろう」をお届けします。
Z5IIスペシャルコンテンツ
あらゆる瞬間を理想の表現で形にする「Z5II」の特長と共に、7人のクリエイターによる幅広いジャンルの作品を楽しめるZ5IIのスペシャルコンテンツ。クリエイターの撮りおろしの作品のみならず、インタビューやインプレッションも必見です。
NEW STANDARDフルサイズミラーレス「Z5II」
Zシリーズカメラの上位モデルから引き継いだ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載し、強力なAF性能や優れた被写体検出・追尾性能を実現。より印象深く仕上げる画づくり機能フレキシブルカラーピクチャーコントロールにも対応している他、優れた高感度性能で暗いシーンでもシャープで美しい描写が可能。高いレベルの表現もできる動画性能は、手軽な動画ファイル形式からプロ向けのN-RAWまで選択でき、まさに、フルサイズの新スタンダードな1台です。
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