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プロフィール

sugar
会社員、フォトグラファー 台湾生まれのクォーター。10歳より東京在住。2007年、オーロラの旅をきっかけに写真を始める。デジタル、フィルム、モバイルなどをそのときの場面や場所によって使い分け、それぞれの持ち味を、写真を通じて発信。物語を感じる写真、幻想的な写真、遊び心のある写真を好む。共著に『「ポーズ・光・色」が最高の表情を作り出すポートレート写真術』(インプレス)がある。
Nikonらしい、しっかりとした作りのボディーとグリップ感が好印象

Z5IIを実際に触ってみてまず感じたのは"バランスの良さ"。手に馴染むボディーの質感やグリップ感はNikonらしくしっかりとしていて好印象でした。軽量で持ち運びやすく、グリップも手にしっくりくるので、長時間撮影していても疲れにくかったです。

Z5IIは軽量なので、旅行によく行く人にぴったりな1台だと思いました。私は旅の記録を動画で撮ることもあるのですが、ダブルスロットなので安心して写真も動画も思う存分撮影できるのも嬉しいところです。

Z5IIはコンパクトで軽く、一日中カメラを肩にかけて歩いていてもまったく負担に感じませんでした。万年肩こりの自分には、小型軽量なことがとてもありがたかったです。
手軽に作れるイメージングレシピに夢中

今回初めてNikonの無料編集ソフトNX Studioを使ってイメージングレシピを作りました。普段は撮影後にスマホのアプリで編集をしているので、編集ソフトを使うのは難しそうなイメージがあったのですが、NX Studioは操作が簡単でとてもわかりやすかったです。イメージングレシピ作りに夢中になって、気が付くとあっという間に時間が過ぎていました。あらかじめ好きな色味で自分だけのレシピを作っておけば、いつでもその色味で撮れて、あとから面倒な編集作業も不要。シャッターを切るだけです。その時の天候や光量などの撮影条件によって、明るさを少し調整する程度で済むのがとても魅力的です。

少しくすんだレトロっぽい色調や、逆にちょっとカラフルな色も好きなので、いくつかのレシピを作りました。主に色相部分を中心に色味を調整しつつ、自分がよく撮るものを想定しながら、彩度やシャドー、コントラストの上下を少し変えて複数のレシピを完成させました。レシピ名は自分自身がわかりやすいネーミングにしています。旅先の写真を撮ることが多いので、街並みや風景に合うレシピ作りも試してみたいです。

最初はどうやって作ったイメージングレシピをカメラ内に取り込むのだろう?と思いましたが、作ったレシピをSDカードに取り込んで簡単にカメラに登録できてしまうのは素晴らしいです。イメージングレシピを作って撮影するまでの工程がとても簡単で、普段編集ソフトを使い慣れていない私でもスムーズにできました。実はソフトを使うことに対して、ちょっと腰が重かったのですが、こんなに簡単にできるならもっと早くこのカメラに出会いたかったです(笑)。好きな色味で撮影できて後から面倒な編集もいらない。すぐにお気に入りの写真をプリントしたりアルバムにしたりできる。小型軽量なZ5IIは、旅行によく行く人におススメなのはもちろん、普段撮るだけ撮って編集が面倒でお蔵入りしてしまっている写真がたくさんある私のような面倒くさがり屋には特に「ちょうどいい」フルサイズミラーレスです。
多彩な機能が搭載されているので、撮影がとってもスムーズに!

Z5IIのAFは、素早くピント合わせをしてくれるので、片手での撮影もとってもスムーズ。余白が多めになるような構図でも、狙った被写体のピントを外さず撮れるので感動しました。被写体検出を設定しておけば、都度都度設定を変えなくて済むのも良かったです。
また、私は視力が0.01くらいしかないのですが、眼鏡やコンタクトレンズを装着すると今度は近くの物が見えづらくなることがあって。だからこそ、Z5IIのクリアで大きなファインダーがとても使いやすかったです。


バリアングル式画像モニターは、好きな角度に調整できるので光が反射して画面が見づらくなるということを避けられます。ローポジションでの撮影や、縦写真がとても撮りやすいのもバリアングル式画像モニターならではです。

画像モニターでもファインダーでも、縦位置で撮影した写真がそのまま縦向きで再生されるので、確認作業がとてもスムーズでした。縦構図の写真を多く撮る場面では、いちいち首を傾けたり設定を変えたりする必要がなく、撮影の流れを中断せずに済むのが良かったです。ファインダーをのぞいたまま確認できるのも、外の強い日差しの中では大きなメリット。また、スマホのようにピンチアウトして拡大できるので、撮った後のピントの確認もしやすかったです。

普段の撮影から、小道具を使って遊ぶことが好きで、小道具が宙に浮いている写真を撮ったりするのですが、なかなかピントが合わず思った通りの写真が撮れずに終わることがしばしばでした。ピントが合わないとイライラしますが、3D-トラッキングはまさにそのイライラを解消してくれる神機能!宙に浮くサイコロに簡単にピントが合うことがうれしくてワクワクしました。あまりに簡単にイメージ通りの写真が撮れてしまったので、今までの苦労はなんだったのかと思ったほどです(笑)。3D-トラッキングがあることで写真の表現力、幅が広がって撮影がもっと楽しくなると感じました。
次は藤澤一さんの登場です
sugarさんがZ5IIをバトンタッチするのは、藤澤一さん。sugarさんに藤澤一さんの印象をお聞きすると……、「自分には表現できない世界観で、ちょっとレトロで妖艶な色使いとフラッシュを使用したポートレート撮影がとてもカッコよくて印象的です。モデルさんの服装もファッショナブルで、なんでもないような場所ですら絵になってしまい、まるで昭和のファッション雑誌を見ているかのよう。台湾の自分が生まれ育った街、そして今でも時々行く元祖母の家が目と鼻の先の見慣れたストリートでも撮影されているのを目にして嬉しかったです」とのこと。次回は、その藤澤一さんの、Z5IIによる「さぁ、どう撮ろう」をお届けします。
Z5IIスペシャルコンテンツ
あらゆる瞬間を理想の表現で形にする「Z5II」の特長と共に、7人のクリエイターによる幅広いジャンルの作品を楽しめるZ5IIのスペシャルコンテンツ。クリエイターの撮りおろしの作品のみならず、インタビューやインプレッションも必見です。

NEW STANDARDフルサイズミラーレス「Z5II」

Zシリーズカメラの上位モデルから引き継いだ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載し、強力なAF性能や優れた被写体検出・追尾性能を実現。より印象深く仕上げる画づくり機能フレキシブルカラーピクチャーコントロールにも対応している他、優れた高感度性能で暗いシーンでもシャープで美しい描写が可能。高いレベルの表現もできる動画性能は、手軽な動画ファイル形式からプロ向けのN-RAWまで選択でき、まさに、フルサイズの新スタンダードな1台です。