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プロフィール

tomosaki
写真家 2000年生まれ、福井県出身。地元福井を背景に、青春や物語を感じる写真をテーマに撮影している。2022年『あの頃にみた青は、』をKADOKAWAより出版。2023年より写真家・フリーランスフォトグラファーへ転身。福井県と愛知県を拠点に、地方創生や企業プロモーション撮影など幅広く活動している。
表現の幅を広げたいと思っているすべての人に、手に取ってもらいたい1台

普段から愛用しているZ5と同様に、Z5IIもコンパクトで軽いカメラだったので正直「そんなにアップデートされているのか?」と少し疑問もありました。でも、実際に使ってみてスペックの高さに驚きました。小型軽量なボディーからは想像もできない高機能・高性能で、「こんなに実力が高いのか!」と感動してしまいました。


Z5IIを使って感じたのは、AFの速さと、14コマ/秒の連写性能。そして夜間でもノイズが少ない高感度性能にも驚きました。これらの性能がこの小型軽量ボディーに収まっていることに、本当に感動です。まさに、どこにでも持ち歩きたくなる、ずっと隣においておきたくなる「ちょうどいい」フルサイズミラーレスだと感じます。

頭の中にある現像後のイメージで撮影できるから、さらにワクワクする撮影時間に

オリジナルレシピとして自分の色のイメージングレシピを作って、カメラに反映できるのはとても楽しい体験でした。普段、RAW現像で時間をかけて作り上げている自分らしさを、カメラの中に持ち込むことができる。頭の中にある現像後のイメージが、その場でそのまま写るので、撮影がさらにワクワクする時間になりました。
オリジナルイメージングレシピ「tomosaki yugata1」は、夕暮れ時の切なさや、空のグラデーションの美しさを引き出すために作ったレシピ。明瞭度を少し下げて柔らかさを出しつつ、ハイライトにオレンジ、中間調に黄色、シャドーに青を加えてトーンに深みを持たせています。オレンジの色相は赤寄りにし、青の彩度を強めて補色関係を際立たせ、夕日のオレンジがより引き立つように工夫しました。青い影とオレンジの光の対比が、ドラマチックな世界を作り出してくれるレシピです。

撮って出しで“自分の色”がすでに反映されているというのは、想像以上に気持ちが高まります。普段は「あとでこう編集しよう」と思いながら撮るのですが、それを考えずにシャッターを切れるというのは、撮ること自体に集中できてとても心地よいです。また、撮影中にモデルさんへモニターで写真を見せると、その完成度に驚いてもらえることも多く、撮影現場が盛り上がります。撮影者もモデルもテンションが上がることで、より良い写真が生まれるという好循環が生まれました。
オリジナルイメージングレシピ「blue tone」は、“青春”をテーマに、青空のまぶしさやエネルギーを表現したレシピ。青の彩度を上げつつ全体の彩度も上げて、色に生命感を与えています。黒レベルとシャドーを持ち上げることで少しマットな質感に仕上げ、懐かしさと今っぽさのバランスを意識しました。元気な色味の中に、どこか優しさを感じられるようなトーンにこだわりました。

全体的に青を基調とした幻想的な雰囲気を目指して作ったオリジナルイメージングレシピ「tomosaki bule2」。思い出の中の景色のような、少し儚くてやさしい青を表現しています。青の彩度を上げ、シャドーにも青を加え、さらに明瞭度を下げることで、ふんわりとした柔らかい描写に。その場の空気感ごと写し出せるようなレシピに仕上げました。
Instagramのストーリーズには、なるべくカメラで撮った写真を載せたいという気持ちがあるのですが、今までは撮った後に編集作業が必要でした。でも、フレキシブルカラーピクチャーコントロールの自分のイメージングレシピで撮れば、撮影後の編集不要で、JPEGでの撮って出しをそのままSNSに投稿できるので、大幅な時短に。これからは、もっと日常の中でイメージングレシピを使って、もっと気軽に「作品」を発信していこうと思います。
高機能が詰め込まれたZ5IIならどんな撮影もストレスフリーに

レンズキットのNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRで、ISOを6400まで上げて撮影。まさかレンズキットで撮影をしたとは思えない、ノイズの少なさに驚きました。今までZ5、Z6III、Z8を使ってきましたが、同じISO感度でもZ5IIはノイズの量が断然少ないと感じました。また、7.5段分のボディー内手ぶれ補正が強力で、三脚の必要性をほとんど感じません。軽量ボディーかつ高感度でもノイズが少なく、手持ちでも安定した撮影が可能なので、夜間撮影の常識が変わると感じました。もうひとつ驚いたのは、暗所でも日中と同様のスピードで被写体を検出してピントを合わせてくれることです。暗所で被写体が動いてもタイムラグなくスムーズにオートフォーカスが追従するため、AF機能の向上を感じるとともに、Z5IIとNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRがあれば、どんなシーンでも素晴らしい写真が撮れると実感しました。

逆光や暗所での撮影では、モニターではなくファインダーをのぞいて撮影しています。ファインダーがとても明るく視認性が非常に高いので、逆光や暗所でもしっかり被写体を確認できるのが素晴らしい。肉眼で見るよりも美しいのでは?!と思うファインダーの美しさと鮮明さに驚きました。ファインダー越しの世界がとてもクリアなので、撮影がより楽しくなります。


AFの反応がとても早く、ピントの迷いも少ないため、決定的な瞬間を逃すことがありません。動きのあるシーンでもしっかり追従してくれる、信頼性の高いAFです。Z5IIは機能がこれほど詰め込まれていながら、ボディーがとても軽量でコンパクト。そしてグリップ感も良いので動きながらの撮影も安心なうえ、片手で長時間持っていても疲れにくい。AFの進化も相まって、片手での撮影すらもストレスなく行うことができます。バッグにも収まりやすく、日常的に持ち歩けるサイズ感も◎です。

普段なら撮影しづらいような状況でも、バリアングル式画像モニターなら楽な体勢でダイナミックに撮影できます。Z5やZ6IIIでも使用していましたが、Z5IIでもその使いやすさは健在。ローポジションやハイポジションでの撮影はもちろん、縦構図の撮影時にも便利です。モニターの可動域が非常に優れていて、撮影の自由度が高まり、表現の幅が広がりました。

縦構図で撮影した写真を、カメラの向きそのままで確認できるのは予想以上に快適でした。今までは再生時に首を傾けて確認することが多かったのですが、その手間がなくなるだけでスムーズに確認ができ、次のシャッターもサッと切れます。また、人物撮影のときに撮った写真をモデルにも、縦画面のまま見せることができるので、縦構図の迫力をそのままに伝えることができます。撮影現場がさらに盛り上がり、より楽しい撮影になりました。
次はwacameraさんの登場です
tomosakiさんがZ5IIをバトンタッチするのは、wacameraさん。tomosakiさんにwacameraさんの印象をお聞きすると……、「wacameraさんの写真は、風景と人物との絶妙な距離感に、物語を感じます。静けさの中にやさしさがあって、思わずその世界に飛び込みたくなります。Z5IIで描かれるwacameraさんの世界、とても楽しみです!」とのこと。次回は、そのwacameraさんの、Z5IIによる「さぁ、どう撮ろう」をお届けします。
tomosakiさんがゲスト!Z5II の無料お貸出し付きイベント参加者募集中
Nikon Zシリーズを愛用するtomosakiさんをゲストに招き、特別にtomosakiさん作成のイメージングレシピを登録したZ5IIでフォトウォークを楽しむイベントです。イベント後にはZ5IIとキットレンズ1本と、ご希望の単焦点レンズ1本を無料で16日間お貸出しいたします。また、お貸出し期間中に撮影された写真をGENIC WEBにて記事掲載するスペシャル企画です。ご応募お待ちしております。
tomosakiさん出演「Z5IIスペシャルコンテンツ」
あらゆる瞬間を理想の表現で形にする「Z5II」の特長と共に、tomosakiさんはじめ7人のクリエイターによる幅広いジャンルの作品を楽しめるZ5IIのスペシャルコンテンツ。クリエイターの撮りおろしの作品のみならず、インタビューやインプレッションも必見です。

NEW STANDARDフルサイズミラーレス「Z5II」

Zシリーズカメラの上位モデルから引き継いだ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載し、強力なAF性能や優れた被写体検出・追尾性能を実現。より印象深く仕上げる画づくり機能フレキシブルカラーピクチャーコントロールにも対応している他、優れた高感度性能で暗いシーンでもシャープで美しい描写が可能。高いレベルの表現もできる動画性能は、手軽な動画ファイル形式からプロ向けのN-RAWまで選択でき、まさに、フルサイズの新スタンダードな1台です。