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Nikon Z5IIリレー連載#6 フォトグラファーがつなぐ、「さぁ、どう撮ろう」 吉野菜百里

Nikonから、2025年4月25日にミラーレスカメラ、Z5IIが新発売されました。Zシリーズの人気機能であるフレキシブルカラーピクチャーコントロールを搭載するほか、3D-トラッキングや9種類の被写体検出などAF性能にも優れているのが特長です。Z5から大幅に性能・機能が向上しながらも、小型軽量はそのまま。これからもうちょっと写真をがんばりたい!という人や、毎日持ち歩けるフルサイズが欲しい!という人に、とても「ちょうどいい」1台です。

本連載ではクリエイターたちがZ5IIを手に、「さぁ、どう撮ろう」と楽しみながら、自分らしい撮影に挑んだ様子を、全6回にわたってリレー形式でお届け。毎回1名のクリエイターが、オリジナルのイメージングレシピで撮影した作品とともにZ5IIの魅力を語ります。

連載第6回の最終回は、普段Nikon Zfを愛用している吉野菜百里。これからのフルサイズミラーレスの新スタンダードと言えるZ5IIが、「一瞬の動きを切り取るのにちょうどいい!」と感じた魅力を紹介します。

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目次

プロフィール

吉野菜百里

会社員 1978年生まれ、長崎県出身。17年前に猫を飼い、「猫を可愛く撮りたい」という理由で一眼レフカメラを購入。その後、可愛い猫の姿を残したくて初心者用のカメラ教室に行ったのが、写真にハマったキッカケ。写真を見るとその瞬間が思いだせるので、猫の成長記録や自分の日記代わりとして日々撮っている。

動き回る犬猫や小さいお子さんがいる方に使ってほしい1台

使用レンズ:NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
ピクチャーコントロール:Cat2(吉野菜百里オリジナルレシピ)
「私の写真で人気があるシーンのひとつ、猫のコーヒーチェックです(匂いを嗅ぐだけでもちろん飲みません)。いつも、パッと近づいてもすぐその場を離れるなど、静止していい子に撮らせてくれるわけではありません。Z5IIは被写体検出で猫を捉えてくれるので撮影がしやすかったです」。

日頃は、クラシカルなボディーデザインが気に入っているZfを愛用しています。Zfはグリップが浅いタイプですが、今回Z5IIを使ってみて、グリップがあるとこんなに握りやすいんだと実感しました。Z5IIは思ったより軽く、天面のボタンがシンプルで操作がしやすいのもよかったです。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2
「うちの猫(ハル)の得意なひょっこりパターンをパチリ。猫は動き回っていることが多いのですが、Z5IIの被写体検出ならしっかりと瞳にピントを合わせてくれます。私は構図を決めるだけでよかったので撮りやすかったです」。

Z5IIには機能がいろいろと搭載されていますが、中でも被写体検出の優秀さに驚きました。動き回っていても、猫の顔や瞳をきちんと捉えてくれます。自分でピントを合わせるよりも速く、カメラ任せでピントを合わせることができるので、失敗が少なくすみます。また、Z5IIに搭載されている3D-トラッキングがしっかり追尾してくれるので、動く猫でもブレずにとても撮りやすかったです。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2
「マットを畳んで置いていたら、中に潜り込んできました。その様子がかわいくて撮りました。こちらも被写体検出を使用しています」。

Z5IIの被写体検出は、猫だけでなく人物の認識もバッチリでした。時々子供を撮ることがありますが、子供は動き回るのでありがたい機能です。Z5IIは、犬や猫を飼っていたり、小さいお子さんがいたり、一瞬の動きを切り取りたい方に「ちょうどいい」フルサイズミラーレスです。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2
「姪っ子と一緒に、Z5IIも入るようミラーセルフィー撮影をしてみました。片手でカメラを構えましたが、被写体検出でピントはカメラが合わせてくれるのでシャッターボタンを押すだけで簡単。 小さい子供と一緒でも気軽に撮影ができます」。

イメージングレシピを使えば撮って出しの状態で好きな雰囲気に仕上がる

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat1(吉野菜百里オリジナルレシピ)
「 よく行くカフェで、コーヒーを淹れている様子を撮らせてもらいました。お店自体が落ち着いた雰囲気なのでCat1のレシピで撮影。落ち着いた色味と少し青っぽい質感が朝の時間にマッチしていると思います」。

普段はJPEGで撮って撮影後にスマホアプリで編集をしているので、パソコンでの写真現像はしていません。なので、初めてNikonの無料編集ソフトNX Studioに触れる前は少し難しいイメージがありました。でも、設定を微調整しながら自分の好きな雰囲気のオリジナルイメージングレシピを完成させることができて、とても嬉しかったです。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2 
「猫の瞳が好きです。夜のまん丸もかわいいですが、日中の瞳の色がわかる状態が好きです。オリジナルのイメージングレシピ『Cat2』で柔らかさを出しながらも、瞳の色をきれいに表現できました」。

今回は2種類のイメージングレシピを作成しました。オリジナルイメージングレシピ「Cat1」は、落ち着いた色味で緑や青の色味が出やすいように作ったレシピ。オリジナルイメージングレシピ「Cat2」は、うちの猫の毛色が茶色とベージュなので、その色味に合わせ少し黄味が出るようにして、普段の編集とはイメージを違う感じにした、柔らかく少し淡めな色味のレシピ。撮影するときに“このシーンにはどちらのイメージングレシピが合うかな”と考えるのが楽しかったです。撮影前にイメージングレシピを作っておけば、撮影時から好みの色になっていて、撮って出しの状態で好きな雰囲気に仕上がっているので、後からの調整が少なくすみ、シンプルに楽だなと感じました。今度は他のクリエイターが作ったレシピも試してみたいです。

Z5IIの被写体検出と3D-トラッキングを使えば一瞬の動きを切り取れる!

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2
「ハルはドアの隙間から飼い主を観察していることがあります。夜はあまり撮ることはないのですが、目がまん丸になっている様子も残したくて撮影しました」。

縦位置で撮影することが多いので、バリアングル式画像モニターでもファインダーでも、縦で撮った写真を縦向きのままで再生確認できるのは、とても便利でした。また、明るいEVFのおかげで、光が強い場所でファインダーを覗いても、とてもクリアに見えました。さらにイメージングレシピを使用すれば、ファインダーを覗いた時の色味のままで仕上がるので、イメージ通りの撮影ができました。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2 
「仲良しのバリスタの友人を撮影。ラテを淹れる様子は毎秒変化するので、低速の連写で撮影しました」。

Z5IIにはフルサイズで、高感度性能に優れた裏面照射型CMOSセンサーが搭載されていて、暗所性能が高いと聞いていたので、照明が暗めな場所でも撮影しました。撮った写真をパソコンで確認してもきれいで、感動しました。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2
「棚の上をウロウロしながら、下にジャンプしようとしている瞬間です。被写体検出と3D-トラッキングで猫にしっかりピントを合わせてくれるので、動いている状態でもブレずに撮影できました」。

Z5IIはどんなシチュエーションにも便利なカメラですが、とにかく被写体検出が優秀。動く被写体にピントをしっかりと合わせてくれ、自分は構図だけに気を配れば良いので、動く被写体の撮影がとてもしやすいです。猫はよく動くので、フォーカスモードは動いている被写体に適したAF-Cに設定して撮影しました。Z5IIに搭載された、被写体検出や被写体を追尾してくれる3D-トラッキングを使用すれば、動き回る猫もうまく切り取れます。

使用レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
ピクチャーコントロール:Cat2 
「被写体検出と3D-トラッキングを使って撮影。強めの光が差し込んでいる状態ですが、白トビすることもなく瞳の色や毛色がきれいに撮れました」。

6人のクリエイターが感じたZ5IIの“ちょうどいい”

全6回にわたりお届けした、AYUMI→tomosaki→wacamera→sugar→藤澤一→吉野菜百里、のリレー連載。それぞれのクリエイターがZ5IIに感じた”ちょうどいい”を、ぜひ改めてご覧ください。

Nikon Z5IIリレー連載 フォトグラファーがつなぐ、「さぁ、どう撮ろう」

Z5IIスペシャルコンテンツ

あらゆる瞬間を理想の表現で形にする「Z5II」の特長と共に、7人のクリエイターによる幅広いジャンルの作品を楽しめるZ5IIのスペシャルコンテンツ。クリエイターの撮りおろしの作品のみならず、インタビューやインプレッションも必見です。

Z5II スペシャルコンテンツ

NEW STANDARDフルサイズミラーレス「Z5II」

Zシリーズカメラの上位モデルから引き継いだ画像処理エンジン EXPEED 7を搭載し、強力なAF性能や優れた被写体検出・追尾性能を実現。より印象深く仕上げる画づくり機能フレキシブルカラーピクチャーコントロールにも対応している他、優れた高感度性能で暗いシーンでもシャープで美しい描写が可能。高いレベルの表現もできる動画性能は、手軽な動画ファイル形式からプロ向けのN-RAWまで選択でき、まさに、フルサイズの新スタンダードな1台です。

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