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プロフィール

木佐貫直人
写真家 1994年生まれ、山梨県出身。高校3年の時にカメラを始め、地元山梨の景色を撮るようになり、現在は全国各地で風景を撮影している。個展に、2022年『祖先の眠る島』、2023年『Fire&Water』『LANDSCHAFT』『Islands』、2024年『To the North』。2024年『Leicaで見つける10人の肖像展』のグループ展にも参加。また、2022年には写真集『LANDSCHAFT』を出版。
愛用カメラ:Leica M10-P、Leica M6
愛用レンズ:Leica APO-SUMMICRON-M f2/75mm ASPH. 、35mm F1.4 2nd、f1.4/50mm ASPH.
四季の景色 SEASONS in FRAME
その場所のその景色を求めて
桜や桃の花が咲き始める、春の風景が好き

「2月に撮影した静岡県南伊豆町の河津桜。早咲きの桜の木が、桜という漢字そのものに見える。春の訪れを感じさせる一枚」。
水、旅、部分的な風景、が、自分のランドスケープのキーワード
夏を感じさせてくれる、海の青や光の輝きを求めて

静岡県伊豆市で撮影。「荒れる波飛沫に迫力を感じ、恐怖と海の青さの美しさを眺めていた。自分の中で一番お気に入りの写真。名刺にも使っています」。

「西表島の森林の中にあった水たまり。水たまりに反射している森林の影が神秘的に輝いていた。緑が生い茂る様子が夏を感じさせてくれる」。
「地元・山梨の自然溢れる風景を記録したくて撮影していたのですが、見たことのない景色を見てみたいという思いが芽生え、青春18きっぷで全国各地を旅して撮影するようになりました。自分にとってのランドスケープ写真とは、“自分の視点を反映させた写真”のこと。その土地土地で、その季節にしか見ることのできない景色を見て、自分の心が動いたり、驚いたり、感動したりした瞬間を切り取っています。ときに、意図して瞬間的な事象を狙って撮影することもあります。たとえば、火の立ち昇る瞬間、水の飛沫や波紋など。その形になるのは一瞬だけで、二度と同じ形を見ることはできないからです。そう言った意味でも、水と火の作品は唯一無二の自分の作品になり得ると思っています」。
単焦点レンズを使って、 自分の足で寄り引きするのがこだわり
一瞬で過ぎ去ってしまう 絵画のように美しい 北海道の秋

北海道美瑛町の紅葉。「ガラスに張り付いた紅葉が、見たこともない陰影を映し出していた。秋を表す真っ赤な紅葉が美しい」。

北海道上富良野の川。「俯瞰して眺めたら、紅葉の色鮮やかさと川のエメラルドグリーンが美しかった。カラフルな色合いが気に入っています」。
「写真展を開催して、写真を発表することを念頭において撮影をしていて、現在は北海道と日本の島を選ぶことが多いです。北海道の春、夏、秋はとても短いですが、それでも四季の色合いが豊かで、どのシーズンに行っても違った景色を見ることができるので、北海道だけは四季にわたって撮影しています。単焦点レンズを使って、なるべく自分の足で距離を詰めたり、引いたりして撮影をするのがこだわりです。また、“いいなと思った景色は戻ってでも撮る”がモットー。これからも、その土地ならではの景観や色を表現し、見る人に新たな視点を共有できたらいいなと思っています」。
北海道でしか見ることができない流氷や真っ白な銀世界

「北海道豊頃町で撮影したジュエリーアイス。真冬にしか見ることができない景色であり、冬を表す一枚。綺麗に欠けたジュエリーアイスが、まるで宝石のように輝いていた」。
GENIC vol.72【四季の景色 SEASONS in FRAME】
Edit:Izumi Hashimoto
GENIC vol.72

9月6日発売、GENIC10月号の特集は「Landscapes 私の眺め」。
「風景」を広義に捉えた、ランドスケープ号。自然がつくり出した美しい景色、心をつかまれる地元の情景、都会の景観、いつも視界の中にある暮らしの場面まで。大きな風景も、小さな景色も。すべて「私の眺め」です。