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編集長 藤井利佳のコメントを追加【GENIC|Landscapes 私の眺め vol.72 2024年10月号】特集詳細

9月6日(金)発売のGENIC10月号(vol.72)のテーマは「Landscapes 私の眺め」。
本記事では、それぞれの特集の詳細、そして編集長 藤井利佳のコメントを掲載しています。
雑誌GENICは、全国の書店、GENIC公式オンラインショップ、およびAmazonなどのインターネット書店でお買い求めいただけます。
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目次
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9月3日(火)朝9時までに予約注文したお客様には、9月3日(火)中に発送します。日本全国、ほぼ発売日までに到着します。

「Landscapes 私の眺め」

9月6日発売、GENIC10月号の特集は「Landscapes 私の眺め」。
「風景」を広義に捉えた、ランドスケープ号。自然がつくり出した美しい景色、心をつかまれる地元の情景、都会の景観、いつも視界の中にある暮らしの場面まで。大きな風景も、小さな景色も。すべて「私の眺め」です。

【編集長 藤井利佳 コメント】
私はこれまで、「ランドスケープ」と聞いたら、広い風景を思い浮かべていました。
もしかしたら、皆さんの中にも、そういう人が多いのではないでしょうか?

とすると…
GENICのランドスケープ特集は、想像とちょっと違うかもしれません。

いつものことではあるけれど、この号の企画を始めるにあたって、ランドスケープとはいったい何か?を知るところからスタートしました。
日本語に直訳すると「風景」と出てきます。
ランドスケープの定義を知りたかったのに、あれ?そもそも風景って何なのだ!?と早々に堂々巡りが始まりました。

風景というと、なんとなーく、自然が広がっているイメージなのだけれど、通勤風景、なんていう言葉もあるし…。
厳密にいうと風景とは何を指しているのだろう?

そして、様々な角度から調査した結果、いろいろなことがわかり、いろいろなことが一層わからなくなりました。
ランドスケープという言葉にも、風景という言葉にも、明確な定義があるようでないような。

では、どんなものからどんなものまでを「ランドスケープ」と呼んで特集を組むのか?
範囲も定義も、GENICが決めちゃえばいい!最終的にはそこに行きつきました。

自然がつくり出してくれた大きな大きな景色も、
暮らしの中で視界の隅っこに入ってきた風景も。
ぜーんぶぜんぶ、ひっくるめて、私の眺め。それが今回特集するランドスケープ。

重要なのは、目の前の眺めになぜシャッターを切ったのか?そこに何を見たのか?ということ。
ランドスケープ写真を見ると、撮り手の眼差しを借りるように、その人の世界の見方を知ることができます。
奥深き、それぞれの眺め。お楽しみください。

カバーフォトはYOSIGO

YOSIGOの作品を語る上で欠かせない「LANDSCAPE(風景)」と「ARCHITECTURE(建築)」。
旅の瞬間を想起させる、スペインのラ・マンガで撮られた一枚。

【編集長 藤井利佳 コメント】
写真家YOSIGOが自分自身の眺めを切り取ったものでありながら、真ん中にいる男の子が何を眺めているのか?想像するのも楽しい写真。「私の眺め」号の表紙にぴったりだと思い、オファーして実現しました。豊かな色彩と幾何学的な構図で表現する、デザイナーの顔も持つYOSIGOらしい、美しい作品。飾りたくなる表紙になりました!

【Focus】

瞳の奥に映る景色/瀧本幹也

パンデミックをきっかけに撮影を始めたという花と寺院を、約10年ぶりとなる写真集『LUMIÈRE(光)』『PRIÈRE(祈り)』にまとめ発表した瀧本幹也。日本の広告界を牽引する写真家が、撮るという日常がなくなりかけたときに見えてきた景色とは?その深い想いに迫ります。

【編集長 藤井利佳 コメント】
瀧本さんが、写真集の刷り出しチェックを行っている印刷所にお邪魔して、見学させていただきながらインタビューしました。世の中皆が、避けて通ることができなかったあのパンデミックによって、大きな視点の変化を得たという瀧本さん。それをきちんと表現し、形にして世に出す力、ひとつひとつの物事、仕事への向き合い方に、お会いするたびに感銘を受けます。
2冊購入すると特典としてもらえる御朱印帳も、個人的にはとっても楽しみにしてます。すごくいいアイディアの特典!皆さまも、MT Galleryのサイトで要チェックです。

名のない景色/中川正子

雑誌、広告 、展示など多ジャンルで活躍を続ける中川正子が、暮らしの半径2mで⾒つけた「残しておきたいひかり」。ランドスケープ写真とは、自分が世界を、その美しさをどう定義しているか自分自身に知らせるもの、と語るに相応しい、美しい日々のスライスをお届けします。

【編集長 藤井利佳 コメント】
憧れの中川正子さん(うるうる感涙)。この号を企画するにあたり、ランドスケープってその人がどう世界を見ているのかが表れるものだって思っていたので、中川さんもそう捉えていらしたことにさらに感激。中川さんの写真が美しいのは、そう生きているから。そう見ているから。
今回のページの担当編集者と、かつて同じキャンパスに通っていた同級生だったということが判明し盛り上がったというのも、なんだか嬉しい出来事でした。

MOMENTS WILL FADE/阿部裕介

「ランドスケープを撮るときは、そこにいる人たちが見ているだろうな、という景色を表現しようとしている」と話す阿部裕介。約10年前に撮った、ある海での家族の出来事を、今夏、作品集として発表。一緒に遊びながらシャッターを切ったという「家族目線の風景写真」です。

【編集長 藤井利佳 コメント】
そこにいる人たちが見ているだろうという景色を表現しようとしているという、ランドスケープの捉え方に目からうろこでした。自分視点でしか風景を見ようとしたことがなく、まわりにいる人たちに、今どんな景色が見えているのか?想像したこともなかった。この気づきをいただいてから、誰かを見ると思います。今、その瞳には何が映っているんだろう?と。ひとつ新しい視点をもらったようです。

NEW URBAN SCAPE/横木安良夫

かつて、8×10や中判のような大きなカメラで風景を撮っていたので、デジタルでは表現しきれないと少し離れていたという横木安良夫。この数年でデジカメの進化を確信し、むしろデジタルでないと撮れない風景があるのではと撮り始めた「NEW URBAN SCAPE」を特集します。

【編集長 藤井利佳 コメント】
横木さんとこの前、お酒をご一緒させていただいたときにお話しされていたことが面白かったので、ここで。
「写真に足りないのはさ、スケール感なんだよ。いいとこ写っても100mの範囲だけど、100mの大きさに写るわけじゃない。だから、風景写真は難しい。実際に見る景色を超えられないからね。たださ、逆にいうとスケールがなくなるところが写真の面白さでもある」。
なるほど。そういうことを考えながら、NEW URBAN SCAPEも撮っているのだろうなあと思いながら作品を見たら、また楽しい発見がありました。皆さまもぜひ!

【Spotlight】

イチ ブンノ イチの愛/片岡健太(sumika)

写真を愛するミュージシャン、sumikaの片岡健太が2年ぶりに登場。音楽と写真は、自分にとってまったく違うものだという片岡。「1分の1でしかない愛。その強さに憧れがある。僕は写真を、その美しさに重ねているように思う」。その真意とは?美しい言葉の数々にも触れてください。6ページの特集です。

【編集長 藤井利佳 コメント】
写真について語る片岡さんの目は、本当にキラキラと輝いていました。仕事ではないからこそ、ただ純粋に向き合える「好き」。それがあふれ出しているし、言語化もワードのチョイスもさすが、素敵です。前回は写真を始めて1年、というタイミングでの取材でしたが、今回はあれから2年、カメラ歴3年の片岡さんが今写真に対して思うこと、そして彼が「ずっと覚えておきたいと思った眺め」の写真(多めです!)を、たっぷりとお楽しみください。

【Cover Story】

Holiday Memories -旅の瞬間-/YOSIGO

韓国・ソウルで40万人以上を動員した、話題のYOSIGO写真展の日本初上陸が決定。10/1から約3ヶ月間、渋谷で開催される展示「Holiday Memories -旅の瞬間-」の魅力を徹底解剖しています。没入感あふれる新感覚の展示です。体験前にぜひ本特集をご覧ください。

【編集長 藤井利佳 コメント】
とっても楽しみな展示が日本にやってきます!写真って「見る」だけではなく、「体験する」という感覚になれるのがいいところだと思っているのですが、まさにこの展示がそう。その空間に身を置き、全身で表現を受け止める。ぜひ見ていただきたい展示です。『Yo sigo(私は続ける)』という素敵な活動名を持つ写真家が、撮り続けたからこそたどり着いた表現を感じに来てください。GENICはメディアパートナーとして、参加しています。

【Features】

①写真家それぞれのランドスケープ

目の前に広がる光景に対し、何を感じ、どのように向き合い、切り取っているのか?6名の写真家それぞれが心を揺さぶられたランドスケープの写真と、その想いに迫ります。

出演:
INTO THE NORTH ~北へ~/前田 景
孤独を楽しむ/Nobuko Baba
表現の境地/中川剛志
特別ではない何か/斉藤有美
十勝で紡がれる継承の物語/濱田紘輔
The Letters/Nico Perez

【編集長 藤井利佳 コメント】
ランドスケープとは、毎日同じようにそこに横たわっているものではありません。ずっとそこにあるように見えて、カメラを向ければ日々、毎分、違う表情を見せてくれます。また、違う人物が、たとえ同じ風景を前に、同じカメラを向けたとしても、同じ写真は生まれません。光、風、感情、積み重ねた想い。すべてが反映されます。あの日、あの時間に、自分だからこそ撮れた、たった一枚の写真。それを6名のフォトグラファーに見せていただきました。それぞれのタイトルを見ているだけでもワクワクしませんか?

②SEASONS in FRAME 「四季の景色」

日本に訪れる4つの美しい季節を追いかけ、そのときどきの一番美しい表情を自分なりの視点でフレームに収める、3名のフォトグラファーにインタビュー。 限りある時の大切さが伝わってきます。

出演:
感情を乗せて、風景を写す/ゆ~とび
その場所のその景色を求めて/木佐貫直人
空からとらえた美しい季節/marutsubame

【編集長 藤井利佳 コメント】
「季節」は人気の"被写体"です。いたるところで見かけるし、誰もが撮ったことがあるでしょう。春には桜を、夏には花火や水辺を、秋には紅葉を、冬には白くなった世界を。そんな見慣れたはずの季節写真ですが、ときに、目が留まって離せなくなる写真に出会うことがあります。多くの人が撮るからこそ、必要なのは表現力。この企画に登場いただいたのは、美しさを捉えることに長けた、際立つ表現力を持つ3名です。どこかで目にしたような風景だけど、まるで見たことがないような写真に見える。わたし、何度も凝視してしまいました。

③ARTFULL LANDSCAPE

普段目にする建物や景色を、アートへと昇華させる4名のクリエイターをフィーチャー。ランドスケープの新たな捉え方を知ることで、日常の風景の見え方が変わるかもしれません。アートフルな世界を堪能してください。

出演:
写真との対話/安藤瑠美
少しの発見、新しい視覚。/Yuki Kamishima
都市の幻想とリアリティ/Amatou
Urban Reflection/yuki

【編集長 藤井利佳 コメント】
わたしが住んでいるのと同じ世界で生み出されたのだろうか(笑)?
四者四様、まったく違うアート表現で、とても刺激を受けました。写真の可能性をとても感じます。風景の中にデザインを見いだす視点がすごい。どうやって世の中を見ているのか、一度、「目」をお借りしてみたいです。あと、自分が美しいと思ったものを、ブレずに追求し続けていくからこそなせる業がある。継続力も、尊敬します。

④Hometown Scenery 愛すべき日常の眺め

住んでいるからこそ出会えた景色、撮り続けているからこそわかる昨日とはちょっと違う風景。いつも、一番近くにあるランドスケープを写真に収める4名に、愛する日常の眺めについて伺いました。

出演:
愛しいもの・こと in 白馬/栗田萌瑛
今しか撮れない眺め in 福井/吉田あきひろ
人の営みを感じる風景 in 大分/藤島靖佳
風の漂う町 in 茅ヶ崎/安江憲人

【編集長 藤井利佳 コメント】
毎日見ている景色のことを、今まで「ランドスケープ」と認識せずに生きてきました。皆さんも思ってこなかったかもしれませんが、今日から、いつもの街の、いつもの風景を撮った写真は、まがいもなくランドスケープ写真です。いつも見つめているからこそ、撮りたい風景、撮れる景色があり、それは他の人には撮れない、私だけの眺め。ああ、こういうの大好きです。

⑤都市が見せた瞬間 -CITYSCAPE MOMENTS

壮大な都心の風景、秩序あるビル群、色彩豊かな夜景、人々が行き交う駅。そこには、その日その瞬間にだけつくり出されるワンシーンがあります。人の生活に密着しているからこそ生まれる都市だからこその顔を、オリジナリティある表現で切り取る3名の作品とその想いをお届けします。

出演:
変わりゆく街並み/嵐田大志
夜しか見えない街の色/宮久保公紀
都市の日常/KD

【編集長 藤井利佳 コメント】
日本の都市光景は、海外の方にもとても人気がありますね。最先端の技術が尽くされたようなスタイリッシュでクールな部分と、ちょっと趣があるノスタルジックな部分とが、すぐお隣同士にある日本の都市の姿。その美しさを知り尽くしているかのような3名のフォトグラファーが登場し、それぞれがまったく違う日本の都市の表情を見せてくれました。シティースケープ、かっこいいです!

⑥GENIC Featuring

InstagramやXなどで「GENIC Featuring」として紹介した中から、3ヶ月に一度、編集部がもっとも注目したクリエイターに出演いただくコーナーです。ぜひ各SNSのタグを付けて投稿してください。
Instagram:#GENIC_mag / @GENIC_mag
X:#GENIC_mag / #GENIC_web

出演:
御手洗 剛
花澤杏華

【編集長 藤井利佳 コメント】
2回目です!今回も2名の方にご出演いただきました。ここから何か広がりができていくといいなと思っています。皆さんもぜひ、SNSに写真を投稿する際には、↑上に書いてあるとおりGENICをタグ付けしていただけたら嬉しいです。たくさんの、写真をがんばる方にお会いしたいです。

【連載】

女優・橋本愛「日日是好日」

現実のなかに溢れる愛おしい瞬間を封じ込めた写真と、そのとき感じた想いを言葉にのせて。かけがえのない日々を写真と言葉で表現する、橋本愛の連載第19回。

小関裕太の自分探しの旅「スキ」

連載第18回は、多忙の最中、1泊で訪れたというパリで、小関裕太が眺め切り取った写真たちをご紹介。パリの滞在中に着想を得たという本人によるデザイン、構成の4ページをお楽しみください。

古屋呂敏のMY FOCAL LENGTH

俳優、カメラマンとして活躍する古屋呂敏が、人との距離感、生きるスタンスなど、さまざまな「焦点距離」をテーマに「Nikon Zf」で撮りおろす連載。第4回は「セルフポートレート」。アートな作品をご覧ください。

KYON.Jが出会った“奇跡の一瞬”「Exploring the World」

世界を照らす美しい光を追いかけ続けるトラベルフォトグラファーKYON.Jが出会った、光溢れる大自然の姿。第21回「光に包まれる秋のブーケたち」をお届けします。

【and more】

カメラカタログ:BEST CAMERA for LANDSCAPES

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