プロフィール
児玉浩宜
写真家/フォトジャーナリスト 兵庫県生まれ。NHKで報道カメラマンとして勤務後、フリーランスのフォトグラファーとして独立。2019年には香港民主化デモを取材し、写真集『NEW CITY』および『BLOCK CITY』を発表。2022年3月以降、ロシアによるウクライナ全面侵攻を取材し、テレビ、雑誌、ウェブメディアへの映像・写真の提供や執筆活動を行う。写真集『Notes in Ukraine』を制作。
ウクライナ東部ハルキウで、戦時下の日常のなかスケートボードに乗り続ける若者たちを撮影しました。戦争という外からの力と、身体から生まれる力。その二つのmomentumを、写真を通して見つめていただければと思います。
展示作品の一部と解説
ウクライナ東部の都市ハルキウは、ロシア国境に近い工業都市である。2022年2月に始まったロシアによる全面侵攻以降、同市は継続的に攻撃を受けてきた。
ハルキウの広場や路上には、スケートボードに乗る若者たちがいる。
戦争は、個人の意思とは別のところで進行する。都市の構造を変え、生活の条件を変え、移動や集合の自由を制限する。そこで暮らす人々は当事者でありながら、その状況を自分たちだけで決定することはできない。
一方、スケートボードは個人の身体から始まる行為である。滑る、転ぶ、立ち上がる、繰り返す。その運動は小さく、局所的で、外部の状況を直接変えるものではない。しかし、その反復は身体に蓄積され、都市のなかに別の時間をつくる。
「momentum / momentum」は、二つの運動量を示している。
ひとつは、戦争という外部からの力。
もうひとつは、身体の内側から生まれる力である。
本展は、戦時下のハルキウにおけるスケーターたちの記録である。
ウクライナ東部ハルキウで出会ったスケートボードに乗る若者たちを記録した写真展を、千葉県内にて開催いたします。
ロシアによるウクライナへの全面侵攻から、まもなく5度目の夏を迎えます。ハルキウはロシア国境に近い工業都市であり、現在も空爆や砲撃の危険にさらされ続けています。
そのような都市の広場や路上で、若者たちは今もスケートボードに乗り続けています。
本展では、戦時下のウクライナで撮影されたスケーターたちの姿を通して、戦争のなかにある日常、若者たちの身体、そして外部からの圧力と内側から生まれるエネルギーを見つめます。
写真展のタイトル「momentum / momentum」(モメンタム・モメンタム)には二つの運動量を重ねています。ひとつは、戦争という外からの力。もうひとつは、スケートボードに乗る身体から生まれる力です。
本展は、戦争を大きな言葉で説明するための展示ではありません。戦時下にありながらも、都市のなかで滑り、集まり、転び、また立ち上がる若者たちの姿を記録した写真展です。
── 児玉浩宜 写真展「momentum / momentum」プレスリリースより
児玉浩宜 写真展「momentum / momentum」情報
開催日時
2026年7月4日(土)〜7月20日(月・祝) 12:00〜20:00
休館日:月曜、火曜 ※最終日を除く
入場料
無料
会場
STAND COMMONS
- 〒260-0044 千葉市中央区松波2-5-6いずみビル cafeSTAND 3F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
JR中央・総武線「西千葉駅」北口から徒歩で2分