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Canonの “色” に導かれて vol.4| EOS R6 Mark IIIで楽しむ“おいしい写真” ——ライティング演出術 by 髙田鴻平

Canonのカメラとレンズが写す「色」と、クリエイターの「表現」をお届けする連載「Canonの“色”に導かれて」。
第4回は、普段から料理の撮影をメインに行っているフォトグラファーの髙田鴻平さん。夜の部屋の中でも自然光のように見えるライティングテクニックを教えていただきながら、EOS R6 Mark IIIとRFレンズを使って撮影した作品を見せていただきました。Canonのカメラ一筋という髙田さんが、「格段に性能が向上している」と太鼓判を押すEOS R6 Mark IIIの魅力も紹介します。EOS R6 Mark IIIとRFレンズを手に、理想の料理写真を手に入れてください。そして、ライティング講座とEOS R6 Mark IIIの16日間貸し出し付きイベントのお知らせも、ぜひチェックしてください。

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目次

プロフィール

髙田鴻平

フォトグラファー 1994年生まれ、石川県出身、大阪府在住。大阪芸術大学写真学科卒業。在学中より仕事を開始し、卒業とともにフリーランスフォトグラファーに。料理写真を中心活動している。性格としゃべり方はのんびりしているが、関心がある分野にはクセが強い生粋のオタク気質。今も昔も料理を撮ることに夢中。

撮って出しでも編集でも、理想を叶えるCanonの「色」

初めて使ったカメラはCanon EOS 50Dで、以降、Canon一筋。EOS 50D のあとにEOS 6Dを購入したのたですが、操作性がほとんど変わらず、すぐに使いこなせたことがCanonを使い続ける理由の一つになっています。それ以降の機種変更でも操作に戸惑うことはほとんどなく、初めての機種でも自然と手に馴染み、すぐに撮影に集中できる点がとてもありがたいと感じています。そしてもう一つ、使い続ける理由がCanonの「色」です。料理の撮影では、パンや麺、お茶、テーブルの木目など、主役になる色がイエローやオレンジベースの色であることが多いです。そのためイエローやオレンジベースの表現がとくに大切になってくるのですが、キヤノンはこれらの色味がとてもきれいで、ほぼ修正しないこともあります。一方で、とくに人物の手を入れこむような写真において、料理写真は繊細な色編集が必要になります。その編集においても、キヤノンの色はとても心強い。私の場合はライティングとRAW現像で追い込んでいますが、ベースとなる色がしっかりしているので調整がとてもしやすいと感じています。今回使ったEOS R6 Mark IIIでは、RAW現像でより繊細に色の補正ができると感じました。とくに、「こんなに⁉」と驚くくらいハイライト部にしっかり色が残っていることに感動しました。

料理写真は光が大事。ライティングで好みの光をいつでも再現

自分にとって夢中になれること、そして誰かの役に立てることが料理を撮ることでした。料理を撮っていて一番楽しいと感じるのが、思い描いていた通りの写真が撮れたとき。また、写真を見てくれた方に「おなかが減った」「今日はこれを食べる気分になった」と言っていただくと、写真という視覚だけで人の食欲に訴えかけることができたのだと、嬉しくなります。そして、料理写真において欠かせないのがライティングです。ライティングをするには必要な機材も増えますし、何から手をつけていいか分からないことも多いかもしれません。でも、少しの手間をかけた分だけ、自分が撮りたかったものを表現できるようになっていきます。また、天候や時間帯を気にせず撮れるのもライティングの一つのメリット。自宅で夜に撮影することも多いのですが、セッティングさえ覚えてしまえば好みの光をいつでも再現できるのも魅力です。自分らしい色として統一感がある写真も撮りやすくなります。基礎を学ぶだけでも選択肢がかなり増えるので、ぜひライティングにも挑戦してみてください。

EOS R6 Mark IIIで写す、おいしさが伝わる瞬間

夜でも自然光のような光をつくり、料理をおいしそうに

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM 焦点距離:85mm F値:f/5.6 シャッタースピード:1/200秒 ISO:400

お肉のしっとり感を見せたかったので、ご飯と味噌汁は前ボケにして視線を主題のメインへと誘導させ、同時に箸上げして撮ることに。「箸上げ」と呼ばれているこの手法は、料理を持ち上げることで動きの一瞬を演出でき、シズル感が増しておすすめです。今回の撮影では、一人で箸上げ撮影をするのでファインダーを覗いて撮ることができなかったのですが、EOS R6 Mark IIIのバリアングル液晶モニターのおかげで構図が確認がしやすく撮影を円滑に行うことができました。また、お肉のハイライトが白飛びしてしまうかなと思っていたところ、細部まできれいに色が出ていて感動しました。

【Shooting point】
ピントは箸上げをしたお肉に合わせ、ご飯と味噌汁は過度にならずいい塩梅でボケるようにF5.6で撮影。また、見切れるような構図にすることで主役がより伝わるようにしています。料理写真はすべてを写してしまうと記録写真のような印象になります。その点、食器が見切れているとリアリティが感じられ、かつ主役が目立ちやすく、伝わりやすい写真になります。また、実際に食べるときよりも皿をテーブルの端に寄せています。カーテンレースからの光が入り、構図も整いやすくなります。

Lighting point

昼間の爽やかな光をイメージして、半逆光でLEDライトを一灯使い、レースのカーテンを通過した柔らかな光がお肉にかかるように調整しています。太陽光だとカーテンから距離があっても光が届くのですが、人工光の場合、よほど大きなLEDライトでもない限り影が伸びてくれません。そのため、LEDライトはテーブルの真横に置くのが自然光の雰囲気を再現する秘訣です。

ドリンク撮影は、主題を立たせる暗めのトーンで

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF50mm F1.8 STM 焦点距離:50mm F値:f/2.8 シャッタースピード:1/200秒 ISO:100

牛乳と抹茶が混ざる瞬間にフォーカスした一枚。できるだけ垂直に撮影し、前の植物と背景の椅子はボケるようにしています。同時に、滑らかなボケ味のグラデーションを見せるために、あえて机の端を見せています。ピントをグラス表面に合わせるか注いでいる抹茶に合わせるか迷ったのですが、牛乳と抹茶のグラデーションが美しかったので、最終的にはグラス表面にピントを合わせました。氷による結露も出したかったのでタイミングを計りながら撮影しています。自分で抹茶を注いでいるので、この撮影でもEOS R6 Mark IIIのバリアングル液晶モニターが便利でした。また、牛乳と手が同じラインにあったため、ストロボの影響を受けて明るくなりすぎた手の色をRAW現像の際に調整したのですが、ハイライト部の肌色もとてもきれいに出ていて感動しました。

【Shooting point】
白い牛乳に視線を誘導したかったので半順光で、背景紙は暗いものを選び、全体的に暗めなトーンにしました。ただし、それだけでは牛乳も暗くなってしまうので、カーテンの隙間を開け、牛乳だけはストロボの光が直接当たるように調整しています。また、したたる抹茶はできるだけ玉になってくれるようにちょっとずつ注ぎました。ドリンクを注ぐ場合、実際に注ぐよりもだいぶ高い位置から注ぐと写真の見栄え的にちょうど良くなるのでおすすめです。

Lighting point

昼過ぎ〜夕方の窓辺の光をイメージして、半順光で右からストロボを一灯使っています。レースのカーテンをディフューザー代わりに使用して光を柔らかくしつつ、牛乳にだけは直射光が当たるよう隙間を開けています。また、カーテンによる光の線が入るように微調整をしています。目立ってほしくない手前の植物にはストロボの光があまり届かないようにし、やや暗いトーンに。主役の陰影が強くならないようレフ板を左側に配置し、光を回しています。レフ板は、タオルやシャツ、紙、発泡スチロールなど白いものなら何でも代用できます。ただし、黄色っぽい白、青っぽい白など、微細であっても色がついていると、その色が写ってしまうので注意が必要です。

ストロボの二灯使いでドリンクの一瞬の動きを切り取る

カメラ:EOS R6 Mark III レンズ:RF100mm F2.8 L MACRO IS USM 焦点距離:100mm F値:f/4 シャッタースピード:1/200秒 ISO:200

グラスに注がれる、ドリンクの一瞬の動きを撮影しました。こういった撮影では、今まではグラスや泡をマスクして個別に補正することが多かったのですが、EOS R6 Mark IIIで撮ったこの写真はRAW現像でほぼ基本補正の調整しかしていません。にもかかわらず、この解像感はさすがだなぁと思いました。

【Shooting point】
まず、グラスの表面にピントを合わせます。ピント合わせは、基本的には撮影準備の段階でカメラを三脚に固定し、「スポット1点AF」でピントを合わせ、その後MFで微調整をします。グラスが透明でピントが合いにくい場合は細長いものをグラス表面に当ててそれを目印にピントを合わせます。また、ドリンクだけに視線がいくよう、F4.0で撮影。あとは納得がいくまで何度も注いでは戻してを繰り返します。グラスが濡れていたり、埃や指紋がついていたりするとかなり目立つので、毎回きれいに拭いてから撮影します。結構大変です(笑)。

Lighting point

被写体の動きを止めて撮影したいときは、LEDライトではなくストロボを使います。ストロボにすることで、シャッタースピード1/200秒でもドリンクがバッチリ止まって見えます。ライトはグラス用と背景用で二灯使い。グラスの透明感を魅せたかったので、ソフトボックスで柔らかい光を半逆光で当てています。その状態だと背景に光がまったく回らないので、背景用に二灯目を使っています。ソフトボックスがあれば手軽に柔らかい光をつくれるので、ぜひ真似してみてください。

使って実感したEOS R6 Mark III、RFレンズの魅力

普段のカメラはEOS R6とEOS R6 Mark IIで、レンズはすべて昔から持っている一眼レフ向けのEFレンズにアダプターをつけて使用しています。今回、EOS R6 Mark IIIとRFレンズを使用してみて、まず驚いたのがAFの速さでした。とくにRF24-105mm F4 L IS USMのAFは速くて驚きました。料理写真でAF速度はそこまで求められませんが、速いに越したことはなく、今まで以上にストレスなく撮影できました。また、ダイヤルの操作のレスポンスが速く、操作性も明らかに向上したと感じました。今回は静止画の紹介となりますが、動画設定もかなり直感的にできるようになっていたのもよかったです。
そして、EOS R6 Mark IIIは色がさらに豊かになったなと感じました。撮影によってはどうしてもハイライト部が白飛びぎみになってしまったり、シャドウ部が黒つぶれぎみになってしまったりすることがあるのですが、EOS R6 Mark IIIはそれがなく、RAW現像時に今まで以上にきれいに調整できることに感動しました。
また、これから写真を楽しみたい方にまず大切なのは、いかに撮影体験の機会損失を減らすかだと思っています。せっかくカメラやレンズを買ったのに重くて持ち出すことが面倒になった方を、過去何人も見てきました。なので、コンパクトで軽いレンズは撮影のハードルを下げてくれる本当に貴重なレンズだと思っています。そんな中でも、RF50mm F1.8 STMは料理写真でも使える画角でありつつ、片手で撮影できるほどの軽さ。とにかく軽くて手軽に撮れるので大活躍するレンズです。ぜひたくさんの思い出をこのレンズで残してほしいです。
食材のディテールや小さなものを撮る際には、RF100mm F2.8 L MACRO IS USMをとても重宝しています。手ブレ補正が優秀なのもかなりありがたいです。通常、100mmで寄るとかなり手ブレしやすいのですが、このレンズは手持ちでも気にならず撮影できました。

【参加者募集】8月1日(土)に、髙田さんからライティングを教えてもらいながら、EOS R6 Mark IIIでのフード撮影が学べるイベントを開催!

2026年8月1日(土)に髙田さんをゲストに迎えて、EOS R6 Mark IIIでフード撮影とライティングについて学べるイベントを開催します。自宅でのライティング撮影に一歩踏み出すポイントを直接教えてもらえるスペシャルな機会です。また、イベント後、16日間無料でEOS R6 Mark IIIと、標準ズームレンズ「RF24-105mm F4 L IS USM」、単焦点レンズ「RF50mm F1.8 STM」をお貸し出しいたします。髙田さんにフード撮影のコツを教えてほしい!という方、ライティング撮影にチャレンジしてみたいけれどお迷いの方、EOS R6 Mark IIIを体験してみたい方、ぜひご応募ください。選考の上、参加者にはGENIC編集部よりご連絡を差し上げます。体験期間中に撮影された写真を、後日GENIC WEBにて紹介いたします。

応募はこちらから

EOS R6 Mark IIIでフード撮影のクオリティを上げる

高画質とスピード性能を高次元で両立した、“ハイブリッド フルサイズ”ミラーレスカメラ。最大約3250万画素のフルサイズCMOSセンサーを搭載し、食材や料理が持つ繊細なディテールまで美しく描写します。AF性能もさらに進化し、ディープラーニング技術を活用した高精度トラッキングに対応。料理撮影だけでなく、人物や動き回る動物の瞳や顔もしっかり検出し、ふとした視線や予測できない動きにも素早くピントを合わせ続けます。画面の端にいる被写体にもスムーズにフォーカスできるため、自由な構図で撮影を楽しめるのも魅力。さらに、高感度性能にも優れているため、室内や夜の撮影においても、ノイズを抑えながらその場の空気感までリアルに表現。料理写真の幅を広げてくれる一台です。

EOS R6 Mark IIIはこちら

RF24-105mm F4 L IS USM

全長107.3mm、質量約700gの小型・軽量設計を実現しながら、画角全域で高い描写性能を発揮する標準ズームレンズ。静止画撮影時における高速AFと、動画撮影時の滑らかなAFを可能にするナノUSMが初めて採用されたレンズです。

RF24-105mm F4 L IS USMはこちら

RF50mm F1.8 STM

優れた携帯性とコストパフォーマンスを誇る、標準単焦点レンズ。50mmの自然な画角は、目の前の料理を見たままの印象で切り取れるのが魅力です。開放F1.8の明るさを活かせば、背景を柔らかくぼかしながら、料理を印象的に引き立てることも可能。テーブルフォトはもちろん、日常のスナップや旅先の風景など、幅広いシーンで活躍してくれます。

RF50mm F1.8 STMはこちら

RF100mm F2.8 L MACRO IS USM

RF100mm F2.8 L MACRO IS USMは、料理のおいしさを細部まで描き出せる中望遠マクロレンズ。最大撮影倍率1.4倍により、食材の質感を迫力たっぷりに切り取れます。背景を大きくぼかした立体感のある表現も得意で、テーブルフォトからディテールカットまで幅広く活躍します。

RF100mm F2.8 L MACRO IS USMはこちら

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