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プロフィール
sugar
フォトグラファー/会社員 台湾生まれ、東京都在住。2007年のオーロラの旅をきっかけに写真を始める。会社員として働く傍ら、デジタル、フィルム、スマートフォンなど、その時の場面や場所によってカメラを使い分け、それぞれの持ち味を生かし、物語を感じる写真、幻想的な写真、遊び心のある写真を好んで撮影し、発信している。国内外問わず旅することが好き。
写真は、大切な時間を記録していくもの
私にとって写真とは、「記憶の記録」です。人間って忘れっぽい生き物なので、歳をとると記憶を勝手に書き換えてしまうようなことがある。その点、写真が素晴らしいのは、大切な時間をそのまま記録できるところです。また、撮った写真を好きな色味に編集したり、カメラやレンズの描写を楽しんだり、自分なりの作品を作ったりと、写真は平凡な生活の中で楽しいスパイス的な存在にもなっています。
私がカメラを始めたのは旅がきっかけでしたが、その後は花やカフェなどを中心に撮っていました。SNSが流行りはじめ、そこでできたカメラ仲間と写真を撮りに行くようになってからは人物を入れて撮ることが多くなり、今はまた旅写真を撮ることが多くなりました。振り返ると、その時その時でカメラを向けたいものが変化していることを実感します。
富士フイルムのカメラを使うのは、実は今回が初めて。SNSなどで他のクリエイターさんが富士フイルムのカメラで撮った写真を見ることがよくあり、独特の色味や質感がずっと気になっていました。デジタルなのにどこかフィルムっぽい温かみがあって、自分の世界観とも合いそうだと思っていました。フィルムが高騰していく中で、泣く泣くフィルムカメラを手放してきた過去があるだけに、フィルムライクな写真が撮れるデジタルカメラは、とても魅力的だと感じます。
実際に撮影を始めると、フィルムシミュレーションでその場で色の世界観を決められるのが本当に楽しかったです。さらに、グレイン・エフェクトで粒子を足すこともでき、富士フイルムのこだわりをとても感じました。
今回使ったのはX-H2です。旅行が好きなので、軽量でコンパクトなカメラはとても助かるのですが、軽量で長時間撮り歩いていても疲れにくいカメラでした。また、X-H2はシャッター音が控えめでとても可愛く、シャッターを切るたびにとても心地がよかったです。
約4020万画素のX-Trans™ CMOS 5 HRセンサーもとても魅力的です。撮影後のトリミングや構図の修正にも余裕がありますし、望遠が足りないような場面でも、後から大きくクロップして使えます。解像度の高さは単なるスペックではなく、撮影の自由度や表現の幅を根本から広げてくれる大切な要素だと思います。
また、シャッタースピード・ISO・露出補正といった主要パラメーターを専用ダイヤルで操作できる設計は、まるでフィルムカメラを扱うような感覚でした。メニュー画面を掘り下げなくても直感的に設定を変えられるため、撮影のテンポが崩れにくいこともとてもよかったです。
そして何と言っても、フィルムシミュレーション。普段撮った写真はスマホのアプリで編集しているのですが、毎回結構な編集が必要になります。ところがフィルムシミュレーションを用いると、撮った時点で雰囲気のある色味に仕上がっている。編集作業が減ること自体もそうですし、それだけ撮ることに集中できるのも大きな魅力だと感じます。
普段は「撮ってから編集でどうするかを」考えますが、フィルムシミュレーションがあると、「この光、この空気ならこの色だな」と撮る瞬間に表現を決めることができます。これは、デジタルでありながらフィルムカメラで撮影するときの思考に近い体験だと思います。
シャッターを切るだけで好きな世界観が出来上がるところが、本当に最高でした。
また、青の表現に効果を発揮する「カラークロームブルー」機能を、CLASSIC CHROMEとETERNA BLEACH BYPASSに組み合わせた表現も楽しみました。
どちらもよかったですが、CLASSIC CHROMEは全体の色を落ち着かせてややドライで渋い雰囲気を作ってくれるため、カラークロームブルーを組み合わせることによって色味に深みと立体感がより加わったように感じます。全体の落ち着いたトーンは保ったままで、空や海といった青の部分に奥行きと締まりが生まれてより印象的で空気感のある表現になりました。
青が主役、または青が印象を左右するシーンで特に、カラークロームブルーの使用がおすすめです。空ならグラデーションが豊かになり、水面なら奥行きを与えてくれる素晴らしい機能だと思います。
My favorite フィルムシミュレーション
今回いろいろ試してみて、CLASSIC CHROMEとETERNA BLEACH BYPASS、MONOCHROME+ R FILTERが気に入りました。
1:CLASSIC CHROME
少しだけ彩度を落とした、ちょうどよい塩梅のトーンがすごくお気に入りです。色が主張しすぎない分、写真の空気感が伝わりやすいような気がします。空気感のある写真がとても好きなので自分のスタイルにはとても合っているなと感じました。
2:ETERNA BLEACH BYPASS
低彩度でありながら被写体の存在感を消さないところがとても魅力的なフィルムシミュレーションでした。特にグリーンの彩度を落とし、色の情報を減らすことで優しい雰囲気になったりエモくなったりします。苦手な色味もこのフィルムシミュレーションを使うといい感じに仕上がりました。シャドウを強くすることでわびさびのある写真にもなり、表現の幅が広がるとても好きなフィルムシミュレーションでした。
3:MONOCHROME+ R FILTER
光と影がキレイに出ている日は、モノクロで遊ぶのも楽しかったです。
sugarさんが恋したフィルムシミュレーションの特徴
1:CLASSIC CHROMEとは?
20世紀のグラフジャーナル誌に使われた写真のような色再現を目指したフィルムシミュレーション。彩度は低め、暗部の階調は硬めに設計されており、ドキュメンタリータッチでリアリズムを求める写真を撮る際などに最適です。
2:ETERNA BLEACH BYPASSとは?
動画用フィルムシミュレーションETERNAに、多くの映像作家に支持されている“銀残し”のフィルム現像効果を適用。高コントラストでありつつも彩度は低く仕上げられた画は重厚感があり、ドラマチックな映像の撮影に適しています。
3:MONOCHROME+ R FILTERとは?
通常のモノクロに、コントラストを高める「レッド(R)フィルター」を使ったような仕上がりになるフィルムシミュレーション。ほかに、表現意図に合わせた画質調整として、同じくコントラストを高める「イエロー(Ye)フィルター」と、緑色を明るく、赤色を濃く表現する「グリーン(G)フィルター」もあります。
sugarさんが使用したカメラ
X-H2
Xシリーズ第五世代となるX-H2は、スピードと高解像という2つの進化を遂げたXシリーズのフラッグシップモデル。新開発となる裏面照射型約4020万画素「X-Trans™ CMOS 5 HR」センサーと、高速画像処理エンジン「X-Processor 5」を搭載し、Xシリーズ史上最高画質を実現している。高画素を生かしたハイクオリティな写真のみならず、高精細な8K/30Pの映像を撮影可能。Xシリーズの静止画・動画撮影の領域をさらに拡大し、幅広いニーズに応えてくれる。高剛性ボディに5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正機構も採用している。写真と映像両方で、APS-Cというフォーマットを超えた圧倒的な高画質を提供し、表現を追求するクリエーター達に新たな可能性を切り開く。