瀬堀圭世「旅の思い出の中へ」
「ずっとずっと憧れていたフランス・ロンシャンの礼拝堂。どんな部分であれ一緒に写真が撮りたくて。ガラスに手書きの文字が描かれていますが、至る所にこのような文字があってときめきました」。
「メキシコに行った時。屋台でご飯を食べていた時に、ちょうど目の前に鏡があったので撮りました。きっとご機嫌だったのだと思います」。
瀬堀圭世(写真家)
1982年生まれ、宮崎県出身。2005年に写真を始め写真ブログをスタート。アナログプリントの魅力に惹かれ、フィルムカメラをメイン機に、2007年より全国各地で定期的作品を発表。2019年モデル長澤メイの初の写真展「Sammy」の撮影を手掛ける。
古性のち「ふと目に留まったシーンを」
「出張先のホテルで化粧をしている時、鏡の中にいる自分の髪・服の色に、壁の少しくすんだピンクが似合う!と思ってシャッターを切りました。色のバランスが気に入っています。実際の壁は紅葉模様ですが、F値を開放して撮った結果水玉みたいに」。
古性のち(写真創作家)
1989年生まれ、横浜市出身。BRIGHTLOGG,INC取締役。世界中を旅しながら「写真と言葉」を組み合わせた作品を作る。飾らない日々をドラマチックに表現することが得意。SNSの総フォロワーは14万人を超える。
鹿野真里菜「花を入れたセルフポートレート」
「鏡とお花を使ってポートレートを撮るのが好きです。この写真は撮影前の準備中に、スタジオで自分を撮った一枚。パーツ撮りもよく行いますが、お花との構図を考えながら撮るのはとても楽しいです」。
鹿野真里菜(写真家)
1993年生まれ、兵庫県出身。神戸大学にて音楽を専攻、卒業後映画会社に就職。2018年にフィルムカメラでの撮影を始め、写真展やワークショップを開催。現在は独立し、アーティスト撮影やブランドのビジュアル撮影などを中心に、フリーランスとして活動中。
GENIC VOL.59 【表現者たちのミラーセルフポートレート。Photo by Me「鏡の中の私」】
GENIC VOL.59
特集は「だから、人を撮る」。
最も身近にして最も難しい、変化する被写体「人」。撮り手と被写体の化学反応が、思ってもないシーンを生み出し、二度と撮れないそのときだけの一枚になる。かけがえのない一瞬を切り取るからこそ、“人"を撮った写真には、たくさんの想いが詰まっています。泣けて、笑えて、共感できる、たくさんの物語に出会ってください。普段、人を撮らない人も必ず人を撮りたくなる、人を撮る魅力に気づく、そんな特集を32ページ増でお届けします。