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プロフィール

松岡一哲
1978年生まれ。写真家。日本大学藝術学部写真学科卒業。写真家として活動するかたわら、2008年テルメギャラリーを立ち上げ運営。日常の身辺を写真に収めながらも、等価な眼差しで世界を捉え撮影を続ける。主な個展に「マリイ」BOOKMARC(東京、2018年)、「マリイ」森岡書店(東京、2018年)、「Purple Matter」ダイトカイ(東京、2014年)、「やさしいだけ」流浪堂(東京、2014年)「東京 μ粒子」テルメギャラリー(東京、2011年)など。現在は東京を拠点に活動。
久しぶりの個展となります。
今、自分が思ってること、感じてることを、たくさん、色や形、写真に込めました。
是非見に来てくれたら幸いです。
展示作品の一部と解説

松岡は、スナップショットで撮影された私写真の系譜に属する作品で知られています。長年愛用しているフィルムカメラ・オリンパス μ(ミュー)で撮影された作品群は、統一された淡い色の色調をまとい、独特の浮遊感を漂わせます。その被写体は旅先で出会った風景や身近な人々、ヌード、そして光漏れにより偶然写り込んだ抽象的なイメージなど、多岐にわたります。
視覚言語である写真は、外界のある一瞬を精確に写し取ることで世界を明確に切り取る力を持ちます。しかし松岡は、被写体のブレや甘いピント、意図しない露光、現場で起こる予期せぬ事象を積極的に受け入れることで、自身の作品の輪郭を柔らかく保ち、何かを断定するのではなくそっとすくい上げるように世界の一部をやさしく手渡します。さらに、彼の写真には脚光を浴びるものとそうでないものとを分け隔てなく肯定する眼差しが息づいています。見過ごされてしまう場所や、切り取られない部分にも美しさが宿ることを気づかせてくれます。
私達は外界と自身の内面を言葉によって表象することで、他者とのコミュニケーションをとりますが、その際、大切なニュアンスや周辺的な意味合いが切り捨てられ、鋭く研ぎ澄まされた言葉が時に他者を傷つけてしまうこともあります。松岡は写真という非言語メディアを通して世界を独自の視点で捉え、言葉によって形作られた固定観念や価値観を解きほぐし、人や風景の未知なる様相を写し出します。
── タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム プレスリリースより


松岡一哲 写真展 「もっと深くて鋭くて、危なくて、たまらなく美しいやつ。普通じゃないもの。」情報
開催日時
2025年9月6日(土)〜10月11日(土) 12:00〜19:00
定休日:日、月、祝祭日
オープニングレセプション
2025年9月6日(土)18:00〜20:00
入場料
無料
会場

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー / フィルム
- 〒106-0032 東京都港区六本木5-17-1 AXISビル2F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ日比谷線・大江戸線「六本木駅」3番出口から徒歩で3分
松岡一哲 写真集 「もっと深くて鋭くて、危なくて、たまらなく美しいやつ。普通じゃないもの。」情報

タイトル:もっと深くて鋭くて、危なくて、たまらなく美しいやつ。普通じゃないもの。
撮影:松岡一哲
サイズ:30.5cm×23cm/A4変形
ページ数:40ページ
出版社:THERME Books