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新緑に包まれる福井の旅へ。第2回「勝山市」で 地球の歴史を感じて

Photo: 藤井音凛

東京から新幹線で約3.5時間、飛行機を使えば約3時間で行くことのできる福井県。その北東に位置する大野市、勝山市、永平寺町は、多くの魅力的な観光スポットがあるエリア。今回は、フォトグラファーの片渕ゆりさんと藤井音凛さんが、リフレッシュにぴったりの爽やかな風景を切り取れる新緑スポットを中心に、大野市、勝山市、永平寺町を巡りました。気軽に自然と歴史を満喫できる場所が盛りだくさんで、女子旅やカップル旅で楽しめること間違いなし。おすすめのスポットやグルメ、宿泊施設などを、エリアごとに3回にわたって紹介します。

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第2回:「勝山市」で、太古のロマンに触れる旅を

Photo: 藤井音凛

第2回は、“恐竜のまち” として知られる勝山市。全国的に有名な「福井県立恐竜博物館」をはじめ、勝山市には恐竜にまつわるスポットがたくさんあります。恐竜好きはもちろん、そうでない人もつい惹かれてしまうようなユニークな場所。ほかにも、地球の雄大な歴史を感じられ、大自然を味わえる場所が盛りだくさん!日本一の大きさを誇る「越前大仏」など、なにかとそのスケールの大きさに圧倒される勝山市の旅は、刺激的で記憶に残る旅になること請け合いです。

新緑に包まれる福井の旅へ。大野市・勝山市・永平寺町に溢れる地球の恵でリフレッシュ

迫力満点!地球の生み出す大自然に圧倒される勝山市の見どころ

美しい苔が広がる緑の世界「国史跡 白山平泉寺」

Photo: 藤井音凛

1300年を超える歴史をもつ「白山平泉寺(はくさんへいせんじ)」。境内一帯が美しい緑の苔で覆われていることから、「苔宮」「苔寺」という名前で呼ばれることも多いそう。ぬいぐるみのようにふわふわと柔らかな苔は、眺めているとどこか生き物のようで可愛く見えてくるかもしれません。

Photo: 藤井音凛

長い年月をかけて育った大きな杉の木に囲まれた境内には、神秘的な雰囲気が漂います。長い歴史の中で、さまざまな言い伝えも残っている場所。千年前の世界を生きた人々に思いを馳せながら散策すると、より一層楽しめます。

Photo: 片渕ゆり

中には、約450年前の焼き討ちで生き残ったと言われる大きな杉の木も。過去の火災を生き残り、雄大な姿を今も見せてくれます。見上げると思わず嘆声を漏らしてしまうほどの堂々とした佇まい。ずっと勝山市の歴史を見守っていたのだと思うと、感慨深い気持ちになります。

Photo: 藤井音凛

じつはこの白山平泉寺は、発掘調査はまだ全体の1%程度と言われています。これからもきっと、多くの歴史を教えてくれるはず。自分たちもまた歴史の一部なのだと思うと、なんだか不思議な気持ちになります。

国史跡 白山平泉寺 基本データ

<住所>福井県勝山市平泉寺町平泉寺
<TEL>0779-88-8117(勝山市商工文化課)
<利用時間>制限なし(※冬期間降雪あり)
<駐車場>あり

入場料

境内無料
旧玄成院庭園:50円

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約15分
<電車・タクシー>えちぜん鉄道「勝山駅」からタクシーで約15分

巨石の迫力に圧倒される「大矢谷白山神社」

Photo: 片渕ゆり

今にも転がり落ちてきそうな、迫力満点の巨大な岩がある「大矢谷白山神社(おおやだにはくさんじんじゃ)」。20mを超えるこの巨大な岩は、大昔に火山から崩れ落ちてきたものなんだとか。地球が生み出した奇跡的なバランスに驚くばかり。広角レンズで人物と一緒に撮影すると、大きさの対比を切り取ることができます。

Photo: 片渕ゆり

Photo: 藤井音凛

まるで神社を押しつぶしてしまいそうな巨大な岩を見ると、少しハラハラしてしまうと同時にパワーをもらえるはず。境内は整備されているものの、足元は自然に近い状態のため、訪れる際は歩きやすい靴がおすすめです。

大矢谷白山神社 基本データ

<住所>福井県勝山市平泉寺町大矢谷

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約20分
<電車・タクシー>JR越美北線「越前富田駅」からタクシーで約11分

まるで巨大生物のような「岩屋の大杉」と出会う

Photo: 片渕ゆり

うねうねと枝分かれし、そびえ立っているのは「岩屋の大杉(岩屋観音)」。脈打つように育った大杉は、SF映画に出てくる巨大生物のようにも見えます。幹回りは17メートルを超えるそう。

Photo: 藤井音凛

真下から眺めると、その大きさをさらに実感できます。曲がったり枝分かれしたりしながらも大きく育った杉の木からは、困難に負けず進み続ける生命力を感じられます。長い歴史の中ですでに主幹部分は失われてしまっていますが、それでもなおこの迫力。千年もの月日をどうやって生きてきたのか、想像を絶する時の長さに驚くばかり。

Photo: 片渕ゆり

木の根本には祠があり、お地蔵様が祀られています。古くから人々がこの木を特別に思っていたことが伝わってきます。昔の人々も、この大杉を見て元気をもらっていたのかもしれません。

Photo: 藤井音凛

大杉のまわりは森が広がり、自然を味わえるスポット。舗装された道は歩きやすいので、ゆっくり散策してみるのもおすすめです。

岩屋の大杉 基本データ

<住所>福井県勝山市北郷町岩屋

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約20分

「大師山清大寺 越前大仏」で、圧巻の壁と対面

Photo: 片渕ゆり

「越前大仏」の名前で親しまれている「大師山清大寺(だいしざんせいだいじ)」。昭和62年に実業家の多田清翁が財を投げうって建てた、新しいお寺です。境内に足を一歩踏み入れると、日本一の高さを誇る大仏と五重塔がお出迎え。そのスケール感はまさに圧巻です。

天井まで一面に仏像が並ぶ大仏殿の壁は、フォトスポットとしても人気があります。壁ごと撮影したい場合は、歪みの少ない単焦点レンズなどで、すこし離れた距離から撮影するときれいに撮影できるのでおすすめです。

Photo: 藤井音凛

Photo: 藤井音凛

創建当時、世界で最も大きな鋳造物であった大仏坐像もものすごい迫力。大仏殿の中はひんやりと涼しく、どこか別世界へ来たかのような錯覚を覚えます。

Photo: 片渕ゆり

広大な面積を誇る境内の中には、新緑を楽しめるスポットも。回廊脇にずらりと並ぶ木々は、爽やかな緑で目を楽しませてくれます。

大師山清大寺 越前大仏 基本データ

<住所>福井県勝山市片瀬町50字1-1
<営業時間>8:00~17:00
※冬期変更あり
<定休日>なし
※冬期臨時休業あり

入場料

大人 500円
小人(小・中・高校生) 300円

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約10分
<電車・バス>えちぜん鉄道「勝山駅」からバス「越前大仏前」下車、徒歩で約1分

まるで本物!?「福井県立恐竜博物館」でティラノサウルスにご挨拶

Photo: 片渕ゆり

“恐竜のまち” の象徴であり、勝山市を代表する観光スポット「福井県立恐竜博物館」。迫力満点の全身骨格標本や、本物さながらに再現された恐竜ロボットなど、見応えのある展示が満載です。展示室に入ると、まるで生きているかのように吠えるティラノサウルスがお出迎え。あまりのインパクトに、なかには泣き出してしまう子どももいるほど!

Photo: 藤井音凛

館内の展示は、照明や映像が駆使され、とてもドラマチック。お気に入りの恐竜を見つけてかっこよく撮影してみるのも一つの楽しみ方。子どもだけでなく、大人もついつい童心にかえって恐竜へのロマンにはしゃいでしまう場所です。

Photo: 藤井音凛

Photo: 片渕ゆり

恐竜博物館の見どころは、展示だけではありません。建築家・黒川紀章が手がけた建物にも要注目。各階をつなぐエスカレーターは、巨大な背骨のよう。広角レンズで全体が入るように撮影すると、構造のユニークさが際立ちます。開館直後など人が少ないタイミングで切り取ると、SF映画のような仕上がりに。

福井県立恐竜博物館 基本データ

<住所>福井県勝山市村岡町寺尾51-11
<TEL>0779-88-0001
<営業時間>9:00〜17:00(※最終入館16:30)
2022夏季繁忙期(7/16~8/31)8:30~18:00(※最終入館17:30)
2022年現在、予約制
<休業日>第2、4水曜日他(ただし夏休み期間は無休)/年末年始
<駐車場>無料(746台)

料金

大人 730円
高・大学生 420円
小・中学生 260円
年間パスポートや団体割引あり

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約12分
<電車・バス>えちぜん鉄道「勝山駅」からバスで約12分

「道の駅 恐竜渓谷かつやま」で可愛い恐竜グッズを

Photo: 片渕ゆり

せっかく勝山市を訪れるのであれば、恐竜モチーフのお土産を買って帰りたいところ。おすすめは、「道の駅 恐竜渓谷かつやま」です。もちろんここにも恐竜が。駐車場の奥にあるフクイラプトルのすべり台に、子どもたちは大はしゃぎ。

Photo:片渕ゆり

愛らしいシルエットが特徴の和菓子「恐竜ッ子」は、ここの定番。恐竜たちのつぶらな瞳に癒されます。

Photo: 片渕ゆり

ポップな色合いが可愛い恐竜モチーフの金平糖は、全部で3種類。ほかにもビールやプリンなど、恐竜モチーフのお土産が盛りだくさん。

Photo: 藤井音凛

道の駅には、細かいところにも恐竜モチーフが散りばめられています。なんと案内表示も人物ではなく恐竜柄。ユーモアあふれる恐竜モチーフに心が和みます。

道の駅 恐竜渓谷かつやま 基本データ

<住所>福井県勝山市荒土町松ヶ崎1-17
<TEL>0779-89-2234
<営業時間>
ショップ 9:00~17:00
※時期によって変動あり
レストラン 11:00~15:00
※時期によって変動あり
<休業日>ショップ/レストラン 毎週火曜日(4~11月は第2・3火曜日)/年末年始
<駐車場>無料 88台

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約3分
<電車>えちぜん鉄道「勝山駅」からタクシーで約5分

「べり果」で気軽に美味しいいちご狩り体験

Photo: 片渕ゆり

道の駅のすぐ隣にある「べり果」は、いちご狩りが楽しめるスポット。30分間、自分で摘んだいちごを食べ放題!いちご好きにはたまりません。

Photo: 藤井音凛

「べり果」で栽培されているいちごは、糖度が高く甘味を強く感じる「かおり野」という品種。香りも豊かで、ハウスに入った瞬間から、いちごの甘い香りに癒されます。水や土壌にもこだわって育てられているので、子どもでも安心して食べられるそう。

Photo: 片渕ゆり

赤く色づいた大きないちごがどんどん見つかるので、気分はまるで宝探し。見つけるたび、ついつい笑顔になってしまいます。

Photo: 片渕ゆり

べり果 基本データ

<住所>福井県勝山市荒土町新保21−1
<TEL>0779-64-5152
<営業時間>12月中旬~5月下旬 10:00~16:00(※最終受付15:30)
<休業日>毎週火曜日
<駐車場>あり

料金

30分食べ放題
大人 2,000円
小学生 1,700円
未就学児 1,400円
3歳以下 無料

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約分
<電車・バス>えちぜん鉄道「勝山駅」からタクシーで約5分

歴史の残るお店で、勝山の郷土料理に舌鼓

「花月楼」で建築美と郷土料理を堪能する

Photo: 藤井音凛

Photo: 片渕ゆり

明治時代、勝山市は製糸業とたばこ産業で発展しました。「花月楼」は、その時代に開業した由緒あるお店です。大広間にある贅を尽くした美しい「傘天井」からは、当時の賑わいを感じることができます。この花月楼の建物は有形文化財にも登録されており、もとの形をなるべく残しながら現代に引き継がれているのが見どころ。

Photo: 藤井音凛

Photo: 片渕ゆり

Photo: 藤井音凛

明治時代のおもかげを感じながらランチをいただきます。人気の「釜炊き勝山ぼっかけ御膳」(要予約)は、福井名物の醤油カツ丼やおろしそばなど、地元の美味しさがぎゅっと詰まったメニュー。お食事のしめには、お祝いの席で出されることが多いという、勝山風のだし茶漬け「ぼっかけ」をいただきます。

Photo: 藤井音凛

映画の中で見覚えのある古い電話機など、店内にレトロな香りが漂うところも魅力です。

花月楼 基本データ

<住所>福井県勝山市本町2丁目6-21
<TEL>0779-87-1355
<営業時間>11:00~14:00
二階 傘天井の間は要予約(見学自由)
<休業日>毎週火曜、水曜(※予約のみ火曜対応)
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約8分
<電車>えちぜん鉄道「勝山駅」から徒歩で約9分

とことん恐竜づくし!遊び心あふれる恐竜ルームに泊まる

「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」で気分は恐竜博士

Photo: 片渕ゆり

せっかく勝山市を訪れたのなら、ずっと恐竜の世界に浸っていたい……!そんな方におすすめなのが、「ホテルハーヴェストスキージャム勝山」の恐竜ルームプラン。研究室をコンセプトにした部屋は、何もかもが恐竜づくし。壁一面には恐竜のシルエットが描かれ、ベッドは木箱のようなデザインになっています。

Photo: 藤井音凛

入り口のドアにはツルハシやロープなど、恐竜の発掘現場を彷彿とさせるデコレーションがあり胸が高鳴ります。ドアのネームプレートは、チェックインの際に自分で名前を書くことができるため、自分の好きな名前の「研究室」を作れちゃうんです。

Photo: 藤井音凛

部屋の中には、恐竜にまつわる書籍も置いてあるという徹底ぶり。恐竜博物館を訪れる前に予習するのも、帰ってから余韻に浸るのも楽しそうです。

Photo: 片渕ゆり

Photo: 片渕ゆり

恐竜ルームの中だけでなく、広々とした館内のあちこちに恐竜モチーフが散りばめられています。遊び心あふれる内装を楽しんで。

ホテルハーヴェストスキージャム勝山 基本データ

<住所>福井県勝山市170-70
<TEL>0779-87-0081
<駐車場>あり

行き方・アクセス

<車>中部縦貫自動車道「勝山IC」から約20分
<電車・バス>えちぜん鉄道「勝山駅」からシャトルバス(要予約)で約35分

楽しみながら元気をもらえる刺激的な「勝山市」へ

Photo: 藤井音凛

いたるところに恐竜モチーフが取り入れられ、歩いているだけでもどこかテーマパークのような気分を味わえる勝山市。巨石や大杉などの大自然からは、その圧倒的な迫力に刺激をもらえるはず。国内にもこんな大きなスケールの場所があったんだ!と驚くこと間違いなし。日本一を極めた「越前大仏」を訪れると、明日からまたがんばろうと思えます。そして、爽やかな並木から鬱蒼とした森まで、いろいろな種類の緑を味わえるのも勝山市の魅力のひとつ。刺激ある旅をしてみたい人は、ぜひ勝山へ。

勝山観光ナビ

片渕ゆり(ぽんず)

フォトグラファー/ライター 佐賀県出身・東京在住。大学卒業後、コピーライターとして働いたのち、どうしても長い旅がしたいという思いからフリーランスに。2019年から旅暮らしをはじめ、TwitterやnoteなどのSNSで旅にまつわる文章や写真を発信している。著書「旅するために生きている」を上梓。

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藤井音凛(オリン)

フリーランスカメラマン 1999年生まれ、鹿児島県奄美大島出身。カメラ歴5年。看護学生時代にカメラを始め、2021年より本格的にカメラマンとして活動開始。心が揺らぐ言葉と写真を組み合わせた「オリンの世界」をSNS中心に発信中。一般の方から企業まで、それぞれの想いに寄り添いながらポートレート、商品、作品撮りなど幅広い分野の撮影を手掛ける。

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