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南川恵利
写真家 1985年東京生まれ。2008年、慶應義塾大学経済学部卒業。アパレルメーカーで営業やMD、その後はIT企業のweb広告コンサルタントを経て、現在は複数企業のコーポレート業務に従事している。2022年、東京綜合写真専門学校入学、仕事を続けながら在学中。
2022年7月に個展「めくる」(アイデムフォトギャラリー[シリウス]、東京)、2024年3月に個展「Gardening」(PUBLICIS WALL GALLERY、東京)を開催。
自分自身を客観視し、再認識する目的から始めたプロジェクト
「今日も」
カメラのインターバル機能を使い、自宅で自身と家族が生活する様子を撮影
“子どもを撮りたい”、と妊娠中に初めてミラーレス一眼カメラを購入。成長記録を撮りながら、独学で写真の技術を習得する。2022年に個展を開催したことをきっかけに、表現することの難しさを痛感したと同時に、写真での表現活動を続けたいと思い、現在は東京綜合写真専門学校に在学中。
本展で展示されるのは、2022年4〜12月、自宅に三脚をたて、カメラのインターバル機能を使い、自身と家族が生活する様子を撮影した写真。日付を関係なく24時間の時間軸に並べ直し、1日を再構成した作品です。
客観的に撮られた自身の姿を確認し、再認識する
第5回「epSITE Gallery Award」受賞
epSITE Gallery Awardはエプサイトギャラリー2024年度公募展応募作品から、最も優れた作品に贈られる賞。本展は第5回「epSITE Gallery Award」受賞作品展です
選考委員コメント
写真家 鈴木理策
演出された作品のようでいて、同時に生々しくリアルな感じもあり、その塩梅が面白い。演出して撮影すると分かりやすい作品になるが、本作には偶然写ってしまったようなスナップ的要素もあり、その両方を兼ね備えた写真だと感じた。カメラを用いて客観視するという、写真の性質を生かし、少し引いたスタンスで撮っている点も面白い。展示では、各写真に正確な時間を入れるかどうかを検討する余地がありそうだ。時間を入れる場合は、インターバル撮影した中からセレクトしたものを展示していることが明確に伝わる工夫が必要と思う。
インディペンデント・キュレーター 本尾久子
子育てをめぐっては、物心両面の厳しい状況が、少子化の改善を阻む社会問題となっている。そうした環境下で、子育ての難しさに悩み翻弄されながら、可能性として写真という「道」を見いだした作者の懸命さが鮮烈に表れていた。作品は、定点撮影からセレクトし構成されている。その場所で起きる状況をある程度予測できたであろうから、写真が作者の訴えを反映する論理的な手法として成立した手応えを感じる。一方、セレクトされたランダムな撮影時刻の間に横たわる、作者の時間と心情に思いを馳せることにもなった。
南川恵利 写真展「今日も」情報
開催日時
2024年5月10日(金)~5月22日(水)11:00~18:00
休館日:日曜日
会場
エプソンスクエア丸の内 エプサイトギャラリー
〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-4-1新国際ビル1F
行き方・アクセス
<電車>千代田線・日比谷線・都営三田線「日比谷駅」B3・B4出口から徒歩で約3分
東京メトロ有楽町線「有楽町駅」D3出口から直結
JR線「有楽町駅」国際フォーラム口から徒歩で約2分
- 【お問い合わせ先】
- エプソン エプサイトギャラリー
- www.epson.jp