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プロフィール
藤代冥砂
フォトグラファー 1967年生まれ、千葉県出身。女性、聖地、旅、自然をメインにエンターテインメントとアートを横断した作品を発表。写真集に『ライドライドライド』(スイッチ・パブリッシング)、妻の田辺あゆみを撮った『もう、家に帰ろう』(ロッキング・オン)など多数。2022年7月、北海道から沖縄まで全国を巡って産前産後の家族の姿を撮影した『NOW & THEN』(光文社)を発売。「新潮ムック月刊シリーズ」で第34回講談社出版文化賞写真賞受賞。小説家として『誰も死なない恋愛小説』『ドライブ』なども発表し、近年は詩作にも取り組んでいる。
「The Portraiter Japan Tour」概要
藤代冥砂の撮影技術を直接学べるワークショップ。各回10名の少人数制で、午前と午後の完全入れ替え制で実施。それぞれの回は2〜3時間を予定しており、個別指導を受けることができます。モデルを使った撮影や、具体的な講評を通じて実践的なスキルを習得に繋がるとともに、藤代冥砂の豊富な経験と、独自の視点を直接学べる貴重な機会。懇親会などのイベントも、随時企画中とのこと。
第2回「沖縄開催」レポート
沖縄 那覇で開催された、第二回目の「The Portraiter Japan Tour」。
撮影の技術や機材の知識だけでなく、撮影者自身の心・姿勢のあり方や、被写体との向き合い方などをレクチャー。ポートレートの本質に焦点を向けた、藤代冥砂からのメッセージが詰まったワークショップに。
ワークショップの中では、参加者の疑問に藤代冥砂が答える場面も。
「人物撮影の一番大切なところは、その人の中心に向かっていくことです」と藤代氏は説明します。ここでいう“中心”とは、その人の本質を指します。ポーズや光の当て方といった技術的な要素を整えることはもちろん重要ですが、それだけでは終わりではありません。その先にある「その人の本質に近づいていく」というプロセスこそが、人物撮影の醍醐味だと語ります。
参加者から「その本質はいつ見えるのですか?」という質問が投げかけられると、藤代氏は少し間をおいて、こう答えました。
「本質は決して見えないんですよ。大切なのは、見えない本質に向かって一歩一歩近づいていこうとする姿勢そのものだと思います」
「被写体の本質に近付いていくスキルは先天的な才能なのか、トレーニングで身につくものなのか」
受講者が根本的な問いを投げかけます。それに対し、藤代氏は穏やかな口調で回答を紡いでいきます。基本的にはトレーニングである程度身につくと考えているものの、人との相性という変数も無視できないと説明。自身の経験として、神社やお寺で一人で過ごす時間が多かったことが「ピュアな状態」を保つトレーニングになっていたのではないかと振り返ります。
ただし、必ずしも同じような経験が必要というわけではありません。丁寧に深呼吸をするだけでも、同様の効果が得られる可能性があると示唆しています。
── 那覇開催 現地コーディネーター 当銘寿夫
参加者たちは、限られた時間の中で渾身の一枚を撮るという実践的な撮影も体験し、同氏は「これも一つの経験として、今後に活かしていただければ」と締めくくりました。
第6回「東京開催」 詳細
開催日時
2024年12月15日(日)
午前の部 10:00〜
午後の部 13:30〜
藤代冥砂によるポートレート撮影会 16:00〜
※午前の部の人で、ポートレート撮影会参加希望者は先着3名まで
※先着4番目以降の方は16:00頃に再度集合
会場
ミツバチワークス オフィス(GENIC編集部)
- 〒153-0061 東京都目黒区中目黒一丁目9番地3号ROJU中目黒 5F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東急東横線・東京メトロ日比谷線「中目黒駅」から徒歩で7分
モデル
飯野智美
舞台:「スーパー名探偵のファイナル事件簿」「リライト!」「花瓶の中の海」「ワタシの記憶」
映画:2023年8月公開「じいちゃんと夏」
ドラマ:ねえ、ドラマみる?(TikTokドラマ)
YouTube:「僕たちのドキュメンタリー」
今後のスケジュール
各都道府県での開催スケジュールなどは随時発表予定。
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1月号の特集は Portrait Q&A「ポートレートの答えはここにある」
人にカメラを向けるからこそ、迷いはなくしたい。自分の写真をちゃんと好きでいたい。そのためにどうするか?「答え」はここにあります。写真家や俳優、モデルなど41名が答えた、全45問のQ&A特集です。