【恋する目線のシューティング #7】Nana*(フォトグラファー&ライフスタイルショップオーナー)

GENIC編集部

気がつけば、目で追っている。ついシャッターを切ってしまう。
「好き」を撮った写真には、きっとその人だけの恋する眼差しが表れているはず。
#7では、フォトグラファー・ライフスタイルショップオーナーとして活躍する、Nana*さんの目線と恋心に迫ります。

Nana*

フォトグラファー/ ライフスタイルショップオーナー 
商品広告撮影、アートディレクションの他、フォトセミナーなどで講師として活動。作家ものの器などを扱うライフスタイルセレクトショップ「AURORA」のオーナーでもあり、テーブルフォトを中心に日常を切り取った写真をSNS にアップしている。

お気に入りの器が 日常を心地よくしてくれる

「木と鉄で作品を作られている枯白さんに、ネルドリッパーを作っていただいた記念に。器は別の作家さんのものですが、和食器をあえて珈琲に使っています。既成概念にとらわれない器使いは暮らしの楽しみ方の一つ」。

「被写体を魅力的に見せること」写真はそれがすべてです

ものへの思い入れが強く、子供の頃から今も使い続けているものもあるほど、自分で選んで購入したもの、一つ一つにエピソードがあるというNana*さん。
「ある器作家の作品に一目惚れして、それがきっかけでテーブルフォトを撮り始めました。被写体であるものと向き合って撮影することは、対象をよく観察するということ。撮ることで、それまで気づかなかった魅力に出会うこともありますし、ものに対する愛着も深まるのではないかと思います。ものでありながらも、ポートレートを撮るような気持ちですね。魅力を伝えることだけを考えて、できる限り日常に近い形で客観的に撮影します」。

思わずシャッターを切るのは ガラス素材に光が差し込んだ瞬間

北村妙子さんの耐熱ガラスポット。「光がポットに差し込む瞬間にシャッターを切りました。美しい作品を、自分なりの方法で再表現することで、本来の魅力を引き出せたら良いなと思います」。

薄手で中身をきれいに見せてくれる西山芳浩さんの江戸グラス。「ガラスは光を透過するので、写真との相性が良く、光を表現するのに適した被写体だと思います」。

日々を彩る器と暮らしの道具を魅力的に表現

お気に入りのマグと珈琲道具。「道具は使ってこそ良さがわかるもの。動作を添えて、少しでもその魅力が増すような表現を心掛けています」。

Nana* さんの写真はあくまで料理は脇役、見せたいのは器というケースがほとんど。器が引き立つよう、余白を生かしたり、色数を少なくしたり、あえて料理は控えめにするそう。

「中園晋作さんのアートピースのような器は、何気ない料理も特別なものに変えてくれる魅力が。朝食のグラノーラをボウルに盛り付けたら、美味しそうに見えたので撮影してみました」。

器が主役という意味で、シンプルな朝食やランチは都合の良い被写体。「自然光で撮りたいですし、食事の時間は大切にしたいので夕食は撮りません。この写真はニットの袖口やムスカリなど、季節が伝わるものを添えて。それがあとで見返した時に、撮影当時の記憶を辿るきっかけになることも」。

ものを選ぶ基準は 一生愛せるかどうか

お茶や珈琲をいただくのは食事とは少し異なり、心を整えたり、リフレッシュしたりする大切な時間。「お気に入りの器でいただくと、より美味しく感じられるもの。どんなに忙しくても、じっくり味わいながら、本来の甘みや微妙な違いを感じ取れる余裕を持ちたいです」。

ものを選ぶ基準は、自分のライフスタイルにマッチして、一生愛せるかどうか。
「どんなに惹かれても、いつか飽きてしまいそうなものは選びません。日々の生活の中での使い勝手も考え、ずっとそばに置いておきたいものを選ぶようにしています。私がものにこだわるのは、日常を心地良いものにしたいからなのです」。

秋のピクニックにて。「室内でも外でも撮りたいイメージに合わせて光を選んでいます」。

器を写真に撮るのは、作品自体の魅力を伝えながら、それを使うことで得られる心地良さや楽しみを一人でも多くの方に知ってもらうための手段。
「作品を手にしたら、その先にどんな暮らしがあるか、写真を見ながら想像してもらえたらうれしいです」。

Nana* Twitter
Nana* Instagram

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Edit:Yuka higuchi

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