【恋する目線のシューティング #3】花盛 友里(フォトグラファー)

GENIC編集部

気がつけば、目で追っている。ついシャッターを切ってしまう。
「好き」を撮った写真には、きっとその人だけの恋する眼差しが表れているはず。
#3では、フォトグラファーとして活躍する、花盛 友里さんの目線と恋心に迫ります。

花盛 友里

花盛 友里 フォトグラファー 1983年生まれ、大阪府出身。
中学時代から写真の楽しさに目覚め、2009年よりフリーランスとして活動開始。女性誌や音楽誌、広告などで主にポートレートの撮影を手掛ける。

いつものからだに恋をする。

女の子のヌードをポップでキュートに撮る花盛さん。
被写体はほとんどが一般の人からの応募で、撮影時間は1人40分。
タイトな条件の中、彼女たちの魅力に迫る秘訣は?
「緊張させないこと。だからずっと会話しています。その40分でその子のことはほとんどわかるぐらい」。

その人の美しさを引き出す

この撮影に応募してくれた女の子たちとは、撮影当日が初対面。彼女には、扉を開けた瞬間に「わ、めっちゃ可愛いやん!」と思わず言ってしまいました。すごくチャーミングな彼女のキャラが出ている一枚です。

緊張していて自分の持つ若さを出せないこともあるから、ポーズをとってもらって、本来の彼女らしさを出すように。

「私、可愛くない」って思う子がいなくなったらいいな。私は絶対可愛く撮れる自信があるから。

モデルの中には花盛さんの作品を見て「私、あの子たちみたいに可愛くないから大丈夫かな?」と心配する人も多いのだそう。
「撮りながらその子にも写真を見せて“こんなにきれいやで”って伝えるようにしています。そしたら彼女たちも“ほんまにきれいなんや”ってわかってくれるから」。

『NUIDEMITA』シリーズには、女の子たちに「自己肯定感を持っていこう」というメッセージがあって。だからこそ選ぶ写真はポップに、撮るものもポップに。モデルさんも写真を見た人も、楽しく自分を好きになれる写真を心がけています。

この写真を見るみんなは彼女と会ったことはないと思うけれど、私が感じたこの子を感じてほしいと思う。写真から彼女の愛らしさが伝わるように、思いを込めた一枚です。

お花は気がつけば撮っているもの。お肌にお花を乗せるのも好き。種類はその時に気に入ったものを。

応援して、恋して、撮っている。

花盛さんは、撮影が終わった頃にはすっかり相手のことが好きになっているのだそう。
「体がきれいだからじゃなくて、その子に恋しているから可愛く撮れるんだと思います。だからみんなとバイバイしても、“ずっと幸せでいてや!頑張って生きていこうな”みたいな気持ちになります(笑)」。

すごく夏の暑い日で、スタジオのキッチンで撮りました。水着のあとと、汗が顔に滲んでいる感じが好きです。

胸のあたりにニキビがあって、それが素敵でセクシーに見える。こういう魅力を写真を通して発見することで、見てくれる人が「ありのままの自分でいいんや!」とポジティブになったらいいな。

背中の線と、お尻にかけての曲線、そして肩甲骨とおっぱいの膨らみに、チューリップの花が美しすぎて。

撮っている40分間は、向き合う相手に恋をしている。

これはホテルを借りて撮ったもの。この子はよく笑う愛おしい子だったけれど、逆にこういう色っぽい、スンとした写真が撮れた時も嬉しい。

彼女はこの撮影のために関西から来てくれて。見切れている片足は私。写真集『脱いでみた。 2』の表紙も彼女の写真を使っていて、それもすごく喜んでくれた。とても気に入っている一枚です。

「私の写真を見て“自分に自信がついた、人生が変わった”と言ってくれる人がとっても多くて本当に嬉しい。でも実は、私もみんなのことを肯定することによって、自分自身を肯定できるようになったんです」。

花盛 友里 Instagram

INFO

『NUIDEMITA -脱いでみた。2-』

出版社:ワニブックス
モデルの募集には毎回希望者が殺到する、大人気写真集の2冊目。撮影当日に初対面、1人40分間で撮影した「女の子」を楽しんでいる36人のヌードを掲載。写真加工は一切せず、しわやアザ、傷なども生きてきた証として写しとる。読み終わる頃には、自分の体が好きになるようなパワーのある一冊。

GENIC VOL.56 【恋する目線のシューティング】
Edit:Yoko Abe

GENIC VOL.56

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