増田 彩来
増田 彩来 フォトグラファー、映像作家 2001年生まれ、東京都出身。中学生でフィルムカメラに目覚め、高校在学中にSNSへ投稿した写真がきっかけでフォトグラファーとして活動を始める。昨年より映像作家としても活動。現在、初監督の中編映画『ブルーバーズの詩』を制作中。
愛用カメラ:Nikon FM10/Canon Autoboy SII/OLYMPUS PEN-FT
愛用レンズ:AI Nikkor 50mm f/1.4S/OLYMPUS ZUIKO 25mm F2.8
水が作り出す その一瞬を追いかけて
その瞬間にしかないきらめきを写す
静止画である写真に「動」を残す、ということを意識しているという増田さん。特に「水」を写すことには特別な思い入れがあるそう。
「水はすごく好きな被写体です。水の中の世界や水の動きって、写真で切り取られて初めて見える部分がたくさんあるんですよね」。
❝ストーリーが見える、静止画で終わらない写真が撮りたい❞
物語のその先を、写真で表現する
増田さんの写真の原点には「物語」があるのだという。
「自分の頭の中の世界を表現したくて、中学生の頃は小説を書いてみたりしたんですが、長続きしなくて。そのあと写真に出会い、作品撮りをするようになって、こういう形でも表現できるんだと気がついて。だから私の写真は、なんとなくその先が見えるものを意識しています。ストーリーが見えるような、静止画で終わらない写真にしたい」。
❝ファインダーを覗いて、世界に恋をする❞
写真との出会いは、増田さんの世界の見方をも変えた。
「写真に出会ってから、いろんなものを好きになりました。例えば光や、雨や夜。ファインダー越しの世界が、知らなかった美しい世界を教えてくれ、全部を好きにしてくれたんです」。
だから増田さんの写真は、きらめきで満ちている。
GENIC VOL.56 【恋する目線のシューティング】
Edit:Yoko Abe
GENIC VOL.56
「“好き"を撮る」をテーマに、好きなものを愛でるように撮って表現する人たちにフォーカス!