【恋する目線のシューティング #1】増田 彩来(フォトグラファー&映像作家)

GENIC編集部

気がつけば、目で追っている。ついシャッターを切ってしまう。
「好き」を撮った写真には、きっとその人だけの恋する眼差しが表れているはず。
#1では、フォトグラファー、そして映像作家として活躍する、増田 彩来さんの目線と恋心に迫ります。

増田 彩来

増田 彩来 フォトグラファー、映像作家 2001年生まれ、東京都出身。中学生でフィルムカメラに目覚め、高校在学中にSNSへ投稿した写真がきっかけでフォトグラファーとして活動を始める。昨年より映像作家としても活動。現在、初監督の中編映画『ブルーバーズの詩』を制作中。

水が作り出す その一瞬を追いかけて

その瞬間にしかないきらめきを写す

静止画である写真に「動」を残す、ということを意識しているという増田さん。特に「水」を写すことには特別な思い入れがあるそう。
「水はすごく好きな被写体です。水の中の世界や水の動きって、写真で切り取られて初めて見える部分がたくさんあるんですよね」。

「この日は短編の映像を撮っていたのですが、台風明けで、朝焼けと波の動きがキラキラしてきれいで、これは写真で残したいな”と思って撮ったものです」。

「これも同じ日に撮ったもの。夏の強さと儚さを写したくて」。

「鏡に写したレモンに、上から水をこぼして一緒に撮っています。水中からどこかに昇っているような雰囲気が気に入っています」。

❝ストーリーが見える、静止画で終わらない写真が撮りたい❞

「高校生活が終わるタイミングで、高校生の視点で、高校生を撮っておきたかった。美化されてしまう前に、キラキラで眩しいところも、面倒くささも残しておきたくて。学校の友達を撮らせてもらいました。楽しかったけど、いろいろあったなー、楽しかったし、友達といたなー、みたいな写真です」。

「これも高校生活が終わるタイミングで撮ったものの一つ。モデルに横から水をかけて撮ったのですが、こういう風になるとは思っていなくて。フィルムは自分の想像を超えた世界を見せてくれるから楽しいんですよね」。

物語のその先を、写真で表現する

増田さんの写真の原点には「物語」があるのだという。
「自分の頭の中の世界を表現したくて、中学生の頃は小説を書いてみたりしたんですが、長続きしなくて。そのあと写真に出会い、作品撮りをするようになって、こういう形でも表現できるんだと気がついて。だから私の写真は、なんとなくその先が見えるものを意識しています。ストーリーが見えるような、静止画で終わらない写真にしたい」。

「海の中で撮影がしたくて撮ったもの。”私は水でこういう写真を撮っていきたいんだな”と思ったきっかけの一枚です。2人のストーリーを想像しながら撮りました」。

「私の中で、写真は2種類あって、私の中で、写真は2種類あって、”作品”と思い出を残す”思い出写真”。これは後者。誰になんと言われようと大切なもの」。

❝ファインダーを覗いて、世界に恋をする❞

写真との出会いは、増田さんの世界の見方をも変えた。
「写真に出会ってから、いろんなものを好きになりました。例えば光や、雨や夜。ファインダー越しの世界が、知らなかった美しい世界を教えてくれ、全部を好きにしてくれたんです」。
だから増田さんの写真は、きらめきで満ちている。

「上から水が降ってきた瞬間を、手の下から撮りました。実は真昼間に撮ったのですが、夜空から星が降ってきたように見えるのが個人的に好きです」。

「水に浮遊している感じが撮りたくて。海で撮っていますが、湖のようにも見えるし、場所がわからない感じが気に入っています」。

増田 彩来 Instagram
増田 彩来 note

GENIC VOL.56 【恋する目線のシューティング】
Edit:Yoko Abe

GENIC VOL.56

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