menu

安藤瑠美 作品集「TOKYO NUDE 100」が、2025年4月25日(金)に発売。写真でつくる“虚構の東京風景”

安藤瑠美 作品集「TOKYO NUDE 100」が、2025年4月25日(金)に発売。「虚構の東京を写真で作る」というコンセプトのもと、レタッチ技術を使って、看板やビルの室外機、窓、電柱などの“ノイズ”を消し、街を裸の状態へと仕上げる「TOKYO NUDE(トーキョー・ヌード)」シリーズで知られる、フォトグラファー・レタッチャーの安藤瑠美。「TOKYO NUDE」の不思議な街の風景写真が話題を呼び、2024年の芥川龍之介賞受賞作品『東京都同情塔』の装幀や、文芸誌『群像』、『みすず』の表紙にも作品が採用されるなど、活躍の場を広げています。本書は、同氏の「TOKYO NUDE」シリーズを100点収録した作品集です。

  • 作成日:

ADVERTISING

目次

プロフィール

安藤瑠美

レタッチャー・フォトグラファー 1985年生まれ、岡山県出身。東京藝術大学美術学部先端芸術表現科卒業後、現在は東京を拠点に制作活動をしている。10代の頃は画家を目指し、大学進学をきっかけに写真の世界へとのめり込む。2019年THE REFERENCE ASIA:PHOTO PRIZE 2019審査員優秀作受賞。LUMINE ART FAIRへ出展。
愛用カメラ:Sony α7 III

収録作品の一部をご紹介

東京は、時代とともに新陳代謝を繰り返してきた。
ひしめき合うように建てられたビル群は、まるで都会に根差した一つの生命体のようだ。
東京に暮らす私は、この硬質な生命体と共生している。
一方、人同士の共同体意識はネット上に移行しているように感じる。
遠距離のバーチャルな繋がりの方が、壁を挟んだ隣人との関係よりもよっぽど重要だったりする。
バーチャルがリアル化し、リアルがバーチャル化している。
今や東京という都市の輪郭はボヤけつつある。
我々にとって物質的な機能が不要になった時、東京はどんな姿になるのだろう。
そこには入口も出口も存在しない、箱としての建造物が広がる。
全ての活動は箱の中で完結し、都市からは写真や文字、人の消費活動の痕跡は消滅している。
人間に装飾された文明という衣服を脱ぎ捨てた、東京の露わな姿 =「TOKYO NUDE」が広がる。
それは我々にとってのディストピアなのか。
東京にとってのユートピアなのか。
私達は、確実に変わりゆく東京の輪郭に対峙していかなければならない。

── 「TOKYO NUDE 100」本書より

出版記念グッズ 情報

本書の刊行を記念して、出版記念グッズが発売されます。

TOKYO NUDE 100トートバッグ

収録作品をプリントしたトートバック。本体はマチなしの厚手生地で両面カラープリント(インクジェット)、内ポケットつき。

種類:1種類
価格:6,380円(税込。本体5,800円)
素材:綿100%
印刷:フルカラーインクジェット(両面プリント)
サイズ:縦37.5×横38cm(本体)、長さ約66cm・幅3cm(持ち手)
その他:厚手生地、マチなし、持ち手パープル、内ポケットあり

TOKYO NUDE 100ハンカチ

収録作品をプリントしたハンカチ2種。44.5×44.5cmの使いやすいサイズで実用性があり、高層ビルと一軒家が立ち並ぶ都会のワンシーンを切り取った、華やかで美しい一枚。

種類:2種類
価格:2,970円(税込。本体2,700円)
素材:綿100%
印刷:フルカラーインクジェット(両面プリント)
サイズ:44.5×44.5cm
その他:オリジナル封筒入り

※画像はイメージです。実際の商品とは色味などが異なる場合があります。

安藤瑠美 作品集「TOKYO NUDE 100」情報

著者:安藤瑠美
定価:4,950円(税込。本体4,500円)
仕様:B5変形/スケルトン装/208頁/オールカラー
ISBN:978-4-86791-040-5
発売日:2025年4月25日(金)
*発売日は地域によって異なることがあります
発行:株式会社トゥーヴァージンズ

Amazon:安藤瑠美 作品集「TOKYO NUDE 100」

おすすめ記事

写真との対話 安藤瑠美

【#写真家が撮る日常:4 】安藤瑠美

次の記事