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写真展「Two Pairs of Eyes. Photographs by Donata and Wim Wenders」がドイツで開催。それぞれの写真作品を厳選して対話形式で展示する二人展

Wim Wenders In Sydney, Australia 1984

写真展「Two Pairs of Eyes. Photographs by Donata and Wim Wenders」が、ドイツ・ウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムにて、2026年6月11日(木)~9月20日(日)に開催。世界的に知られるドイツ人映画監督 ヴィム・ヴェンダース。映画制作の傍ら写真にも情熱を注いでおり、写真作品の多くは旅先や映画のロケ地で撮影されました。ドナータ・ヴェンダースはモノクローム作品をメインに、その多くが人物にスポットを当てています。ピナ・バウシュやポール・オースターなどが被写体になっているほか、フォトインスタレーションではクロスフェードや二重露光、長時間露光などの実験的な手法が用いられています。ドナータとヴィムは世界を見る視点が大きく異なります。本展では、両者の作品を同時に展示することで、写真、物事の認識、そしてストーリーテリングに対する新たな視点が提示されます。

  • 開催期間:2026.6.11 ~ 2026.9.20
目次

プロフィール

ドナータ・ヴェンダース(Donata Wenders)

1965年ベルリン生まれ。1984年から1989年までベルリンとシュトゥットガルトで映画と演劇を学んだ後、長年にわたりカメラアシスタントとして経験を積みながら長編映画とドキュメンタリー映像の撮影監督として活躍。1995年からは写真活動に専念。その作品は世界中のさまざまな新聞や雑誌に掲載されているほか、ドイツ国内外で展示もされている。写真集も多数出版しており、1993年に結婚した夫であるヴィム・ヴェンダースとの共同での写真集も数多くある。デュッセルドルフに拠点を置くヴィム・ヴェンダース財団の理事も務める。

ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)

1945年デュッセルドルフ生まれ。医学、哲学、社会学を学んだ後に、まずパリで、続いて1967年にミュンヘンで映画に魅了され、新たに設立されたミュンヘンテレビ・映画大学に第1期生として入学。1970年代にはアマチュアの映画制作者としてニュー・ジャーマン・シネマを牽引し、以来現代映画を代表する映画監督のひとりとして名を馳せている。映画制作に加えて幼少期から現在に至るまで、写真から常に大きな影響を受け続けてきた。写真家としての活動の原点となった作品は、映画『パリ、テキサス』の撮影準備中にアメリカ西部で制作した作品シリーズ「Written in the West」。映画監督と写真家に加えて脚本家やプロデューサーとしても活躍。長編映画やドキュメンタリー映画で多数の受賞歴があるほか、世界各地で写真展を開催し、写真集や映画関連の書籍を数多く出版。また、文筆家として各種の書籍も出版。70年代後半からはアメリカで長年生活していたが、現在は妻のドナータとともにベルリンを拠点に活動を続けている。

Wenders Images

ヴィム・ヴェンダースの代名詞でもあるポラロイド写真や、妻であるドナータ・ヴェンダースと共同で手がけるファインアート作品の数々が定期的に発信されています。

解説と展示作品の一部をご紹介

Wim Wenders
Woman in the Window, Los Angeles, USA 1999

今回の二人展では過去の有名な写真や各々の代表作とされる写真を多数展示します。また、ここ数年で撮影された比較的新しい写真もお目見えします。さらに、本展のために特別に実施されたインタビューでは、アーティストとしての二人の制作メソッドとクリエイティブな思考法を深く理解することができます。

ヴィム・ヴェンダースはその名が世界的に知られるドイツ人映画監督です。映画史に残る数々の名作を生み出してきた実績があり、受賞歴も豊富です。その作品の大きな特徴は物語の舞台となる場所が常に重要な役割を果たしていることで『パリ、テキサス』(1984)『ベルリン・天使の詩』(1987)『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』(1999)『PERFECT DAYS』(2023)などが例として挙げられます。映画制作の傍らで写真にも情熱を注いでおり、個性的な作品を制作してきました。ヴィムは、自分自身を「まず旅人であり、その次に映画監督や写真家だ」と語っています。その言葉どおり写真作品の多くは旅先や映画のロケ地で撮影されました。被写体は風景や建築物であることが多く、明瞭で色彩豊かなビジュアル言語を用いながらディテールまで印象的に描き出して見る者に驚きを与えます。人物が含まれることはあまりありませんが、その存在や生活を物語る痕跡は見て取れます。

Wim Wenders
Streetcorner in Butte, Montana, USA 2003

Donata Wenders
News in Warsaw, Poland 2006

ドナータ・ヴェンダースの写真からは、ヴィムとは異なる視点で世界を見ていることがわかります。作品のほとんどがモノクロームであり、その多くが人物にスポットを当てています。ビジュアル言語としてはミニマルなのが特徴で、光と影、鮮鋭さ、そしてダイナミックなジェスチャーという要素で構成されており、抽象化やブレを活用して影のような存在として人物を幻想的に描き出しています。ピナ・バウシュ(ドイツの振付師・演出家)やポール・オースター(アメリカの小説家・詩人)などの現代の著名人が被写体になることも少なくありません。フォトインスタレーションでは、クロスフェードや二重露光、長時間露光などの実験的な手法が用いられています。

両者の視点はいずれも、世界に対して愛情に満ちていると同時に、単なる記録にとどまらない写真への興味であふれています。今回の二人展での写真作品による対話では、歴然と異なる2種類の写真的アプローチが映画的な視点と写真要素の凝縮という意味で、あるいは広がりと近しさという意味で、さらには明瞭さと曖昧さという意味で、互いに重なりつつもやはり別物であることが浮き彫りになっています。

── 「ドナータ・ヴェンダースとヴィム・ヴェンダース 写真作品を対話形式で展示する二人展」プレスリリースより

Donata Wenders
The Bridge, Hangzhou, China 2024

Donata Wenders
Self-portrait I, Warsaw, Poland 1997

Wim Wenders
Self-portrait, USA 1975

写真展「Two Pairs of Eyes. Photographs by Donata and Wim Wenders」情報

開催日時

2026年6月11日(木)~9月20日(日)10:00~18:00

入場料

大人:11ユーロ
割引対象者(学生・研修生・求職者など):8ユーロ
ファミリー(家族券):24ユーロ
8歳以下の子ども:無料

会場

  • エルンスト・ライツ・ミュージアム
  • WEB
  • Am Leitz-Park 6, 35578 Wetzlar, Germany
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
フランクフルト中央駅(Frankfurt Main Hbf)から、ギースン(Gießen)経由または直通の快速列車(RE)や普通列車(RB)に乗り、ウェッツラー駅(Wetzlar Bahnhof)で下車
<バス>
ウェッツラー駅の目の前にあるバス乗り場(ZOB)から11番のバス(Wetzlar Am Leitz-Park行き)に乗り、「Wetzlar Am Leitz-Park」バス停で下車

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