目次
- "都市×自然"の美しい風景に出会える「札幌」
- 札幌の風景を楽しめる観光スポット
- ラベンダーと都市のパノラマが美しい「幌見峠」
- 原始林が残る「円山公園」でローカル気分を味わう
- 歴史と自然が詰まった憧れのキャンパス「北海道大学」
- 北海道らしい雄大な景色に癒される「さっぽろ羊ヶ丘展望台」
- 煌めく札幌の街を見下ろせる「札幌もいわ山ロープウェイ」
- 芸術を楽しめる観光スポット
- 自然とアートの融合を体験できる「札幌芸術の森」
- 真駒内滝野霊園にある有名建築家が設計した「頭大仏殿」
- 「モエレ沼公園」の象徴。ガラスのピラミッドに惚れ惚れ
- 絵画のような風景に出会える都会のオアシス「中島公園」
- 札幌のおすすめグルメ
- 歴史ある建物で名物ジンギスカンをいただける「サッポロビール園」
- 「夜パフェ専門店 ななかま堂」で芸術的で美しいシメパフェを
- 札幌の街を一望できる「aile cafe」
- 札幌のおすすめホテル
- シティで旅館の本質を味わえる「ONSEN RYOKAN 由縁 札幌」
- 洗練された風景とアートに感化される「札幌」
"都市×自然"の美しい風景に出会える「札幌」
第3回は、プロトラベラーのERIKOと旅行写真家のYUUKIが旅した「札幌」。北海道最大の都市であり、豊かな自然と街が調和する環境は「住みたい街」としても人気です。桜や新緑が美しい春、さわやかで過ごしやすい夏、紅葉や味覚が楽しめる秋、雪景色に包まれる冬と、四季の移り変わりを鮮明に感じられる気候で、どの季節にも魅力満載。美しい風景や芸術に触れられ、北海道中からおいしいものが集まる札幌をたっぷり紹介します。
札幌の風景を楽しめる観光スポット
ラベンダーと都市のパノラマが美しい「幌見峠」
札幌市街を見下ろすことができる「幌見峠(ほうみとうげ)」。頂上には「夢工房さとう」のラベンダー畑があり、夏季には展望駐車場に約7000株のラベンダーが咲き誇ります。紫の絨毯越しに見える街の大パノラマは感動もの。ラベンダーの甘い香りに包まれて、憩いのひとときを過ごしてみるのはいかがですか?車に乗ったまま札幌の夜景を楽しむことができる、優雅な夜景鑑賞スポットとしても人気です。
幌見峠 基本データ
<住所> 札幌市中央区盤渓471番地
<TEL> 011-622-5167
<営業時間>
幌見峠展望駐車場
4月1日~11月30日 24時間営業
幌見峠ラベンダー園
7月上旬~7月末 9:00~17:00
※気象状況により変更があります。
<定休日> なし
<駐車場> 有
3:00~17:00:500円
17:00~3:00:800円
料金
人:無料
車:有料 駐車料金のみ
※刈り取り料金:500円から(株の大きさにより異なります)
行き方・アクセス
地下鉄円山公園駅から車で10分
原始林が残る「円山公園」でローカル気分を味わう
春には人気花見スポットにもなり、札幌市民憩いの場として親しまれている「円山公園」。街の中心エリアに位置しながら、国の天然記念物に指定されている原始林に覆われた円山の山麓にあり、都市の中に自然が保護されている珍しい公園です。公園の脇には円山の登山道があり、森の中をちょこちょこと動き回る野生のエゾリスやシマリスに出会えるチャンスも。円山の登山道は整備され、1時間半程度で山頂まで往復できるので、街も自然も楽しみたい人にぴったり。マイナスイオンが溢れていて、日々の疲れをリセットできます。
円山公園 基本データ
<住所> 札幌市中央区宮ヶ丘他
<TEL> 011-621-0453
行き方・アクセス
地下鉄東西線 「円山公園駅」3番出口 徒歩 5分
歴史と自然が詰まった憧れのキャンパス「北海道大学」
1876(明治9)年に札幌農学校として開校した「北海道大学」。”北海道開拓の父”とも呼ばれる初代教頭のウィリアム・スミス・クラークが唱えた”Boys,be ambitious!(少年よ、大志を抱け)”はご存じの人も多いのでは?広大なキャンパスは総面積が東京ドーム38個分、東京都23区よりも広いという想像以上の大きさ。日本で1番広いキャンパスでもあります。緑豊かなキャンパス内を歩くだけでリフレッシュできる、理想的な環境で、勉強も捗りそう。
北海道大学 基本データ
<住所> 札幌市北区北8条西5丁目
<TEL> 011-716-2111
行き方・アクセス
札幌駅北口から構内まで徒歩約7分
北海道らしい雄大な景色に癒される「さっぽろ羊ヶ丘展望台」
明治時代に農業研究施設の牧場として誕生し、現在は大都市の中で雄大な景色を楽しめるスポットとして親しまれている「さっぽろ羊ヶ丘展望台」。放牧されている羊たちがのびのびと牧草を食べている姿が愛らしい、まるで海外のような広々とした牧草地。夏には一面がラベンダー畑になり、無料の刈り取り体験ができます。春には若草色の牧草と鮮やかな花々、秋には黄金色の紅葉、冬には真っ白な雪の絨毯と、1年を通して北海道らしい風景を楽しめるスポットです。
さっぽろ羊ヶ丘展望台 基本データ
<住所> 札幌市豊平区羊ケ丘1番地
<TEL> 011-851-3080
<営業時間> 9:00〜17:00
<休業日> 年中無休
<駐車場> 有(無料・100台分)
入場料
大人 530円
小・中学生 300円
行き方・アクセス
地下鉄東豊線「福住駅」から路線バス「羊ヶ丘展望台」下車
煌めく札幌の街を見下ろせる「札幌もいわ山ロープウェイ」
札幌の街を360度の大パノラマで見渡せる藻岩山(もいわやま)山頂の展望台へは「札幌もいわ山ロープウェイ」で。山麓駅からロープウェイに乗り、中腹駅でミニケーブルカー“もーりすカー”に乗り継いで山頂まで登ります。山頂展望台からは札幌のシティースケープはもちろん、山並みを覆うように広がる雲海も見え、季節や時間帯によって様々な景色を楽しむことができます。
街にあかりが灯り始めるトワイライトから、煌めく夜景に変化するまでの時間もとても美しく感動もの。日本新三大夜景にも認定された、キラキラ輝く札幌の夜景を見ずには帰れません。
もいわ山ロープウェイ 基本データ
<住所> 札幌市中央区伏見5丁目3番7号
<TEL> 011-561-8177
<営業時間>
夏期(4月〜11月)10:30〜22:00 ※上り最終21:30
冬期(12月〜3月)11:00〜22:00 ※上り最終21:30
<休業日> 悪天候時運休
<駐車場> 無料駐車場完備
料金
ロープウェイ:往復 大人 1,200円 小人(小学生以下) 600円
ミニケーブルカー:往復 大人 600円 小人(小学生以下) 300円
行き方・アクセス
市電 停留場「ロープウェイ入口」から無料シャトルバス2分
または
路線バス「もいわ山ロープウェイ」下車
芸術を楽しめる観光スポット
自然とアートの融合を体験できる「札幌芸術の森」
“芸術文化都市さっぽろ”のシンボルとして、北海道らしい豊かな自然と芸術、文化が調和する環境づくりを目指している「札幌芸術の森」。東京ドーム約1.5個分の広さがある野外美術館には、国内外の芸術家の彫刻作品が74点展示されており、森林浴をしながら自分もアートの一部になったような気分で鑑賞を楽しめます。
円錐の建物が特徴的な「隠された庭への道」は7つの展示から構成されたアート。円錐の中に入ると、音が独特な響き方をし、不思議な体験をすることができます。木々の中に点在するアートを辿りながら歩くのは、まるで森林の中での宝探し。季節や気候、時間帯によって表情を変えるアート巡りが楽しいスポットです。
札幌芸術の森 基本データ
<住所> 札幌市南芸術の森2丁目
<TEL> 011-592-5111
<営業時間> 9:45~17:00(6月1日~8月31日は17:30まで)
入館は閉館30分前まで
<休館日> 4月29日~11月3日:無休
11月4日~4月28日:毎週月曜日※月曜が祝日・振替休日の場合はその翌平日、年末年始(12月29日~1月3日)
札幌芸術の森野外美術館は11月4日~4月28日まで冬季休館
<駐車場> あり(1車両1回につき 普通車500円)
入館料
札幌芸術の森野外美術館:大人700円、中学生以下無料
札幌芸術の森美術館:展覧会ごとに変動
行き方・アクセス
地下鉄真駒内駅から路線バスで約15分
真駒内滝野霊園にある有名建築家が設計した「頭大仏殿」
真駒内滝野霊園のシンボルとして存在感を放っている「頭大仏殿」は、丘から大仏が頭の一部だけを覗かせる不思議な造り。世界的にも有名な建築家・安藤忠雄氏が、もともとあった石像大仏を中心に設計しました。丘からちょこんと頭が出る様子はなんだか可愛らしくも見えます。初夏には、この丘がラベンダーで覆われます。
丘の中は礼拝空間になっており、アプローチから135m歩いてやっと大仏の全てを拝める造り。どんな姿をしているのだろう?と想像しながら歩めるように造られています。トンネルを抜けてようやく見える大仏は、天空から降り注ぐ光に照らされ神々しく、ドームに守られているかのような姿が印象的で迫力満点。
また、霊園の正面入り口にはモアイ像が並び、気持ちの良い風が通り抜けます。モアイの『モ』には"未来"、『アイ』には"生きる"という意味があり、生きた証を後世へ永遠に伝承できるように、という願いで建てられているそう。敷地の約6割が緑地帯で、宗派・国籍を問わず誰でもお墓を建立できる、大自然を生かした公園霊園です。
頭大仏 基本データ
<住所> 札幌市南区滝野2-3 滝野霊園内
<TEL> 011-592-1223
<拝観時間>
4月~10月 9:00~16:00
11月~3月 10:00~15:00
<閉園日> 指定日ならびにメンテナンス日
<駐車場> 有(245台)
入場料
無料
行き方・アクセス
地下鉄真駒内駅から墓参バス(無料)または路線バスで約23分
「モエレ沼公園」の象徴。ガラスのピラミッドに惚れ惚れ
彫刻家イサム・ノグチが設計したアートパーク「モエレ沼公園」。ガラスで構成されたアトリウムは、実は四角錐状ではなく、三角面と四角錐、立方体が組み合わされた複雑な形をしています。外側からはピラミッドに反射した光と景色、内側からは差し込む光とガラス格子の影が美しく、何度訪れてもその美しさに感動できる場所です。
モエレ沼公園最大の造形物であるモエレ山の頂上へ登る、直線の階段も見どころの1つ。頂上までは約10分かかりますが、登り切った先にはピラミッドや街を見下ろせる絶景が広がり、清々しい風が吹いています。
モエレ沼公園 基本データ
<住所> 札幌市東区モエレ沼公園1-1
<TEL> 011-790-1231
<営業時間> 7:00-22:00(入場ゲートは21時まで)
<休園日> なし※各施設はそれぞれ休業日あり
<駐車場> 有 無料
入場料
無料
行き方・アクセス
路線バス「モエレ沼公園西口※」下車
期間限定運行バス「モエレ沼公園」下車
※「モエレ沼公園西口」は積雪時(12月下旬~4月初旬)利用不可
絵画のような風景に出会える都会のオアシス「中島公園」
札幌市の中心部にありながらも、水と緑が豊かな「中島公園」。菖蒲池や鴨々川(かもかもがわ)の周りは絵画のような風景に溶け込みながらチルできる、心地良いスポットがあります。
国の重要指定文化財にも指定されているウルトラマリンブルーとホワイトのカラーリングが美しい「豊平館」は、開拓使が迎賓館、ホテルとして建てた歴史的木造建築。最初の宿泊客は明治天皇で、1960年代には結婚式場として多くの人に親しまれ、今もなお洗練された様子を残しています。
中島公園 基本データ
<住所> 札幌市中央区中島公園1
<TEL> 011-681-3940
料金
無料
※「豊平館」観覧料 大人 300円 中学生以下 無料
行き方・アクセス
地下鉄南北線「中島公園駅」1・3番出口
地下鉄南北線「幌平橋駅」1・2番出口
札幌のおすすめグルメ
歴史ある建物で名物ジンギスカンをいただける「サッポロビール園」
北海道グルメの代表“ジンギスカン”を歴史ある空間でいただける「サッポロビール園」。ビヤホールになっている赤レンガの“開拓使館”は、1890年(明治23年)に製糖工場として建設された後、製麦工場として使用され、1966年にサッポロビール園となった長い歴史がある建物。
ジンギスカンは、もも、ロース、タンなどを盛り合わせた5種盛りがあり、臭みなく柔らかなラム肉を部位別に堪能できます。北海道の素材に合うよう造られた、北海道限定販売の生ビール“サッポロクラシック”とジンギスカンの相性は最高です。
サッポロビール園 ジンギスカンホール 基本データ
<住所> 札幌市東区北7条東9丁目2-10
<TEL> 0120-150-550
<営業時間> 11:30~20:00
<定休日> 12月31日
<駐車場> 有
行き方・アクセス
路線バス「サッポロビール園」下車
「夜パフェ専門店 ななかま堂」で芸術的で美しいシメパフェを
昭和レトロな飲み屋街のビル2階にある「夜パフェ専門店 ななかま堂」は、その名の通り、開店時間が18時からと夜だけパフェを楽しめる店。どのパフェも芸術的で、食べるのがもったいない美しさです。造形的なシルエットの“すずらんパフェ”と、繊細な花びらが可憐な“紫陽花パフェ”をオーダー。どちらも、クリーム、ジェラート、ムース、ジュレなど幾層にもなっていて、味と触感が混ざりあい、すべてが合わさって生まれるハーモニーにココロもカラダもトキメキます。
夜パフェ専門店 ななかま堂 基本データ
<住所> 札幌市中央区南4条西5丁目 第4藤井ビル2F
<TEL> 011-596-8607
<営業時間> 18:00 ~ 24:00(L.O. 11:30)
金土祝前日 18:00 ~ 26:00(L.O. 25:30)
<定休日> なし
行き方・アクセス
地下鉄「すすきの駅」徒歩2分
札幌の街を一望できる「aile cafe」
マンション最上階にある「aile cafe(エールカフェ)」は、広い窓から豊平川や札幌の都心の風景を一望できる隠れ家カフェです。鯖スパイスカレーは、じっくり炒めた玉葱ベースに鯖の風味とスパイスが効いた大人のカレー。季節や時期に合わせて変わるシーズナルメニュー「エールパフェ」も魅力的で、取材時はマンゴープリンにフレッシュマンゴー、マンゴージュレ、とマンゴーがたっぷり詰まった豪華なパフェでした。旅の途中に、締めくくりに、札幌の街を眺めながらのランチやティータイムにいかがですか?
aile cafe 基本データ
<住所> 札幌市豊平区 平岸1条20-9-11 9F
行き方・アクセス
地下鉄東西線 「円山公園駅」3番出口 徒歩 5分
札幌のおすすめホテル
シティで旅館の本質を味わえる「ONSEN RYOKAN 由縁 札幌」
札幌駅近くに位置し、色々と巡りたい旅の拠点にぴったりな和モダンの宿「ONSEN RYOKAN 由縁 札幌」は、シンプルな中に和の要素が散りばめられた落ち着いた雰囲気。宿泊した「高層階ツイン」は、12階建ての9~11階にある客室で、窓際にはワークスペースもあるので、植物園の緑を眺めながらワーケーションという過ごし方もよさそう。大浴場では登別のカルルス温泉に入ることができ、都心ながら温泉でゆっくりと旅の疲れを癒せます。
和食レストラン「夏下冬上 札幌」では、北海道の旬の食材をふんだんに使用した、彩り鮮やかな和御膳をいただけます。北海道らしい“ホッケのひつまぶし”も付いたボリュームたっぷりで、目にもお腹にも嬉しい豪華な朝食。連泊するとメニュー変更も可能なので、飽きずに楽しめます。地の食材をたっぷりいただいて、エネルギーチャージ!
ONSEN RYOKAN 由縁 札幌 基本データ
<住所> 札幌市中央区北1西7
<TEL> 011-271-1126
<駐車場> 有料(1泊・1台につき2000円)
行き方・アクセス
地下鉄大通駅 1番出口から徒歩約8分
JR札幌駅・地下鉄さっぽろ駅 10番出口から徒歩約13分
洗練された風景とアートに感化される「札幌」
都市と自然が調和した街で、絵画のような美しい風景に浸り、自然の中でアートに触れ、北海道グルメを満喫する。札幌は街も自然も文化もグルメも充実し、“ザ・北海道”がコンパクトに楽しめる贅沢な場所です。観光地だけでなく、市民に愛される公園や大学など、地元の人々の生活を覗いてみることもでき、住んでいるように旅できる面白さも。昼間は風景を楽しみ、夜はシメパフェや夜景スポットと1日中楽しみが尽きない、欲張り旅ができる札幌に出かけてみませんか?
ERIKO
プロトラベラー
2017年よりプロトラベラーとして活動中。旅先の魅力を最大限に伝える写真を撮るため、多数の撮影機材を使い分け、ファッションも現地に合わせてコーディネイトするカメラ女子。
2020年には子どもが誕生し、現在一児の母。ライフスタイルの変化にあわせ、様々な旅と撮影を楽しんでいる。
YUUKI
デザイナー/旅行写真家
和歌山県出身。デザイナーとして勤務後、独立。現在はオンラインショップ『ANCIENTALA』を運営するNALALA Incのfounder。フォトグラファーとしても活動する。
※写真や動画撮影の際はマスクを外しています。