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【撮影と表現のQ&A】嵐田大志/Q.デジタルの写真をフィルム調にするテクを教えて!

さまざまな写真家、フォトグラファー、クリエイターが登場するQ&A企画。
「知ることは次の扉を開くこと」。
今回は、色調を操りエモーショナルに仕上げるフォトグラファー、嵐田大志さんに質問です。

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嵐田大志

フォトグラファー 1977年生まれ、大阪府出身。東京を拠点に、家族写真やスナップなどを中心に撮影。国内のみならず、海外のメディアにも写真を提供。著書に『デジタルでフィルムを再現したい』、『カメラじゃなく、写真の話をしよう』(ともに玄光社)。
愛用カメラ:Nikon Zシリーズ、Canon EOSシリーズ、Ricoh GRシリーズ、iPhoneなど
愛用レンズ:NIKKOR Z 40mm f/2/Z 50mm f/1.8 S

嵐田大志 Instagram
嵐田大志 X

Q.デジタルの写真をフィルム調にするテクを教えて!

A.自分が目指したいターゲットを明確に持って編集していく

淡色に編集することで写真が思い出の付箋のようになる

「デジタル写真の色調にいまいちしっくりこなかった頃、浅い色調に焼いたネガフィルムを参考に編集をし始めました。自分にとって写真は記録や思い出を残すためのものですが、記憶の中の色調はデジタル写真のクッキリハッキリとは異なります。白日夢のような、おぼろげで儚いトーンに編集することで、写真がより思い出の付箋のようになると感じています」。

Point 1:目指すべき色調を明確にする

「フィルムと言っても、ポジフィルムやモノクロフィルムもありますし、ネガフィルムにいたっては写真店やラボの匙加減で色調が大きく変わります。そのため自分の場合は、William EgglestonやStephen Shoreなど“ニューカラー”と呼ばれる写真家の時代のネガフィルム(一部ポジもある)の色調を参考としています。このように、自分が目指したい色調等を明確に持つことが重要だと考えています」。

Point 2:好みの色相にできそうな具体的な調整法を見つける

「カメラの機種や設定よりも、LightroomのHSLで色ごとに色相を調整することが編集の肝だと思っています。例えば、デジタルカメラの“撮って出し”の空の色は自分の好みからすると、ややマゼンタ寄り(紫っぽい)に感じるので、ブルーの色相はシアンっぽく(HSLスライダーのマイナス側に)することが多いです。グリーンは逆にややスライダーをプラスにして青っぽいグリーンにすることが多いですが、全体のバランスを見て逆にマイナス方向のイエロー寄りのグリーンにすることもあります」。

Point 3:編集アプリを使い分けて。フィルターも活用

「細かく設定を追い込みたい場合はLightroom、気軽に編集したい場合はVSCOを使っています。特にVSCOのA8という、色が浅く青みがあるフィルターはフィルムライクにするのにおすすめ。Lightroomで編集がうまくできなかった場合はA8を当ててみると良い感じになったりします」。

GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】嵐田大志/Q.デジタルの写真をフィルム調にするテクを教えて!
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.67

7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ~撮影と表現のQ&A~」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ!
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