1 見応え抜群!シカゴ美術館で名作を鑑賞
シカゴ美術館の収蔵品はなんと30万点以上!その規模からメトロポリタン美術館、ボストン美術館と並びアメリカ三大美術館のひとつに数えられています。
正面の2匹のライオン像は、向かって左が口を開けていて右が口を閉じている。アメリカの国旗、イリノイ州の州旗、クック郡の旗、シカゴ市の旗が並んで掲げられているのは晴れた日の10時30分~15時30分の間だけなんだって!
口を閉じているライオン像の方が写真に撮られることが多いそうだけど、もう一匹のポカンと口が開いているライオン像にも私は愛着が湧いたよ!
入場してすぐの階段は一見普通だけど、なんとあのウォルト・ディズニーが美大生だった頃に掃除をしていた階段なんだって!当時の特待生たちは学費免除のかわりに掃除や雑用をしていたそう。ディズニー映画「ファンタジア」に出てくる魔法使いのミッキーが操るホウキは、「ホウキが勝手に掃除してくれたらイイのになぁ」という彼の思いから生まれたんだとか。
さて、膨大な展示作品の中から私が気になったものをいくつかご紹介したいと思います。
年輪の刻まれた風貌や衣装の質感の表現など、レンブラントの見事な技量が評価された作品。
シカゴ美術館の目玉とも称される印象派のルノワール。
不安と焦燥の表情でこっちを見ている天才芸術家のゴッホ。
ピカソの「青の時代」の代表作。若い芸術家の貧困が表れている。画材を買うことができず重ねて絵を描いていたため、よく見るとこの絵の下にうっすら女性の絵が見える。
たくさんのパロディ作品でも有名なグラント・ウッドの「アメリカン・ゴシック」。夫婦にも兄弟にも見えるこの不思議な絵はウッドの妹とかかりつけの歯科医がモデル。この絵の前ではみんながセルフィーを撮っていくんだって!
私も「アメリカン・ゴシック」とセルフィー!ところで、とっても広いシカゴ美術館では増築により大人の迷子が多いらしい!みんな迷子にならないように気をつけてね!
シカゴ美術館 Art Institute of Chicago 情報
住所 111 S Michigan Ave, Chicago, IL 60603
2 ルート66の起点「BEGIN」サイン
シカゴ美術館を出て正面の交差点を渡ると、そこにはルート66の起点「BEGIN」サイン。
ルート66はイリノイ州シカゴからカリフォルニア州サンタモニカまでを結んでいる。
8つの州をまたぐ全長約3900kmの道路は1926年に開通。
高速道路の開通により1985年に廃止されたが、今もなおルート66を通るアメリカ横断に憧れる旅人は多い。私もいつか…。
サインの奥にはシカゴのランドマーク「ウィリス・タワー」が見えるよ!
3 スカイデッキでシカゴの街を空中散歩!
地上高412m(アンテナを含めると527m)の「ウィリス・タワー」。1973年の完成当時は世界一の高さを誇り、2019年にセントラル・パーク・タワーに超されるまで屋根部分のみならアメリカで最も高かったというビル。
103階の展望室「スカイデッキ・シカゴ」からはシカゴの街が一望できます。
ガラス張りの小部屋に入ると、まるで空中散歩をしているかのよう!
初めは足がすくむけど、シカゴの街に吸い込まれていきそうな感覚がだんだん快感に…。
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Skydeck Chicago 店舗情報
住所 233 S Wacker Dr, Chicago, IL 60606
旅人まりーしゃ
旅のコラムニスト。バックパッカー歴12年、125カ国訪問。地球5周分くらいの旅。『週刊プレイボーイ』公式ニュースサイトでの旅コラム連載は5年間半・240回を超えました。日頃から旅人、住所不定、旅をしていない時は誰かのソファで寝る毎日。