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【プロ・達人が教えてくれる 明日からちょっと上手くなるフードフォト講座 #5】ユータ

一番身近な撮影対象でありながら、もっとも難しいとも言えるフードフォト。いらない影に困ったり、おいしそうに見えなかったり…。そこで、素敵なフード写真を撮影している食や写真のプロたちに、構図やアングル、ライティングなど、すぐに参考になるワザの数々を教えていただきました。フードフォト講座 #5は、Instagramに自身で撮った作品を投稿しているユータさん。隅々まで要チェックです!

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ユータ

会社員 2014年に日々の趣味としてお菓子作りをスタートし、自身で撮った作品をInstagramに投稿するのが日課に。また、自身のブログ(http://yutaokashi.com)にて試行錯誤して作り上げたお菓子のレシピを公開中。
愛用カメラ:Nikon Z 6
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/4 S

ドラマティックで非日常感溢れる雰囲気に

前ボケ効果を使って被写体へ視線を集中

「モチーフの厚みを表現したい場合は、窓枠越しに斜めからの構図を狙います」。

その場で被写体を覗き込んでいるような感覚に

「前ボケ効果を使うと、非日常的でドラマティックな雰囲気に仕上がるんです。前ボケで奥行きを感じることにより、まるで自分がその場で被写体を覗き込んでいるような感覚にも。シンプルな茶色いお菓子など、ただ撮影するとさっぱりしてしまいそうな被写体を撮るときにおすすめの手法です。前ボケ撮影をするときには、それを前提に仕上がりを考えてスタイリングします。盛り付けは人の温もりを感じるように、テーブルスタイリングは密度と隙間のバランスにこだわっています」。

映画のワンシーンのような、余韻を感じるひとコマ

「お菓子と器の相性は重要!トップの華やかさを表現したいときは真俯瞰で撮影するのが◎です」。

「窓の前ボケを大胆に使ったこの構図は、反射との戦い。大きく使った窓と、被写体が共存するバランスを撮りまくって研究しました」。

「いつも自然光で撮影しますが、部屋の照明は消し、写真の左側に光が差し込むようにしています。撮影する場所に天窓があるので、影の長さを調節しながら、季節感や時間の雰囲気を作るように。撮影するお菓子やお皿は、季節に合わせて素材を選ぶと世界観を作るのに一役買ってくれます。写真の主なアップ先がInstagramなので、フィードでの並びが似た構図にならないように撮影するのを心がけています」。

ユータ Instagram
ユータ ブログ

GENIC VOL.58 【プロ・達人が教えてくれる 明日からちょっと上手くなるフードフォト講座】
Edit:Izumi Hashimoto

GENIC VOL.58

テーマは「おいしい写真」。
口福を感じる料理やスイーツとの出会い、オリジナリティ溢れるフードの創作、こんなシーンには二度とお目にかかれないかもと思った瞬間。様々な表現者たちが繰り広げる “おいしい” の世界を召し上がれ。

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