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葵の写真展「Ref:Rain」が原宿で開催。花びらが舞う傘を情景のなかに写し出した、5年間の集大成

写真家 葵の写真展「Ref:Rain」が、米原康正がキュレターを務める東京 原宿の「tHE GALLERY HARAJUKU」にて開催されます。会期は2025年1月27日(月)〜2月9日(日)。2020年、当時高校生だった葵にフラワークリエイティブスタジオplanticaが、花モチーフの傘の撮影をオファー。それから5年が経った現在も、写真家は花柄の傘の写真を撮り続けている。本展では、その集大成ともいえる作品の数々が展示・販売されます。

  • 開催期間:2025.1.27 ~ 2025.2.9

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目次

プロフィール

高校1年の冬からフィルムカメラで学校生活を撮り始め、SNSに載せたところプールで撮影した青の写真が話題となり、青と光をテーマに活発に自分の作品を制作しながら広告やPVなど活躍の場を広げる。昨今では中京大学、甲南女子大学など数々の大学から学園生活にフォーカスした撮影のオファーが続いている。2020年に写真集「未完成な青」、2021年に「drop」を上梓し京都と東京で、2023年にはアパレルと組んで台湾、原宿で個展を開催。今年1月にはencounter galleryにてアーティストのこはならむさんとの写真展「境界線」、7月に写ルンですによる写真展、“Moves me whenever…”を発表した。

米原康正

アーティスト/写真家/編集者 1959年日本熊本県生まれ。1995年から『egg』誌のクリエイティブ・ディレクターとして、東京・渋谷を中心に生まれた「ギャル系カルチャー」をリアルタイムで紹介。その後、写真投稿雑誌『アウフォト』、『smart girls』を創刊するなど、一貫して若い女の子たちのストリート・ファッションとカルチャーを追い続ける。

ステートメントと作品の一部、解説をご紹介

湿ったアスファルトの香りに包まれ、雫が眩い光を反射する。

水たまりは静かに洗いたての景色を映し出す。

誰もが心躍る、雨上がり。

花びらが舞う Plantica x Wpc. の傘を、そんな情景のなかに描き出しました。

一貫したテーマで作り上げた、高校生だった2020年から2024年までの約5年間の作品の集大成となる展示です。

―― 葵

僕の娘が「これキミも絶対好きなはず」と葵のSNSアカウントを送ってきた。そこに映った写真を見た瞬間、僕は彼女にDMを送った。5年前の出来事だ。そこからかなり積極的に彼女と関わらせてもらうようになった。グループ展や自分の持っているメディアにも登場してもらい、作品を作ってもらった。最初に見た彼女の写真。それは彼女の高校時代の記録である。同級生たちを3年間取り続けた写真には、彼女と同級生たちの徐々に築かれていく関係性が、はっきりと映し出されていた。そこに僕は本物のドキュメントを見た。
1997年に僕がプロデュースして創刊した「OUT OF PHOTOGRAPHERS」という雑誌がある。そこで僕は「これからの写真で最も大切なのは写真家とモデルとの関係性である」と訴えた。写ルンです、を使って撮った技術にこだわりを持たない写真たちは、写す側と写される側という立場を必要としない。重要なのはそこにある関係性であった。2000年代に入るとデジタルが主流となり、写真はSNSの中で溢れ出す。もちろんSNSの進歩は写真をより身近なものにした。SNS初期には、生活の瞬間を切り抜いた写真が大多数を占めた。僕はSNSに嫉妬した。僕のやっていたことがここで完結したかに思えた。ところが、時間が立つにつれ、SNSの中の写真は、SNSのための写真になった。そこにあるのは日常ではなかった。もう写真は死んだのか? 
そんな気分の日々が続くある日、僕は葵の写真を見たのだ。その瞬間僕は彼女の写真に1997年で僕が感じていた写真の未来を見た。そして激しく嫉妬した。嫉妬を嫉妬のままにしとくのは大人気ないので、僕は彼女を味方にした。そばで思う存分彼女の写真を撮ってもらう判断をしたのだ。ただ彼女と関わっていくうちにひとつ心配だったことがある。それは高校を卒業して、制服というアイコンがなくなっても、同じようなエモ感のある写真が取れるのか?ということだった。だけど、それは単なる危惧でしかなかったことがわかる。彼女はいつだってモデルに恋をする。そこから湧き出る関係性のオーラ。それが彼女の最大の能力である。

── キュレーター米原康正

葵 写真展「Ref:Rain」情報

開催日時

2025年1月27日(月)~2月9日(日) 11:00〜19:00
休廊日:2月3日(月)、2月4日(火)

入場料

無料

会場

tHE GALLERY HARAJUKU

tHE GALLERY HARAJUKU

  • 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前3丁目20-21 ベルウッド原宿1階-C
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
東京メトロ副都心線・千代田線「明治神宮前駅」から徒歩で5分

「葵 x plantica x Wpc.」特製冊子プレゼント

展示期間中に、同写真展に登場する花柄の傘シリーズを「Wpc.」ECサイトで購入した方に「葵 x plantica x Wpc.」特製冊子をプレゼント。

受け取り方法

「Wpc.」ECサイトの購入履歴がわかるもの(購入後の決済画面、決済完了メールなど)をギャラリーのスタッフに提示。

傘のご購入はこちらから

plantica

plantica

約600年続く華道の伝統や美学を意識しつつ、次世代の新たな表現方法を追求し、花に関係するファッションやアート、プロダクトの企画・制作、フラワーアートの展覧会の主催など、生け花の枠に捕われない自由な活動を行っている。大型商業施設やリゾートホテルの空間演出、NIKE、STARBUCKS、TOYOTA、SHISEIDOのイベント装花、CMや広告など多方面で装花ディレクションを行なっている。日本が誇る花文化の現在形を世界へ発信するため、国内外問わず精力的に活動。近年はミラノ万博・日本館の装花を担当、タイ王国・故プミポン国王の一周忌追悼式典の装花を担当、モナコ公国・カロリーヌ王女主催のフラワーアートイベント Garden Club de Monaco にゲスト招待されインスタレーションを披露。

Wpc.

Wpc.

「新たな可能性を生み出す」をスローガンに掲げ、2004年に誕生した日本発の傘ブランド。傘は日用品ではなく、心躍らすアイテムとして“ファッション”ジャンルにステップアップしていく時期だと考え、次の時代に向けた新しいブランドメッセージ『傘はファッションだ。』を策定し、傘とファッションの可能性や新しい価値観を創造している。

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