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展覧会「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」が東京都写真美術館で開催中。ギッリが探求し続けた、終わりのない風景に対する解釈と、その世界観に触れる

東京都写真美術館が、イタリアを代表する写真家 ルイジ・ギッリの個展「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」を、2025年7月3日(木)~9月28日(日)に開催。本展では、1970年代から晩年にかけてギッリが撮影した、イタリアや旅先での風景、アーティストのスタジオ、自宅の室内、美術品、看板やポスター、窓や鏡に映る風景など、多様な視覚的断片によって構成された風景表現が紹介されます。あわせて、ギッリの活動を語るうえで欠かせない存在である、妻パオラ・ボルゴンゾーニの作品や資料も展示し、約20年にわたるギッリの写真に対する多角的な思索をたどる。ドキュメンタリー映画「Infinito」上映とゲストによるアフタートーク、担当学芸員によるギャラリートークの開催も。

  • 開催期間:2025.7.3 ~ 2025.9.28
目次

プロフィール

ルイジ・ギッリ

写真家 1943年、イタリアのレッジョ・エミリア県スカンディアーノ生まれ。1970年代より本格的に写真制作に取り組む。色彩、空間、光に対する類まれな美的感覚と、ありふれたものをユーモラスに視覚化する才能によって、主にカラー写真による実験的な写真表現を探求してきた。また制作活動のみならず、写真専門の出版社「Punto e Virgola(プント・エ・ヴィルゴラ)」を仲間たちと立ち上げ、さらにプロジェクト大学で写真理論に関する講義を行うなど、多岐にわたる活動を展開した。

展示作品の一部と解説

ルイジ・ギッリ 《ボローニャ、1989-90》〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 ©Heirs of Luigi Ghirri

ギッリは測量技師としてのキャリアを積んだのち、コンセプチュアル・アーティストたちとの出会いをきっかけに、1970年代から本格的に写真家として活動を始めました。
ギッリにとって写真とは、現実世界の複製ではなく、フレーミングされた「見られた」視覚的断片によって風景を作り出すための手段でした。彼はこの表現手段を通じて、通り過ぎる風景の中に現実とイメージの関係性を見出し、「在」と「不在」、外的世界と内的世界について思索を深めようとしました。
本展では、1970年代から晩年にかけてギッリが撮影したイタリアや旅先での風景、アーティストのスタジオ、自宅の室内、美術品、看板やポスター、窓や鏡に映る風景など、多様な視覚的断片によって構成された風景表現を紹介します。あわせて、ギッリの活動を語るうえで欠かせない存在であり、自身もグラフィック・デザイナーとして活動した妻パオラ・ボルゴンゾーニ(1954-2011)の作品や資料も展示し、約20年にわたるギッリの写真に対する多角的な思索をたどります。ギッリが探求し続けた、終わりのない風景に対する解釈とその世界観に触れる機会となれば幸いです。

── 東京都写真美術館 プレスリリースより

ルイジ・ギッリ 《カプリ、1981》 〈イタリアの風景〉より 1981年 ©Heirs of Luigi Ghirri

ルイジ・ギッリ 《サッスオーロ、1975》 〈F11、1/125、自然光〉より 1975年 ©Heirs of Luigi Ghirri

ルイジ・ギッリ 《ザルツブルク、1977》 〈F11、1/125、自然光〉より1977年 ©Heirs of Luigi Ghirri

ルイジ・ギッリ 《グリッツァーナ・モランディ、1989-90》 〈ジョルジョ・モランディのアトリエ〉より 1989-90年 東京都写真美術館蔵 ©Heirs of Luigi Ghirri

総合開館30周年記念「ルイジ・ギッリ 終わらない風景」情報

開催日時

2025年7月3日(木)~9月28日(日) 10:00~18:00
※木・金曜は20:00まで、8/14-9/26までの木・金曜は21:00まで
休館日:月曜
※祝休日の場合は開館、翌平日休館

入場料

一般 800円
学生 640円
高校生、65歳以上 400円
中学生以下 無料

会場

東京都写真美術館

  • 〒153-0062 東京都目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内
  • Google Map

行き方・アクセス

<電車>
JR線「恵比寿駅」東口から徒歩で7分
東京メトロ日比谷線「恵比寿駅」から徒歩で10分

関連イベント

ドキュメンタリー映画「Infinito」上映とゲストによるアフタートーク

開催日時: ※上映80分+アフタートーク約50分
7月18日(金)17:00~19:30 ゲスト:イラリア・カンピオーリ(レッジョ・エミリア市立博物館写真部門キュレーター) [終了]
8月24日(日)14:00~16:30 ゲスト:岡田温司(京都大学名誉教授)
9月12日(金)17:00~19:30 ゲスト:森岡督行(森岡書店代表)
定員:190名(整理番号順入場/自由席) 参加費:無料
 ※当日10:00から1階総合受付にて整理券を配布
 ※本邦初公開、日本語字幕付き
会場:東京都写真美術館 1階ホール

担当学芸員によるギャラリートーク

7月11日(金)14:00~ [終了]
8月1日(金)14:00~(手話通訳付き) [終了]
9月5日(金)14:00~(手話通訳付き)
※当日有効の本展チケットが必要

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