新年あけましておめでとうございます。
2026年もこうしてGENICでの連載をスタートできて嬉しく思います。
Focal Length
今回のテーマは「Back to basic」。
改めて原点をしっかり見つめ直す。
最初の記事はやっぱり人物撮影、ポートレート撮影で始めたい。
そんな思いで撮影に行ってきました。
夕方、日が沈みきる直前の海辺。
逆光に包まれた彼女は、こちらを強く見つめているわけでも、完全に視線を外しているわけでもない。
その曖昧な距離に心が動いた。
焦点距離は、被写体との物理的な距離を決めるだけではない。
どこまで離れれば、この人らしさが立ち上がるかということ。
それは同時に、どこまで踏み込むか、どこまで委ねるか。
という、思いの距離でもある。
表情のすべてを説明するほどは近づかず、時には、風景の一部にしてしまうほど引いて。
はっきりと写っているからこそ全てが伝わるわけでもない。
2026、最初のスタートは
「理解しきらないことを受け入れる距離」
そして
「踏み込む勇気」。
そんな感覚に一番近かった。
MY FOCAL LENGTH。
それはレンズの数字ではなく、今の僕が、世界と人に対して選び取っている“間”。
2026年もたくさん撮影をし
自分と世界の距離感
自分自身との距離感
そんな旅を「Nikon Zf」と共にしていけたらと思う。
どうぞよろしくお願いします。
皆様の一年が素敵なものになりますように。
プロフィール
古屋呂敏
俳優・フォトグラファー 1990年、京都生まれ滋賀/ハワイ育ち。2016年より独学でカメラを始める。Nikon Zfを愛用。父はハワイ島出身の日系アメリカ人、母は日本人。MBS/TBS「恋をするなら二度目が上等」(2024年)などに出演。俳優のみならず、フォトグラファー、映像クリエイターROBIN FURUYAとしても活動。2022年には初の写真展「reflection(リフレクション)」、2023年9月には第2回写真展「LoveWind」、2025年6月、ニコンプラザ東京 THE GALLERY、2025年7月、ニコンプラザ大阪 THE GALLERYにて、写真展「MY FOCAL LENGTH」を開催。写真集に『MY FOCAL LENGTH』(ミツバチワークス)がある。