hikage
フォトグラファー 愛知県生まれ。目の前にある素敵な瞬間、素敵な空間を撮影し、記憶が蘇るような作品を残す。
愛用カメラ：Konica HEXAR、Konica RECORDER、MINOLTA repo-s
Q.ハーフカメラの魅力とは?
A.2倍シャッターが切れる上、2枚1組から生まれる物語がある
「珍しく降った雪に心が躍り、朝焼けの中散歩してシャッターを切りました。足元に広がる雪景色の広がりをイメージしやすいように寄りと引きを組み合わせました」。
ハーフカメラは面白くて奥深い
「僕は普段から作りこんだ写真ではなく、目の前の良いと思った瞬間にシャッターを切っています。日々の生活の中で小さな感動を覚えるようになったのも写真を始めてからだと思います。そのため、フィルムカメラだと金銭的に厳しい時はシャッターを切ることにためらいが生まれます。それは写真を撮る人間にとってかなり辛いこと。最初はそういった理由でハーフカメラを手にしましたが、今は面白さや奥深さに惹かれています」。
【魅力1】普通のフィルムカメラの2倍撮影できるから、カメラ初心者にもぴったり
「後姿を撮影していたら振り返られたので連続してシャッターを切りました」。
「フィルムの半分の面積を1枚として撮影するので、普通のフィルムカメラの2倍の枚数を撮影できる。お得感があって、サイズも小さく持ち歩きに便利なので、友人と遊ぶ際の写真や、日常的なスナップに適していると思います。フィルムカメラ初心者さんにはぴったりだと思います。また僕はKonica RECORDERがお気に入りなのですが、コンパクトで見た目も可愛らしく、フラッシュ付きでしかも広角。こんなにいい所が詰まったハーフカメラはなかなか珍しいと思います。ハーフカメラにもいろいろな種類があるので、まずはカメラ選びから楽しむことをおすすめします」。
【魅力2】2枚セットにすることでストーリー性のある作品に
「記憶が蘇るようなふとした日常がなんだかいいなと思って」。
「ハーフカメラの最大の魅力でもある、2枚1組を意識した構図はとても面白いです。画角違いの写真を撮影して組みにしてもいいし、ショートムービーのように連続して撮影した写真を組み合わせることもできます。組みにしたことでバランスが悪かったなと感じたら、1枚ずつバラして現像することも可能です」。
GENIC vol.67【撮影と表現のQ&A】hikage／Q.ハーフカメラの魅力とは?
Edit：Megumi Toyosawa
GENIC vol.67
7月号の特集は「知ることは次の扉を開くこと ～撮影と表現のQ＆A～」。表現において、“感覚”は大切。“自己流”も大切。でも「知る」ことは、前に進むためにすごく重要です。これまで知らずにいたことに目を向けて、“なんとなく”で過ぎてきた日々に終止符を打って。インプットから始まる、次の世界へ！
GENIC初のQ&A特集、写真家と表現者が答える81問、完全保存版です。
