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あえて被写体をブラして撮る yuco | 連載 これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること

写真を愛する15名のクリエイターたちが、今もっとも夢中になっている表現を紹介。「あなたにとっての"最旬好き"表現は?」という質問に答えていただきました。個性あふれる撮影手法や、日常の一環を独自の視点で切り取るアプローチを通して、新たな写真の魅力を発見できるはず。あなたの写真に新しいインスピレーションをもたらすヒントが、ここに詰まっているかもしれません。全15回の連載、第14回はおしゃれな写真や動画で見る人をときめかせる、トラベルブロガーのyucoさんです。

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プロフィール

yuco

トラベルブロガー 旅、ファッション、カフェ情報から、おしゃれな写真の撮り方まで、みんながHappyになれる情報をSNSで発信しているトラベルブロガー。
愛用カメラ:Nikon Zf、Nikon Z5
愛用レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S、NIKKOR Z 50mm f/1.8 S、 NIKKOR Z 40mm f/2(SE)、NIKKOR Z 26mm f/2.8

あえて被写体をブラして撮る

「シンプルなシーンでも、ブレや影によってストーリー性を感じさせることができます。何気なく撮った一枚でしたが、ミニマルだけど目に留まる『動きのあるアート』のような写真になりました」。

「きれいに並んだ瓶の奥行きとガラスの透明感が印象的だったので、瓶にピントを合わせて撮影。友人がボトルを持ち上げた瞬間をブラして撮ったことで、ガラス瓶を揺らした時のコーヒー豆の音まで思い出せそうな写真に」。

ブレさせることで写真に躍動感を与え、アートのような作品に

「まるで動画のような動きを感じられることが、このスタイルの面白さです。被写体を意図的にブレさせることで、その場の空気感や動きの流れ、躍動感をより強く伝えることができます。背景がミニマルでシンプルな場所だと、そのブレがよりアートのような表現となり、それもお気に入りのポイントです。この表現に惹かれたきっかけは、マニュアル撮影の魅力に気づいたこと。フルサイズのカメラを使い始めた頃はAモードでF値を調整するだけでしたが、マニュアル撮影を学ぶことで、光や動きを自分でコントロールできるようになり、写真表現の幅が広がりました。マニュアルモードでシャッタースピードを1/15〜1/30の間で調整し、ブレのニュアンスをコントロールします。背景にピントを合わせて、手前の被写体が動くタイミングで連写。逆に背景の動きを活かしたい場合は、手前の被写体にピントを合わせて撮ることで、背景の車や人が流れるようにブレ、自分だけが時を止めたような表現ができます。私にとっての“自分らしい写真”とは、やわらかな光や静かな空気感の中に、その瞬間にしかない温度や感情がそっとにじむような一枚。ブレはそんな自分らしさを表す表現のひとつだなと感じています」。

GENIC vol.75 【これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.75

2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。

写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。

写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。

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