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マニュアルフォーカスで被写体とじっくり向き合って撮影する 御手洗剛 | 連載 これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること

写真を愛する15名のクリエイターたちが、今もっとも夢中になっている表現を紹介。「あなたにとっての"最旬好き"表現は?」という質問に答えていただきました。個性あふれる撮影手法や、日常の一環を独自の視点で切り取るアプローチを通して、新たな写真の魅力を発見できるはず。あなたの写真に新しいインスピレーションをもたらすヒントが、ここに詰まっているかもしれません。全15回の連載、第11回は穏やかな光と色彩で心動かすひとときを写す、フォトグラファーの御手洗剛さんです。

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目次

プロフィール

御手洗剛

会社員/フォトグラファー 1988年生まれ、大分県出身。2021年神戸大学経営学部卒業。大学在学中に写真にのめり込み二度の留年をするも、卒業後は地元・九州にUターンし会社員兼フォトグラファーとして活動。登山・キャンプとコーヒーが好き。
愛用カメラ:FUJIFILM GFX50S II、FUJIFILM X-H2S
愛用レンズ:SPEEDMASTER 65mm F1.4、XF 35mm F1.4 R

マニュアルフォーカスで被写体とじっくり向き合って撮影する

「雪山を歩いて下山しているときに、ふと足元を見ると美しい小世界が広がっていました。上から差し込む柔らかな冬の光と、真っ白な雪に落ちる影を感じながら、じっくりと撮影しました」。

MFは、何を写して何を写さないのかを決める作業

「オートフォーカス(AF)は瞬時にピントを合わせられるため、被写体と向き合う時間が短くなりますが、マニュアルフォーカス(MF)ではじっくりと被写体を観察しながら撮影できたり、撮影に特有のリズムが生まれたりします。MFでフォーカスを合わせることは、同時にフォーカスを合わせない部分を決めること。つまり何を写して何を写さないのかを決める作業なので、写真がよりシンプルでクリアになってくるように感じます。この1年間はMFレンズのみで撮影しており、日常の美しい光や散歩中の風景を見つけた際にも、被写体と時間をかけて向き合って撮影しています。2023年に中判デジタルカメラを手にしてから、中判フィルムの質感をデジタルで再現したいと考えるようになり、オールドレンズやMFレンズにたどり着きました。MF撮影は、機械任せではなく自分でピントを合わせるため、より『自分の手で撮っている感』が心地よいです。しっかりとフォーカスを合わせられるようになったので、ピントを外す勇気も欲しいなと思うようになりました。適度な曖昧さは作品に想像の余白や違和感を与えるからです。適切なタイミングで活用できれば、より興味深い表現につながると考えています」。

GENIC vol.75 【これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.75

2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。

写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。

写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。

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