プロフィール
sia.
フォトグラファー 心を惹かれた日常の風景を忘れないためにシャッターを切っている。季節や時間の移ろいを感じる写真が好き。古道具や食器などにも興味があり、休日には古道具屋やカフェを巡ることも多い。最近のマイブームはフィナンシェと食器集め。
愛用カメラ:Sony α7 III
愛用レンズ:Carl Zeiss Planar T* 50mm F1.4、NOKTON 40mm f/1.2 Aspherical
日常に寄り添う小さな月を撮る
「身近で少しだけ特別なもの」を見つけ、それを写真に残したい
「身近ながら美しい風景のなかに、ひっそりと浮かぶ小さな月が写り込んだ写真を撮ることが私の“最旬好き”表現です。子どものころから月や星に興味を持っていたからか、空にぽつんと浮かぶ月を見ると、その風景に引き込まれます。特に印象に残っているのは、日が暮れ始めた海辺で撮影していたとき、真っ白な半月が空に浮かんでいた光景です。あの瞬間から、小さな月が日常に溶け込む姿に、心惹かれるようになりました。それ以来、日々姿を変える月を探して、空を眺めることが習慣になりました。ときどき月が出る時間や方角を調べたり、雲の流れを気にしたり。空と過ごす時間は、今では日々の楽しみのひとつです。小さな月を追いかけているうちに、『身近で少しだけ特別なもの』に自然と目が向くようになっていました。散歩中、ふと光の加減が気になったり、この場所に月があったら、きっときれいだろうな、と想像したり。そんな視点が日常を豊かにしてくれています。美しい木漏れ日や光に出会ったときには、『この瞬間ごと写真に閉じ込めたい』と素直に思います。そういうときに、私は本当に写真が好きなんだなと実感します。これからも日常のなかで、心が惹かれた瞬間をそっと閉じ込める記録帳のように、写真を撮っていきたいです」。
GENIC vol.75 【これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること】
Edit:Megumi Toyosawa
GENIC vol.75
2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。
写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。
写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。