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日常に存在する、少しの不思議を切り取る 広谷勇樹 | 連載 これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること

写真を愛する15名のクリエイターたちが、今もっとも夢中になっている表現を紹介。「あなたにとっての"最旬好き"表現は?」という質問に答えていただきました。個性あふれる撮影手法や、日常の一環を独自の視点で切り取るアプローチを通して、新たな写真の魅力を発見できるはず。あなたの写真に新しいインスピレーションをもたらすヒントが、ここに詰まっているかもしれません。全15回の連載、第7回はありふれた日々を特別な瞬間に変える、写真家の広谷勇樹さんです。

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目次

プロフィール

広谷勇樹

写真家 大阪府出身。2024年4月より独立し写真家活動を本格的にスタート。現在はカメラメーカーとのタイアップ、雑誌掲載、写真講師、個展開催など、多岐にわたって活動。SNSでは「生きている写真」というテーマをベースとし、独自の視点から日常で出会う被写体を不思議かつ、ユーモラスに表現している。
愛用カメラ:Nikon Zf、FUJIFILM X-Pro3、CONTAX T2
愛用レンズ:NIKKOR Z 50mm F/1.8 S /35mm F/1.8 S、XF30mm F2.8 R LM WR Macro

日常に存在する、少しの不思議を切り取る

「桜を前景に、空を背景に、虹を主題とした写真。何気ない日常にさまざまな色が存在していることを改めて感じてもらえたらと思い、虹以外の部分はあえてぼかし、抽象的な作品に。見る人に『どう表現したのだろうか?』と考えてもらう余白を残しました」。

「擬人化をテーマにした猫の写真を撮りたいと思い撮影。『ダンシングキャット』と名付けたこの写真は、文字通り猫がダンスをしているよう。クスッと笑ったりほっこりした気持ちになったりしてもらえたら」。

さまざまな角度から日々を捉えることで、新しい視点が生まれる

「日常は不思議や偶然の連続で作られていると感じています。被写体をさまざまな角度から捉えることで、新しい視点が生まれる。ほんの少し見方を変えるだけで、普段見慣れたものの中にも不思議が潜んでいることに気づくことができるんです。そんな視点を持ち続けて撮影を続けるうちに、目には見えない想いのつながりまでを、私なりの解釈を加えてユニークに追求していきたい、そう思うようになりました。かっこいい写真はたくさんあるけれど、不思議をテーマとした写真はあまり見かけないと思うので、私の写真を通してクスッと微笑んでもらったり、『これはなんだろう?』と思考する時間につなげてもらえたりしたら嬉しいです。だからこそ写真には観る人が自由に思考できる余白を残すことを意識しています。また、動画では見過ごしてしまうような、写真だからこそ表現できる一瞬を見逃さないことにもこだわっています。実は、自分だけの表現がうまくできず、一度写真を辞めたことがあります。商業カメラマンとしての自分にも価値を感じられませんでした。7年ほど経過し、さまざまな経験の中で表現したいものが見えてきて、再びカメラを触るようになりました。写真をできるだけ続けていきたい。一度手放したからこそ、より強くそう思っています」。

GENIC vol.75 【これが私の“最旬好き”表現 写真を愛する15名のクリエイターが今ハマっていること】
Edit:Megumi Toyosawa

GENIC vol.75

2025年7月号のテーマは「I love photography ただ、写真が好きで」。

写真は移ろいゆく季節に目を向けることを教えてくれた。
写真は心の奥にしまい込んでいた自分の感情に気づかせてくれた。
写真は自分らしく生きていいよと励ましてくれた。
写真はかけがえのない仲間と巡り会わせてくれた。
写真は素晴らしい世界の見方を示してくれた。

写真から、たくさんのものをもらってきた。
だから、好きな理由はひとつじゃない。

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