menu

変わらない景色 加藤新作 | 連載 Every day,Greatest day 子どもたちの日常

大人にとっては当たり前の日々も、小さな世界で泣いて、笑って、一生懸命生きている子どもたちにとっては、毎日が最高の日。我が子の意外な表情、愛らしい仕草、ふと気づく成長......日常にある尊い瞬間を抱きしめるように写真に残す7名の作品をご紹介。全7回の連載、第3回は写真家の加藤新作さんです。

  • 作成日:
目次

プロフィール

加藤新作

フォトグラファー 兵庫県出身、カメラ歴23年。スポーツメーカーに勤務の後、フォトグラファーを目指し独立、上京して現在に至る。
愛用カメラ:Canon EOS R8、OLYMPUS TG-7、FUJIFILM X-E4
愛用レンズ:Canon RF50mm F1.8 STM、RF28mm F2.8 STM、FUJIFILM XF35mm F1.4 R

うちの子紹介

長女は10歳。弟は4歳。師弟関係のような、ライバル関係のようなふたりは仲良く遊んだり、ケンカしたり、また遊んだり。一瞬一瞬を全力で生きているふたりに、少し憧れのようなものを感じながらシャッターを切っています。

変わらない景色

一瞬一瞬を全力で生きているふたりに、少し憧れのようなものを感じながらシャッターを切っている

いつか幼かった自分の姿を、笑いながら見てくれるといいな、という思いで

今回選んだ写真は、いつもの変わらない景色を記録するために撮ったものです。子どもたちの日常を撮影するようになったのは、忘れないために残しておこうというのが1番の理由でしたが、ふたりが成長したときに、幼かった自分の姿を笑いながら見てくれるといいなという思いもあります。ちょうど手元にカメラがあるときに、あまり考えずに撮っていて、こちらから声をかけることもなく、なりゆきに任せて。なにか面白いことやっているなというときに、慌ててカメラを探して撮っているので、間に合わないことも多いのですが。小さなカメラをポケットに入れておくなど、できるだけ持ち歩くようにはしています。自分にとって写真は、記憶を留めておくための一つの手段。なにかのイベントのときに写真を撮っておくことももちろん大切ですが、家の中でのなにげない時間はついつい記憶に残らないまま消えていってしまうので、断片的に写真で残しておこうと思います。普段、写真を見返すことはあまりありませんが、実家に帰ったときに、昔の写真を見ながら母親とお腹を抱えて大笑いすることがあって。子どもたちが大きくなったときにも同じように、一緒に大笑いできるといいなと思っています。

GENIC vol.74 Every day, Greatest day 子どもたちの日常

GENIC vol.74

2025年4月号の特集は「It’s my life. 暮らしの写真」。

いつもの場所の、いつもの時間の中にある幸せ。日常にこぼれる光。“好き”で整えた部屋。近くで感じる息遣い。私たちは、これが永遠じゃないと知っているから。尊い日々をブックマークするように、カメラを向けてシャッターを切る。私の暮らしを、私の場所を。愛を込めて。

GENIC SHOP

おすすめ記事

家族との時間 喰田佳南子 | 連載 Every day,Greatest day 子どもたちの日常

いつもの1日 久慈鈴奈|連載 Every day,Greatest day 子どもたちの日常

次の記事