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プロフィール
野口花梨
フォトグラファー 1999年生まれ、大阪府出身。日本大学芸術学部写真学科卒業後、農業や暮らしをテーマにした都内出版社の社員カメラマンとして約3年間勤め、 2025年に独立。
使うことでしか表現できない世界を手に入れられる、レンズフィルター
写真は長い時間の中でどこを切り取るかだと思うから、私にとって写真は、時間の凝縮です。家族写真などは、とくに写真の良さが詰まっていると感じます。撮影は、ライフワークではポートレート・風景・ものを対等に捉えて撮影しています。人物に限らず被写体の好きなところ、惹かれる点をどう表現できるかを考えながら向き合っています。
レンズフィルターは、使うことでしか表現できない世界を手に入れられ、撮影の可能性を広げてくれる存在。普段から複数のレンズフィルターを使用していますが、実はこれまで、写真がふわっとしすぎてしまう印象があったためソフトフィルターはほとんど使ってきませんでした。ところが、NiSi Allure Softは柔らかくなりすぎず、意外にも丁度いい。控えめだけど、写真を一段階グレードアップしてくれるような印象を受けました。
特に気に入ったのが、階調が豊かになる点です。柔らかい表現の中にも生っぽさを残してくれるので、自分にとてもフィットしていました。また、被写体がはっきりしない逆光下でさえも、ピントがシャープに表現されていることには驚かされました。光に反応してフレアが出るのも、撮影していてとても楽しかったです。
比較してよりわかる—— Better Photos with a Filter
光源をフレームの外に置くことで、より幻想的に
NiSi Allure Softは柔らかくなりすぎず、“ニュアンス”という言葉がよく似合う
「NiSi Allure Softは柔らかくなりすぎず、ニュアンスという言葉が似合うフィルターだと感じました。通常でもはっきりしにくい逆光でのシチュエーションでもピントの芯が潰れず、柔らかさとシャープさの両方を持ち合わせています。夕日のシチュエーションではある程度はコントラストが欲しいと思っているのですが、NiSi Allure Softは豊かな階調を保ったまま黒の締まった表現ができるので、思った通りの、表現したい夕景の描写を得ることができました。また、セオリーとは異なるところで、フィルターを外して光に向かってかざし、前ボケとして使うのも、写真にいい味が出て面白かったです」。
NiSi Allure Soft
シャープネスを落とし被写体をソフトに描写する効果と、光を拡散して光源の周辺にハレーションを生むグロー効果を得られるソフトフィルター。大きな魅力は、ソフトフィルターでありながらピントの芯がつぶれず、高いコントラスを維持すること。フレアはハイライトに反応して発生するため黒が締まり、柔らかさの中にもメリハリがある表現が可能。