menu

ソフトフィルターに変革を起こすNiSi Allure Softの表現世界/Fujikawa hinano 

柔らかな雰囲気を表現するソフトフィルターは、ピントの芯がつぶれたり写真全体が浅い印象になりやすいという弱点があります。ところが NiSi Allure Softは、それがありません。ピントを合わせた主題となる被写体の輪郭はシャープさを残し、またハイライトに対して効果が出るため黒が締まり、コントラストを維持します。

その魅力を、2人の写真家の作品を通してご紹介。今回は、写真家のFujikawa hinanoさんです。「都会で頑張る女の子が、少し疲れて海へ小旅行に出た——」という撮影テーマを設け、NiSi Allure Softを手に、モデルの中 心愛さんと一緒に海辺の街へと赴き、撮影しました。

  • 作成日:
目次

プロフィール

Fujikawa hinano

写真家 東京都出身。雑誌、広告、映画のスチール、ブランドのルックブックやWEBメディアでの撮影など、表現できる場を大切にしながら幅広く活躍中。日常と非日常の中にある曖昧さ、そして感情を丁寧に表現することを心がけている

言葉では伝えきれない感情を、レンズフィルターを通して表現する

写真は自分の好きを表す表現の一つで、撮影において私はいつも、“感情”と“日常と非日常の間”を写したいと思っています。練りに練ったコンセプチュアルなポートレート作品で表現したい時もあれば、何も考えずにふらっと散歩に出た時の、葉っぱが光っている瞬間に表現欲を感じることもあります。いずれにしても、言葉では伝えきれないものを写真で表現したい、という気持ちを持っています。

NiSi Allure Soft使用
「都会で頑張る女の子が、少し疲れて海へ小旅行に出た」というシリーズの流れで撮影した今回。宿に着いたこのときは、まだ日常の中で固まった心がほどけておらず、影が斜めに入るこの場所と、憂鬱そうな表情がそれを物語っているようでした。NiSi Allure Softにより、全体的に柔らかな印象になりつつも、影や目元部分の黒は締まっていて、程よい陰影を残してくれています。

NiSi Allure Soft使用
海への道中、レトロな建物とポップな衣装の組み合わせが可愛くて惹かれました。コントラストが強くなりやすい環境でしたがNiSi Allure Softで彩度が落ち着き、柔らかい印象になりました。反面、建物の影や道路のラインはしっかり残り、人物の輪郭もシャープで立体感があります。「心が解放へ向かう途中」を感じられる1枚になりました。

NiSi Allure Soft使用
海からの帰り道、光を受けて誇らしげに咲いている花の姿。気持ちの切り替わりのようなものを表現しました。NiSi Allure Softを使うと、隙間からこぼれていたわずかな光を捉え、光が被写体を柔らかく包み込むような表現へと昇華。作品全体が穏やかな雰囲気になりました。また、花の黄色と葉の緑が自然に溶け合いつつも、輪郭を残しているところも秀逸です。

レンズフィルターとの出会いは、新しい表現の仕方を模索していた時でした。目の前の情景がフィルター効果に合致すると、同じシチュエーションでもまったく別の印象になるのが本当に楽しくて、夢中になってさまざまな効果のレンズフィルターを試しました。そうして使っていくほどに感じたのが、レンズフィルターは“効果がわかりやすく出すぎることがある”ということ。そのため基本的には使用せず、ここぞの時だけ使用するようになるのですが、その分つけたり外したりが頻繁に発生します。ところがNiSi Allure Softは、レンズにずっとつけていても違和感がないのです。全体的に柔らかい印象になっても、ピント部分のシャープな表現はしっかり残ります。また、ハイライトに反応してフレアが生じるため、一般的なブラックミストと違ってコントラストが弱まりすぎることもありません。慣れてくると構図やアングルで効果の程をコントロールできるようにもなり、本当に魅力的なフィルターでした。

比較してよりわかる—— Better Photos with a Filter

露出と影の落ち位置で表現を追求

左)フィルター未使用
右)NiSi Allure Soft使用

「肌のトーンが硬くならないよう露出はわずかに明るくし、優しいコントラストとなる影の落ち位置を探って撮影。NiSi Allure Softにより、硬い印象から柔らかなトーンに。程よいコントラストとシャープさは残りつつ、優しさの中に被写体の佇まいや影が自然に引き立つ、芯のある表現になりました」。

光をよく観察し、味方につける

左)フィルター未使用
右)NiSi Allure Soft使用

古民家の縁側で、背景からの太陽光と、手前の窓から入るハイライトの光が重なる場所を選んで撮影しました。NiSi Allure Softにより光が自然に拡散されて、日差しの強さが穏やかに感じられる1枚に。髪や目元の黒はしっかり残るので、淡い雰囲気の中にも程よい締まりがあります。

NiSi Allure Softは、程よい効果で、コントロールも可能。どんなシチュエーションにも馴染んでくれる

優しい描写が好きなので、コントラストは低めが好み。ただ、デジタルカメラで撮るとどうしてもコントラストが高くなってしまうことが多いです。とはいえ一般的なソフトフィルターを使うと、効果が出すぎてしまい浅いだけの写真になってしまいがちで…そのためいつも、編集で調整していました。その点、NiSi Allure Softは黒を残してくれつつ柔らかいコントラストの表現ができます。効果が過度なものではなく、ずっとレンズにつけていても違和感がなく、どんなシチュエーションでも馴染んでくれるところが魅力的だと感じました。NiSi Allure Softはハイライトの光の強さによって効果の出方が変わるので、自分でも効果や表現のコントロールがしやすいです。撮った瞬間に自分の好きな描写だと、撮っていて楽しさも増します。また、より想像力が掻き立てられる気がしました。

NiSi Allure Soft

シャープネスを落とし被写体をソフトに描写する効果と、光を拡散して光源の周辺にハレーションを生むグロー効果を得られるソフトフィルター。大きな魅力は、ソフトフィルターでありながらピントの芯がつぶれず、高いコントラスを維持すること。フレアはハイライトに反応して発生するため黒が締まり、柔らかさの中にもメリハリがある表現が可能。

Nisi Allure Soft スペシャルサイト

おすすめ記事

カメラを愛するあの人へプレゼント。レンズ保護フィルターNiSi「Armor FX」

次の記事