CHiNPAN
水墨画アーティスト 1987年生まれ、神奈川県出身。1996 年より本格的に琳派水墨画を師事する。2008 年に国立新美術館「アジア創造美術展」入選をきっかけに水墨画家としてのキャリアをスタート。人体と水墨画の融合と「和漢洋」を題材に、紙だけに留まらず立体物製作や空間装飾、ボディペイントなど表現の可能性を広げている。
愛用カメラ:OLYMPUS μ
How we became a family こうして家族になっていく。
「家族以外を撮る気があまりないんです。それ以外のものなら、他の人が撮った方が上手だと思うから」。
6、7年前から自身の家族を写真に撮り続けているCHiNPANさん。カメラを持ったきっかけは当時飼っていた愛犬のグリちゃん。
「高齢のグリちゃんが入院した時に、ちゃんと写真を撮っておきたいなと思ったんです。それからグリちゃんと、当時付き合っていた夫を一緒に撮影するようになりました。昨年娘のキキちゃんが生まれて、家族を記録する意味でも撮り続けています」。
家族を撮り続けることで、見えてきたもの
家族写真を撮り続けてきたことは、CHiNPANさんの創作活動にも大きな影響があったそう。
「グリちゃんはどんどん歳を取り弱っていって、昨年亡くなって。その一方で、キキちゃんは最初私のお腹の中にいて、誕生して、日々できることが増えています。夫は夫で出会った頃は20代中盤、今は30代に差し掛かっていて。それぞれの成長を目の当たりにしていると、生と死について深く考えるようになりました。自分の個展でも、そのことをテーマにして、絵画作品と一緒に写真を展示する予定です」。
家族の写真だからこそ 私が世界で一番素敵に 撮れると思う。
唯一無二の世界観を持つ、水墨画アーティスト
写真と水墨画では、表現するものが違うのだという。
「写真は一番素の部分。記録という意味でも生活の一部という感覚があります。絵は、そこから生まれた何かを表現する場所。どちらも欠かせないものです」。
INFO
EC サイトにて、タトゥーシールなどのオリジナルグッズを販売中。
GENIC VOL.56 【恋する目線のシューティング】
Edit:Yoko Abe
GENIC VOL.56
「“好き"を撮る」をテーマに、好きなものを愛でるように撮って表現する人たちにフォーカス!