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小型・軽量フルサイズミラーレス「Canon EOS R8」レビュー。8人の作品で見るポートレート&スナップ撮影

持ち歩きやすさと本格的な描写力を両立した、Canon EOS R8。ポートレートや日常スナップ、旅写真やVlogなど、カメラひとつで自由に表現したい!という人にぴったりの、コンパクトなフルサイズミラーレスです。
約461g(バッテリー、SDカードを含む)という軽量ボディーに、約2,420万画素センサーと高精度AFを搭載。高画質な静止画から4K60p動画まで、幅広い対応が可能です。GENICでは、写真家のFujikawa hinanoさんをゲストに迎え、「Canon EOS R8」を体験できるスタジオ撮影イベントを開催。イベント終了後は、Canon EOS R8と2本のレンズを16日間自由に使い、撮影を楽しんでもらいました。本記事では、イベントに参加した8名の機材レビューと作例をお届けします。

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目次

「立体感を感じる仕上がりに驚き」by ゆきの

レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/1.8
シャッタースピード:1/250秒
ISO:100

「夕方、雲の合間からやわらかい光が差し込んだ瞬間を撮影しました。朝は日が差し、昼間は曇り、もう光は見られないかと思ったタイミングで訪れた一瞬の光。その中で、のびをしてリラックスする姉の自然体の姿を残したくてシャッターを切りました。髪の毛一本一本まで繊細に描写でき、フルサイズならではの立体感を感じる仕上がりに驚きました。絞り優先のAvモードでF1.8に設定。単焦点レンズの持ち味である、浅い被写界深度を活かして背景を大きくぼかしています。あえて逆光を選ぶことで髪やシルエットにやわらかな光が重なり、夕方らしい雰囲気を表現できました。カメラを始めてからずっとCanon EOS M100を使ってきて、フルサイズのカメラに慣れていなかったのですが、R8は軽くて持ち歩きやすく、長時間の撮影でも負担が少ないと感じました。また、瞳オートフォーカスで被写体の瞳を素早く正確に捉え、目に入る光を美しく表現してくれるため、ポートレートがとても撮りやすかったです。RF35mm F1.8 MACRO IS STMと合わせて使うのがお気に入りで、F値を1.8まで小さくすることができて大きなボケ感がとても好みでした」。

ゆきの

「日常の何気ない瞬間を自然に美しく残せるカメラ」by HARUKA

レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/1.8
シャッタースピード:1/800秒
ISO:100

「静かな午後の公園で、誰かがさっきまで座っていたような空気感のあるベンチを撮影しました。手前の葉をぼかした額縁構図で被写体を引き立て、地面に落ちるやわらかな木漏れ日を入れることで、リズム感のある写真に仕上げています。『どんな人が座っていたのだろう?』と見る人の想像を掻き立てるような、日常の何気ない一瞬を切り取ることができました。RF35mm F1.8 MACRO IS STMは、被写体を際立たせつつ背景をやわらかくぼかせるため、額縁構図や木漏れ日の表現にぴったりです。やわらかさと鮮明さのバランスが良く、日常のちょっとしたシーンでも心地よく撮影できます。EOS R8はとにかく軽いので、一日中の散歩やスナップ撮影でも疲れにくく、手にしっくり馴染むグリップ感と直感的な操作性も魅力です。Canonはプロユースで操作が難しい印象がありましたが、実際に使ってみるとそのイメージは覆されました。気軽に日常の何気ない瞬間を自然に美しく残せるカメラ&レンズだと感じました」。

HARUKA

「今までのカメラでは表現できなかった美しさ」by べ みゅう

レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/1.8
シャッタースピード:1/100秒
ISO:250

「イベントで、EOS R8とRF35mm F1.8 MACRO IS STMを使い、モデルさんの撮影に挑戦しました。人生で初めて使うCanonのカメラでの撮影で緊張しましたが、Fujikawa hinanoさんに教わった学びを活かしながら、自分らしい表現を探す貴重な機会となりました。特に印象的だったのはガラス越しの撮影です。これまでガラスの反射や文字の映り込みを避けていましたが、今回はそれらを活かして表現に取り入れることができ、新しい撮影体験となりました。自然光の入るスタジオで、背景を大きくぼかし、シャッタースピードとISOを調整して明るさをコントロール。前ボケにはカーテンを利用し、モデルさんの表情が際立つ構図に仕上げました。EOS R8とRF35mm F1.8 MACRO IS STMの組み合わせは、フルサイズなのにとにかく軽いのが魅力です。ファインダーを覗きながらピント位置を直感的に調整でき、まつ毛などの細かい部分にも正確にピントを合わせられます。肌の質感や透明感も美しく再現され、ボケ感もやわらかで自然。夜のテーマパークでのパレードや景色の撮影でも、これまで持っていたカメラでは表現できなかった美しい描写を得られました」。

べ みゅう

「撮影していて気持ちが高まる素敵なカメラ」by よよ

レンズ:RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/5.6
シャッタースピード:1/640秒
ISO:200

「多摩川の河川敷で、自然に溶け込むようなポートレート撮影を楽しみました。キットレンズのRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、自分の手でズームを調整して焦点距離を選べるため、その場の状況に合わせて画角をコントロールできるのが魅力です。今回は、川や空の広がりを入れたかったので、少し広角寄りで構図を作りました。絞り優先のAvモードで撮影し、F値は下げすぎずに被写体の輪郭を残して撮影しました。AvモードはF値を自分で選ぶだけで、カメラが自動的に最適な設定をしてくれるため、瞬時にシャッターを切りたい時にも安心です。また、EOS R8の瞳トラッキングは被写体の瞳を瞬時に捉え、動きながらの撮影でも素早く正確にピントが合うので、とても快適でした。あえて視線を外すことで、視線の先に誰かがいるような、物語を感じさせるような写真になったと思います。EOS R8は肌の色や全体の色味も自然で美しく、撮影していて気持ちが高まる素敵なカメラでした」。

よよ

「軽さと表現力のバランスが魅力」by Kaho

レンズ:RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM 焦点距離:50.0 mm F値:f/6.4
シャッタースピード:1/50秒
ISO:400

「レストランでランチを楽しんでいた際、窓から差し込む光を浴びながら自由に咲く小さな花々に心惹かれ撮影しました。背景を大きくぼかし、前方の花へ視線が自然に集まるような構図を意識。あえてピントを少し浅めにすることで、やわらかさと動きのある雰囲気を表現しました。EOS R8の豊かな階調表現と色再現力のおかげで、花びらの紫と背景の緑の調和が美しく写し出された仕上がりに。また、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMのズームレンズの特性を活かし、焦点距離を50mmにし、花の存在感を身近に感じられるように撮影しました。EOS R8とRFレンズを使ってみて一番魅力に感じたのは、そのコンパクトさと持ちやすさです。手に馴染み、瞬間を逃さず気軽に構えられるため、日常のちょっとしたシーンや旅行中でもストレスなく持ち歩けます。この軽快さと色再現力のバランスのおかげで、撮影機会が増え、日常や旅先の小さな瞬間をより多く残せるようになりました」。

Kaho

「EOS R8の軽さは感動体験」by yuri

レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/2.0
シャッタースピード:1/160秒
ISO:100

「何度か撮影させてもらっている友人カップル。自然体で仲が良く、おしゃれな二人の雰囲気を生かすため、都心のコンクリートと木々が混ざり合う景色をバックにシャッターを切りました。どのロケーションがファッションが引き立つだろうか…と、寝転がったり走ってもらったりと試行錯誤してるうちに日が傾いてしまったのですが、真夏の昼間では出せない穏やかな光が、二人の表情をよりやわらかく写し出してくれました。RF35mm F1.8 MACRO IS STMのF1.8開放値は街スナップに最適。背景の車や、街灯の光が美しくぼけ、被写体を自然に引き立ててくれているのが、この写真のお気に入りポイントのひとつです。連続撮影を活用して二人の自然な表情を逃さず、後ろ向きに歩きながらの撮影でも、手ブレ補正のおかげでしっかりと表情を捉えることができました。EOS R8はフルサイズながら非常に軽量で、一日中撮影しても疲れを感じません。普段は重いフィルム機を複数持ち歩くことが多いため、R8の軽さは感動的でした。気軽に持ち歩けることで、日常のスナップから一日かけた撮影まで幅広く活躍してくれると思います。また、肌の色味が撮って出しでも美しく、編集を最小限に抑えられる点も魅力的でした」。

yuri

「写真の腕が自然と上達し、撮る楽しさも広がる」by くつふぉと

レンズ:RF35mm F1.8 MACRO IS STM 焦点距離:35.0 mm F値:f/1.8
シャッタースピード:1/80秒
ISO:800

「夜の街で、黒い服と背景の強い光とのコントラストを意識したポートレートを撮影しました。賑やかな光の中に静かに立つモデルが浮かび上がるよう、街の照明を逆光気味に取り入れながら構図を作り、人物と背景のバランスを調整。35mm単焦点レンズを使用することで、広がりすぎず圧縮しすぎない自然な距離感を表現できました。R8は高感度性能が優秀で、暗所でも表情をしっかり描写でき、夜の撮影でも安心感があります。R8とRF35mm F1.8 MACRO IS STMの、ボディーの軽さと手ブレ補正のおかげで、三脚なしで軽快に動くことができ、自然な表情を捉えることができました。シンプルな機材構成でも、自分の意図を反映させた一枚に仕上げられるのは、EOS R8の最大の魅力である軽さと操作性、そしてレンズの扱いやすさがあってこそ。日常的に持ち歩けるフルサイズカメラなので撮影機会が増え、写真の腕も自然と上達し、撮る楽しさも広がります」。

くつふぉと

「設定が苦手な初心者でもオートで綺麗な写真が撮れる」by mimi somi

レンズ:RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM 焦点距離:50.0 mm F値:f/6.3
シャッタースピード:1/60秒
ISO:1000

「適正値の設定が苦手なため、オートで明るさだけその都度調整して撮影しました。おかげで街歩きに集中でき、初心者でもしっかり綺麗な写真が撮れて、とても嬉しかったです。RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMはおさんぽカメラにちょうど良く、コンパクトなサイズ感のおかげで疲れやすい移動でも気軽に持ち歩けました。これまでスマホで済ませていたシーンでも、EOS R8が活躍。フルサイズならではの高画質な写真を気軽に撮影できるので、新たな楽しみが広がりました。撮って出しが綺麗なので、編集なしですぐにSNSでシェアできるのも嬉しいポイント。また、動画撮影も簡単に行え、綺麗な映像を手軽に残せる点にも感動しました」。

mimi somi

Fujikawa hinanoさんを迎えた、ポートレート撮影を楽しむイベント

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250830_GENIC_R8

イベントでは、Fujikawa hinanoさんがポートレート撮影のポイントをレクチャー。モデルの麗 怜衣さんを迎えて、「身近な人のポートレート」をテーマに、EOS R8で撮影にチャレンジしました。

オールマイティに楽しめる「EOS R8」

EOS R8は軽量コンパクトながらも高性能な、“クリエイティブ フルサイズ”ミラーレスカメラ。欲張りに、どんなシーンでも対応できる実力を持っています。ポートレートに強いのも特筆すべきところです。画面全体で素早くピントを合わせてくれる「全画面AF」に対応し、フレームの端にいる被写体にもスムーズにフォーカス。人物の、瞳・顔・頭部・胴体を検出し、動きのあるシーンでもしっかりピントをキープするので、自然な表情やしぐさの一瞬を逃さずキャッチします。さらに、肌の質感や髪の毛一本一本までリアルに描写。被写体の雰囲気やその場の空気感をそのまま写し取ります。
ポートレート撮影をもっと自由に、日々をもっとクリエイティブに楽しめる一台です。

EOS R8はこちらから

RF35mm F1.8 MACRO IS STM

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講師プロフィール

Fujikawa hinano

写真家 東京都出身。雑誌、広告、映画のスチール、ブランドのルックブックやWEBメディアでの撮影など、表現できる場を大切にしながら幅広く活躍中。日常と非日常の中にある曖昧さ、そして感情を丁寧に表現することを心がけている。

モデル:麗 怜衣(Uruwashi Rei)

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