プロフィール

公文健太郎
写真家 1981年生まれ。ルポルタージュ、ポートレートを中心に雑誌、書籍、広告で幅広く活動。同時に「人と自然の接点」をテーマに主に一次産業の現場を取材。日本全国の農風景を撮影した『耕す人』、川と人のつながりを考える『暦川』、半島を旅し日本の風土と暮らしを撮った『光の地形』、瀬戸内の島に起こる過疎化をテーマにした『NEMURUSHIMA』などを発表。最新作として父との関係性を通して一年間をかけて撮影したスナップ写真集『煙と水蒸気』がある。2012年『ゴマの洋品店』で日本写真協会賞新人賞受賞。2024年日本写真協会賞作家賞受賞。
展示作品の一部と解説

何十年も前に父が同じカメラのファインダー(窓)で切り抜いた風景と、僕が切り抜いた風景がどこか似通っていることが嬉しかった。まるでこの1年の写真は、父の目を借りて撮ってきたのか?と思えるほどであった
── 公文健太郎 写真集「煙と水蒸気」より一部抜粋

大学一年生の時に父から譲り受けた「OLYMPUS PEN FT」は、望んでいたものとはまるで違う、ミラーをボンドでくっ付けるくらいの使い古されたオンボロカメラ。写真を撮ったことがない彼が、父にカメラの使い方を教わりシャッターを押してみると、そんなカメラでも目の前の光景がしっかりと写真に写った。
「煙と水蒸気」と題した本展では、2023年の1年間をかけてこのカメラで撮影した膨大な写真の中から厳選し展示、販売。2024年にRoll(飯田橋)で開催した同展とは異なる構成となります。初めてシャッターを切った日から25年。写真を生業にするきっかけとなったカメラで撮影した本作は、唯一の父と唯一のカメラの結託によって、彼と写真を未来に誘(いざな)った軌跡なのかもしれません。本展に併せ、同タイトルの写真集(初版在庫僅か)を販売いたします。また、会期中にはアーティスト・トークを開催します。どうぞご期待ください。
── キュレーター 藤木 洋介
アーティスト・トーク情報
Vol.1
開催日時
6月28日(土)15:00〜16:30(受付14:30〜)
登壇者
平松麻、公文健太郎

平松麻
画家。「雲」を主なモチーフとして自身に内在する景色を描く。2022年挿画集「TRAVELOGUE G」(スイッチ・パブリッシング)刊行。2025年7月個展(東京)開催予定。
Vol.2
開催日時
7月12日(土)15:00〜16:30(受付14:30〜)
登壇者
潮田登久子、公文健太郎

潮田登久子
東京都生まれ。1963年、桑沢デザイン研究所リビングデザイン研究科写真専攻卒業。同研究所で写真家・大辻清司の指導を受け、写真家の道に進む。1966年から1978年まで桑沢デザイン研究所及び東京造形大学で写真の講師を務める。1975年頃よりフリーランスの写真家として活動を始める。代表作にさまざまな家庭の冷蔵庫を撮影した『冷蔵庫/ICE BOX』、書架に在る書籍を主題とした『本の景色/BIBLIOTHECA』などがある。2018年に土門拳賞、日本写真協会作家賞、東川賞国内作家賞、2019年に桑沢特別賞受賞。2022年、写真集『マイハズバンド』がParis Photo-Aperture PhotoBook Awards、審査員特別賞受賞。
詳細
司会
藤木洋介(本展キュレーター)
入場料
1,000円(税込)予約制
※書籍「煙と水蒸気」を、会場にて購入した方は入場無料
定員
40名
会場
- LAG(LIVE ART GALLERY)
- 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F
公文健太郎 写真展「煙と水蒸気」情報
開催日時
2025年6月27日(金)〜7月19日(土)13:00〜19:00
定休日:月曜、日曜、祝日
オープニング・レセプション
2025年6月27日(金)18:00〜20:00
入場料
無料
会場

LAG(LIVE ART GALLERY)
- 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F
- Google Map
行き方・アクセス
<電車>
東京メトロ銀座線「外苑前駅」2a出口から徒歩で約8分
公文健太郎 写真集「煙と水蒸気」情報

発売日:2024年11月4日 初版発行
著者:公文健太郎
デザイン:宮添浩司
翻訳:ロバート・ツェツシェ
編集:藤木 洋介(Yosuke Fujiki Van Gogh Co.,Ltd.)
発行:COO BOOKS
印刷・製本:LIVE ART BOOKS
本体価格:8,800円(税込。本体8,000円)※オリジナルプリント付
